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【歯科医師インタビュー】歯が抜けるだけじゃない、全身疾患との関連性も指摘される怖い病気。日米の歯周病学会所属の院長に聞く『歯周病』の話。

インタビュー>歯周病

2020/01/20

歯周病 怖い 歯科医院
今回は現代病とも呼ばれ、知らずに進行してしまう実はちょっと恐ろしい
『歯周病』について専門医師にインタビュー。
放置しておくと最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうリスクもある歯周病に関しての症状や適切なケア、そして歯医者さん選びで大事にすべきポイントを
『表参道MJMデンタルオフィス』の平野先生に具体的にお伺いしました。
 

Q、まずそもそも『歯周病』とはどんな症状を指すのでしょうか?
A、歯周病にはいくつもの細菌が複合的に関与しており、歯肉のみに炎症が限局している場合を歯肉炎、歯を支えている骨にまで炎症が波及している場合を歯周炎と呼びます。
これら歯肉炎と歯周炎を総称して歯周病と呼びます。
歯周病原細菌が口腔内の糖類を分解すると『LPS(リポ多糖)』と呼ばれる毒素が産生され、この毒素が歯肉を腫脹させたり、歯を支えている骨を溶かしたりします。
更に歯周炎は軽度から中等度、重度と細分化されており、歯周ポケットの大きさによって歯周炎の進行変わってきます。
歯周ポケットという用語もお聞きになったことがあると思いますが、簡単に言うと歯と歯茎の境目の溝のことを言います。
健康な歯肉でも1〜3mm程度のポケットは認めます。4mm以上で更に5mm、7mmなどの深いポケットになればなるほど歯周病が進行してきていると言うことになります。

 
Q、一括りに『歯周病』といってもそんなに段階があるのですね。
では具体的にどんな治療を行うのでしょうか?
A、まず歯周基本検査を行って歯周病の進行をチェックします。ポケットプローブと言われる目盛の付いた専用の器具を用いて歯周ポケットの溝の深さを計測します。当医院ではより正確に歯周病の進行を把握するために1本の歯に対して6箇所計測しています。
その後にレントゲン検査を行い、ポケット検査の数値とレントゲンを総評し病名をしっかり診断します。歯肉炎の場合は、歯冠表面のプラークや初期の歯石を除去します。併せて歯磨き指導を行わせて頂き練習を行います。
正しい歯磨きを一生続けていくことが大事になるので、もし磨き残しがある場合は歯科衛生士から細かなアドバイスを行わせていただきます。
せっかくの処置を行っても綺麗に磨けていない人はまた悪化していってしまいます。

 
Q、平野先生が歯科医療で大事にされていることや、こだわりを教えていただけますでしょうか?
A、しっかりと時間をとってカウンセリングを行い、診療計画を立てています。保険内診療だと難しくもあるのですが、診療時間も30分ごとに応急処置的に行うのではなく、患者様にしっかり向き合い時間をかけた丁寧な治療を行っております。
被せ物なども一時的なものではなく、一生保てるようなクオリティを心がけております。
そのため一回の治療も患者様のご都合やご希望によっては長時間になることも多いので、クリニックの内装もリラックスできる空間設計を意識しています。患者様が座る診療台も座り心地と治療のしやすさ、そしてインテリアも兼ねて選択しています。

 
Q、確かに歯科クリニックというよりは近代的なホテルのようなイメージです。
平野先生ご自身のこだわりはございますか?
A、日進月歩進化する材料や治療方、それらを用いた事例をインプットするべくできる限り学会やセミナーへ参加するようにしております。国内に限らず海外の学界にも積極的に参加しています。
そのため学会参加の際はクリニックを休診することもあるのですが、患者様にあった最適な選択肢を提供できるようにと優先順位も高く意識しております。

 
Q、まさにこれから歯科医院に行こうとしている方へ、歯医者選びのポイントはございますか?
A、まず基本的なことですが治療するクリニックが清潔かどうか?不潔ではないかが大切かと。菌が感染して広がるのが虫歯や歯周病なので院内感染の予防のため滅菌をしっかりしているか、清潔さの徹底や働くスタッフの方の意識も大事なポイントだと思います。
治療中グローブをしたままの手で引き出しを開けたりベタベタいろんな所を触ったりすると感染の原因にもなります。当医院では毎回滅菌した器具を用いておりますし、引き出しを開けるときは必ずグローブも外すように徹底しています。
歯の神経の治療を行うときには保険診療であってもラバーダムというゴム製のマスクを使用して歯の内部に唾液中の細菌が侵入しないように徹底しております。
また、ドクターの姿勢として勉強会や臨床への熱意も選ぶ際に意識することがおすすめです。ネット上だけではなくリアルも含め、信頼できるクチコミやオススメが一番参考になると思います。

 
Q、今後の歯科医療はどうなっていくこと思いますか?またどうしていきたいですか?
A、正直、日本人の歯に対する意識はアメリカなど欧米諸国に比較するととても低いです。
歯が痛くなってから行くのではなく、痛くならないように定期的に検診を受けることが大切になります。それが結果的に通院日数の減少にも繋がります。
歯医者はいつ治療が終わるのか分からないと多くの方が仰っていますが、定期的に検診を受けてメインテナンスをしていれば一回で終わるのです。
私は患者様にいつも美容院に通うような感覚で歯科医院にも通ってほしいと伝えています。
また自宅でのセルフケアとして必ず歯磨きを丁寧に行って頂き、清潔な状態を保って欲しいです。特に就寝中に口腔内の細菌は繁殖しますので就寝前は必ず歯磨きして欲しいです。お酒を飲んで帰った日など歯磨きせずに布団に入りたい場合もあるかもしれませんが、必ず習慣にして磨いて頂きたいです(笑)
一度歯科医院で検診を受けクリーニングを行って頂き、ブラークや歯石を除去してもらって下さい。舌で歯の表面を触った時にツルツルになっているのが分かると思います。それが本来の歯の表面のテクスチャーです。
歯を舌で触った時に歯石の沈着によって歯の表面がザラついてきたらメインテナンスの時期だと思ってください。
その目安が大体3、4ヶ月上手に磨けている方でも半年くらいだと思います。
このメインテナンスの時期に関しましては担当の歯科医師または歯科衛生士に尋ねてみてください。セルフケアと定期的なメインテナンスによって健康で美しい状態の歯と歯周組織を保って頂きたいです。

 
(取材日:2019年11月27日)
■取材した方
表参道MJMデンタルオフィス
平野雄一院長
 
日本口腔インプラント学会、日本歯周病学会、アメリカ歯周病学会(AAP)所属。
医師の家系に生まれ、自然とドクターの道を志すようになり、歯科医師に。
大学卒業後、九州大学病院にて研修し都内の恵比寿、青山、銀座の歯科クリニックで数々の虫歯・歯周病治療、そしてインプラント治療のハイレベルな経験を積んだのち、クオリティの高い歯科医療を提供したいと一念発起して2019年4月に表参道にクリニックをオープン。
国内外の学会やセミナーに積極参加しながら研鑽、患者様の気持ちを第一に質の高い治療を提供している。
・表参道MJMデンタルオフィス
https://seeker-dental.com/dent/21165

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