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インタビュー>矯正歯科

2021/08/19

【歯科医師インタビュー】どのクリニックにいくかで効果が大きくかわる!? “矯正歯科”のホントのところ ~Part1~

子供の時だけではなく大人になってからも歯科矯正を始める人が最近では増えています。見た目のコンプレックス解消だけではなく、実は虫歯・歯周病を予防しやすくなるともいわれる歯科矯正。数多あるクリニックで、いろいろな種類の矯正があり、一体何が自分に合うものなのか悩んでいる方も多いはず。この矯正、どこでどんな治療を受けるのかによって効果も異なり、下手すると逆効果になってしまうことも。

今回は、大学病院でも長らく矯正歯科の研究や教育に携わったのちに矯正専門クリニックを開業された『なかにし矯正歯科クリニック』の鷲見先生にじっくりインタビュー。『Part1』『Part2』の2回に分けてご紹介させていただきます。ちょっとでも矯正を考えられている方は必見です!


歯科医師を目指したきっかけ

ーーー本日はどうぞよろしくお願いいたします。まず、最初に鷲見先生が歯科医師を目指された背景やきっかけなどを教えていただけますか?


こちらこそよろしくお願いいたします。実は高校生の時には、こどもが好きだったので歯科医師ではなく小児科医になりたいと思っていました。幼い頃から歯科医になりたい訳ではなかったので、逆に大学時代に歯学部に入り、どんな歯科医になりたいのかをしっかり考えるようになりました。小さい頃から親によく言われていたのは、「社会に貢献できるような職業に就いてほしい」ということで、結果的に私は目の前の人の健康に携わり、寄り添うことで社会に還元していきたいと思うようになりました。



矯正の分野に進むきっかけ

ーーーそうなのですね。では、親御さんが歯科医師で代々歯科医師の家系だったというわけではなかったのですか?そんな中で矯正の分野に進もうと思われた理由とは?


はい、親は普通に会社員です(笑)。矯正分野に進もうと思ったのは、大学6年生の学生実習の時。その当時師事していた先生ともよく進路についてお話をさせていただいていて、先生は義歯の分野の権威でいらっしゃったのですが、こと矯正の分野についてはよく分からないことも多い・・・とおっしゃっていました。

とても尊敬する先生でしたので、義歯の分野ではとてもじゃないが太刀打ちできないけれど、違う分野で一生懸命にやり抜いたらいつか対等に話せるような歯科医師になれるのではと思ったのがきっかけ。
卒業後は広島大学の大学院で学ばせていただいた後、教員という立場になり大学生や大学院生を指導する立場に。まさか、こんなにも長く大学に残ることになるとは思っていませんでしたね。昨年、尊敬するその先生とも歯科医師向けの雑誌で対談するようにもなり、少し夢に追いついた感じです。




クリニックの特徴

ーーー尊敬する先生の影響が本当に大きいのですね。少しお話が変わるのですが、開業された鷲見先生のクリニックの特徴はどんなことでしょうか?


まさに矯正を専門にしている、特化したクリニックということです。
ただ、もちろん矯正治療だけで患者さんのお口の中の問題を解決するわけではないと思っております。矯正は数ある治療方法の一つ。患者さんが笑顔でより良い人生を送っていただくことが目的なので、選択肢の一つとして矯正治療の専門家として携わるスタンスでおります。

それ以外は、他の信頼する先生と、適宜連携をしてお互いにリスペクトしながら治療を進めています。歯科医師同士、立場が違うと考え方も違いますが、目的は一緒なのでそのために何ができるのかをフラットに会話しています。やはり、専門が違うので、お互いがお互いの分野の予備知識を持っていないとコミュニケーションが成立しません。自分自身が専門外の治療をするかは一旦横に置いて、幅広く医療の知識や情報のアップデートをすることをとても大切にしています。



矯正の他に注力していること

ーーー患者さんにより良い治療を提供するために連携してチームで携わってくれるのはとても心強いですね。他に注力されていることはあるのでしょうか?


そうですね、私はスポーツ歯科医学会にも所属しています。小学生の頃から大学卒業までずっとバスケをしていて、それなりに一生懸命していました(笑)。今もスポーツを観るのが大好きなので、自ずと医療でも関わりを持ちたいと思っていたんです。スポーツ選手は強打による打撃や転倒などもあるので、スポーツマウスガードをつける必要性があり、実際に装着する選手も多くなってきています。

怪我の防止だけではなく、ガードをつけておくことによって選手の精神的な安定にも貢献できます。今は母校の大阪大学の最寄り駅に歯科医院があるのですが、学部は違えど部活でスポーツをしている後輩たちがクリニックに来たりしてくれるのも嬉しいです。




歯科医療で大事にしていること

ーーーそれは嬉しいですね!それは鷲見先生のスポーツに対する想いも伝わっているからこそだと思うのですが、歯科医療で大事にされていることってどんなことでしょう?


患者さんにとって何が一番大切なのかを考えることですね。歯科医師はどんなことができるのか?矯正歯科としてどういったことができるのか?を判断することが大事です。それを叶えるために知識や技術についても研鑽を怠ることなくやっていくことが大切だと思っています。



治療の自己判断

ーーーなるほど。ちなみに素人な質問で恐縮なのですが・・・やはり歯科医師として、どこまでの治療であればご自身で対応できる、できない、の判断を行うことは一般的には難しいことなのでしょうか?


矯正治療に来られる方でも矯正治療でない方がベストな場合もあるんですよ。矯正治療をすることが目的ではなく、患者さんをより良い状態にすることが目的なので、それ以外の知識もないとそもそもの判断ができないんです。




矯正の歯科医院の選び方

ーーー確かにそうですね。矯正はどこで治療を受けるのか?が大事だと思うのですが、歯科医院選びをするときにおさえておくと良いことはありますか?


矯正分野で言うなれば『専門』クリニックがおすすめです。矯正と標榜するからには、どんな矯正治療を提供していくのかの知識や理念、専門の十分な環境づくりが必要になってくるので、それを兼ねているクリニックが多く、患者さんにも大きなメリットになると思います。






■取材した方
なかにし矯正歯科クリニック
院長・⻭学博士
日本矯正⻭科学会 認定医
鷲見 圭輔氏

大阪大学⻭学部卒業後、大学院にて矯正⻭科学を修了した後、教員として、大学病院での診療、大学生・ 大学院生の教育、研究に携わる。日本における矯正治療をより一般的なものとするために矯正⻭科専門クリニックを開院。矯正の専門として患者さん一人一人のゴールに合わせた質の高い治療を提供している。



・なかにし矯正歯科クリニック
https://seeker-dental.com/dent/21205

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