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保険適用で白い詰め物・被せ物ができる!?CAD/CAMって何?

コラム>詰め物・被せ物

2022/05/26

近年、歯科医療でも使われるようになったCAD/CAMとは、コンピューターを使って詰め物や被せ物などの歯を作る技術です。CAD/CAMの導入によって、技工作業の効率がアップしました。また、白い詰め物や被せ物が保険適用で入れられるようになったり、治療を受ける側にとってもメリットを感じることの多い技術です。詳しく紹介します。



CAD/CAMとは

CAD/CAMとは、computer-aided design/computer-aided manufacturingの頭文字をとった略称で、コンピューターを用いて設計や生産を行う技術のことを言います。CADはコンピューターを用いた設計支援、CAMはコンピューターによる製造支援を指し、計測装置・設計装置・加工装置の3つから構成されています。



歯科医療では、被せ物や詰め物などをCAD/CAMのシステムを使って設計し製作しています。まず、治療箇所を3D光学カメラでスキャンし、そのデータを元にコンピューターが設計をします。そして、3次元切削加工機が歯に似た色をしたブロックを削って詰め物や被せ物を作ります。そのように作られた被せ物を「CAD/CAM冠」、詰め物を「CAD/CAMインレー」と呼びます。



CAD/CAMを使用した歯科治療の流れ

  • 1.まず、お口の中の状態を診察し、治療が必要な歯を削ります。

  • 2.CAD/CAMを使用する場合、3D光学カメラで治療部分の撮影を行います。撮影にかかる時間は数秒で、あとは出来上がりを待ちます。(※症例により型取りが必要な場合もあり)

  • 3.撮影によって作られた歯列のデータを元に、詰め物や被せ物をコンピューター上で作ります。形や高さ、厚みなど、個々の歯に合わせて、デザインされます。

  • 4.ミリングマシンと呼ばれる機械がブロックを削り、歯の形を作り出します。

  • 5.出来上がったCAD/CAM冠やインレーをお口の中に装着します。



ここまでの流れを即日行うか、装着は後日になるかは、歯科医院によって異なります。



CAD/CAMを使用するメリット

*作業効率のアップ*
これまで詰め物や被せ物の作成は、ほとんどの工程を手作業で行っていたため、出来上がりまでに時間を要しました。CAD/CAMの技術を使うことで作業効率がアップし、短い納期での製作が可能になりました。



*患者の負担軽減*
CAD/CAMを使用すると歯の型取りが不要となるため、治療を受ける側の負担が軽減されます。型取りに使用する粘土のような素材の感触や、型を取るまでの間に起こる嘔吐反射によって、歯の型取りに不快感を覚える人は少なくありません。また、歯の硬さに近いものが作れるため、かみ合う歯へのダメージも少なくなります。



*治療の満足度アップ*
これまで銀歯一択だった保険適用内の治療も、CAD/CAMの技術によって歯の色に近い白さの詰め物や被せ物を作ることが可能になりました。明らかに治療をしたとわかる銀歯を避け、白い歯で治療ができることは、患者にとっても大きなメリットです。(※適用範囲は歯科医院にて確認)



また、金属アレルギーが発症しにくくなることや、金属によって歯茎が黒ずんで見える心配も不要です。



CAD/CAMを使用するデメリット

CAD/CAMを用いて作ったCAD/CAM冠やCAD/CAMインレーは、プラスチックとセラミックのハイブリッド素材でできていますが、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人が装着すると磨耗が生じ、割れや欠けの原因になります。また、歪みが生じやすい性質のため、はずれやすいというデメリットも持っています。万が一外れてしまったら、外れた歯を持参することで再度接着できることもあります。



また、CAD/CAM冠やCAD/CAMインレーはお口の中の水分を吸収し、年月の経過とともに黄色く変色することがあります。再製できるものの、治療を繰り返すと残った歯に大きな負担をかけることになるでしょう。



CAD/CAM冠・CAD/CAMインレーとセラミック

CAD/CAMで作った詰め物や被せ物は、かつては保険適用外でした。しかし、2014年に一部の歯に限り保険が適用されるようになりました。その後、2020年には適用される範囲が増え、条件が合えば全ての歯に適用されるようになりました。



また、これまで保険適用外だったインレーも2022年4月に保険適用となりました。CAD/CAM冠やCAD/CAMインレーは品質や審美性、治療費など、総合的にみても、非常にコストパフォーマンスが良いといえます。しかし、強度や色調の正確性では、CAD/CAM冠やCAD/CAMインレーはセラミックには及びません。CAD/CAMのデメリットをカバーできる素材が、セラミックです。



セラミックで治療を行う場合、保険は適用されませんが、できる限り地の歯の色に近づけることが可能です。強度があることから、長期的に見ても再治療のリスクが少ないこともメリットです。CAD/CAMの治療を行う際には、セラミックとの比較検討も行うことをおすすめします。




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(seeker編集部)

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