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2022/08/30

鏡を見てドキッ!歯の隙間が黒い!?これってむし歯

歯みがきをしている時はもちろん、顔を洗っている時やメイクをしている時、ふと鏡に映った自分の歯をみて、歯と歯の間の黒さに気がつくことがあります。丁寧に歯みがきをしていても歯と歯の隙間はみがき残しが発生し、むし歯になりやすい場所であることは否めません。

しかし、黒ずみの原因はむし歯だけではありません。このコラムでは、歯と歯の間が黒くなる原因や治療方法、そして予防方法について解説します。

歯と歯の間が黒く見える原因とは?

隙間があいている、デンタルフロスが入らない、歯並びが悪くでこぼこしているなど、歯と歯の間は、みがき残しが発生しやすく清潔に保つことが困難な場所です。そのため、むし歯や歯石、歯の着色が起こり、黒く見えることがあります。ひとつずつ原因を探っていきましょう。



むし歯

歯と歯の間が黒く見える時、歯の内側や裏側でむし歯が進行しているケースがあります。むし歯といえば、歯が黒くなり欠けていく症状をイメージするかもしれません。しかし歯の形を維持したまま、黒くくすんでいくケースもあります。

初期のむし歯の場合、歯は黒くならず白く濁った色になります。黒く見える場合、むし歯は中程度から重度まで進行している疑いがあります。もしむし歯が原因で歯と歯の間が黒くなっているのであれば、放っておくとむし歯は神経まで届いてしまい、歯全体が黒く変色する恐れがあります。




黒い歯石

歯周ポケット内の黒い歯石が原因で、歯と歯の間が黒く見える場合もあります。むし歯でなくてほっとするかもしれませんが、放っておくと歯を失うことになりかねません。唾液に反応したプラークが、歯にくっついたまま硬くなったものが歯石です。

通常歯石は白い色をしていますが、歯茎に出血がある場合、プラークに血液が混ざり黒い歯石になることがあります。黒い歯石ができる人は、歯茎が頻繁に出血しているケースが多く、それはつまり歯周病が進行しているということになります。放置すると、歯を支える骨が溶けてグラグラしはじめることもあるでしょう。

また、黒い歯石がついているお口は、きつい口臭を発していることが多くあります。これは、悪臭を放つ原因であるメチルメルカプタンを、歯周病菌が発生させていることに関係しています。黒い歯石は、白い歯石よりもじっくりと時間をかけて作られます。そのため、密度が高く強固にこびりついて、除去するのが難しいとされています。



着色

歯と歯の間はプラークが溜まりやすいため、そこにお茶やコーヒーの色素が着色し、黒ずんで見えることがあります。緑茶、紅茶、ウーロン茶などに含まれるタンニン、コーヒーや赤ワイン、チョコレートなどに含まれるポリフェノールが着色を引き起こす原因です。これらを日常的に摂っていると、歯に残ったタンパク質と結合し、歯の着色につながります。マグカップについた茶渋のように、一度付着すると簡単には落とすことができません。




歯の隙間はどうしたらきれいになる?

歯と歯の間の黒ずみは、それぞれの原因に適した処置を行うことできれいになります。むし歯が原因で歯と歯の間が黒くなっていた場合、むし歯を削って白い詰め物をし治療します。詰め物での治療が困難なほどむし歯が進行していたら、被せ物で治療をすることもあります。歯と歯の間についた歯石は固くこびりついているため、セルフケアではきれいになりません。歯科医院で歯のクリーニングを受け、黒ずみをきれいにしましょう。

また、黒い歯石がついている人のほとんどは歯周病を起こしているため、歯石を取るだけでなく歯周病の治療を行う必要があります。歯と歯の間の着色も同様に、セルフケアできれいにするのは難しいといえます。歯科専用の器具や薬剤で歯の隙間の着色を取り除き、きれいにみがいてもらいましょう。




歯の隙間のお手入れで黒ずみを予防

歯の隙間はプラークや食べカスが溜まりやすく、細部までケアが行き届かないため、日頃から意識してお手入れをする必要があります。歯ブラシだけでは汚れが落としきれないので、ワンタフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを併用し、歯間ケアを行いましょう。

日々のセルフメインテナンスで落としきれない汚れは、歯科医院で専用の機材を用いたクリーニングを受けることで予防できます。一度クリーニングを行っても、日常生活の中で飲食をしていると歯石や着色は避けることができません。そのため、クリーニングは継続して行う必要があります。

また、慢性的に歯と歯の間が黒ずんでしまう場合、歯並びが原因であるケースも考えられます。歯と歯の間の黒ずみの予防として、歯列矯正を検討してもいいかもしれません。



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筆者:seeker編集部

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