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コラム>予防・メインテナンス

2024/02/22

朝起きた時のお口のネバつき、これって病気?

朝起きた時、お口の中がネバネバして気になることはありませんか?また、集中している時や緊張している時など、日常のふとした時にお口の中がネバついて嫌な感じがしたという経験がある人も多いのではないでしょうか。

今回はお口の中がネバつく原因や対処法、予防法について解説します。

お口のネバつきの原因4選

お口の中がネバつく原因には、主に次のことが考えられます。



唾液の減少

お口の中がネバつく原因のひとつとして考えられるのが、唾液の減少です。起床直後や緊張時、空腹時などは唾液の分泌が少なくなるため、お口の中が乾燥しやすくなります。

お口の中が乾燥すると粘膜同士がくっついてしまうため、ネバつきを感じやすくなるのです。なお唾液の減少は、加齢やストレス、喫煙などによっても引き起こされます。



口呼吸

口呼吸をしている人は、お口の中が乾燥しやすい状態にあります。唾液にはお口の中の細菌を洗い流す作用がありますが、お口の中が乾燥すると唾液で細菌を洗い流せません。そのため、細菌が繁殖しやすくなりお口の中がネバネバしてくるのです。

口呼吸は、お口の中がネバつきやすくなるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクが高まったり口臭の悪化にも繋がったりします。


▶口呼吸については、次のコラムをご覧ください。
口呼吸から鼻呼吸へ。口呼吸の原因や治し方を解説



磨き残し

磨き残しがあるとお口の中のプラークにすみつく細菌が増殖し、お口の中のネバつきを引き起こします。

丁寧な歯磨きを心がけているつもりでも口の中のネバつきが気になる人は、歯ブラシがお口に合っていなかったり、磨き方が間違っていたりすることで、歯と歯の隙間などに磨き残しがあるのかもしれません。

セルフケアだけでは、ほとんどの方が磨き残しが発生するため、歯科医院で定期的にお口の中のケアを行なうのがおすすめです。歯科医院では、正しいブラッシング方法や自分に合った歯ブラシの選び方を教わることもできるので、うまく活用しましょう。


▶正しいブラッシング方法については、次のコラムをご覧ください。
オーラルケアの基本!歯みがきの方法や時間、歯ブラシの選び方を徹底解説!



歯周病

歯周病は、お口の中のプラーク(歯垢)にすみつく細菌が増殖することで、歯茎などの歯周組織が炎症を起こす病気です。

歯磨きなどの適切なケアが行なわれないと、プラークにすみつく細菌が増殖し歯周病を引き起こします。歯周病が進行すると歯茎から出血したり、膿や浸出液が出てきたりすることがあります。

お口の中のネバつきを感じる場合、膿や浸出液が出るほど歯周病が進行しているケースもあるのです。


▶歯周病については、次のコラムをご覧ください。
もしかして歯周病?こんな症状に要注意



お口のネバつきが気になる時の対処法2選

続いて、お口の中のネバつきが気になる時の対処法を紹介します。



歯磨きをする・洗口液でうがいをする

歯磨きをしたり洗口液でうがいをしたりすることで、口の中の細菌を減らすことが可能です。細菌を減らせば、口の中のネバつき解消に繋がるでしょう。



唾液の分泌を促す

加齢などによって唾液の分泌量が低下している場合、唾液腺をマッサージすることで唾液の分泌を促すことができます。

顎と首の間にある顎下腺や、耳の下にある耳下腺をやさしくマッサージすると良いでしょう。


▶唾液の分泌を促す方法については、次のコラムをご覧ください。
唾液の役割って?唾液には驚くべき効果がある



お口のネバつき予防法5選

最後に、お口の中のネバつきを予防する方法を紹介します。



よく噛んで食べる

よく噛んで食べることで唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。普段の食事から意識してよく噛むようにしましょう。

りんごやごぼう、スルメのような噛み応えのあるものは、しっかりと噛んで食べる必要があるため唾液が多く分泌されます。またレモンやみかん、梅干しのような酸っぱいものも唾液の分泌を促す効果があります。お口の中のネバつきを予防したい時にとりいれてみてください。

加えて、ガムを噛むことも唾液腺の刺激に繋がります。こまめにガムを噛んで唾液腺を刺激すると、お口の中のネバつき予防に効果的です。



食べたら歯磨きをする

お口のネバつきの原因となる細菌を繁殖させないためには、食後の歯磨きを徹底することが大切です。

特に夕食後の歯磨きは念入りに行ないましょう。寝ている間は唾液の分泌が減ります。加えて睡眠時に口呼吸になると、さらに乾燥しやすくなるため、唾液の自浄作用や抗菌作用が低下してしまいます。

寝る前の歯磨きでは、歯ブラシや歯磨き粉を使い丁寧に磨くことはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなどで歯と歯の間の食べかすも取り除くようにしましょう。



ストレスを溜めない

ストレスを溜め込むと自律神経が乱れ、唾液の分泌が減ります。ストレスを溜め込まないよう、しっかりと睡眠や食事をとりましょう。身体を休めたり軽い運動を行なったりするなど、自分に合った方法でストレスを解消することも意識してくださいね。



こまめに水分をとる

身体の水分量が減ると、お口の中も乾きやすくなります。こまめに水分をとることで、お口の中の乾燥を防ぎましょう。お口の中がスッキリする効果も得られますので、ぜひ試してみてください。



喫煙習慣を見直す

喫煙習慣がある人は、たばこの煙によってお口の中の粘膜が乾きやすくなっています。また、喫煙は口臭の悪化にも繋がるなど、お口の中の環境に悪影響を与える一因となるため、お口の中のネバつきが気になる人は喫煙の習慣を見直すと良いでしょう。



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筆者:seeker編集部

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