効果的な歯磨きの回数とタイミング:質を重視した口腔ケアのすすめ
1日何回、歯磨きをすれば効果が最も出るのかは、残念ながら科学的な根拠は得られていません。しかし多くの研究から1日何回歯を磨くのか?よりも、いかに効果的で質の高い歯磨きが出来るか?がとても重要なことと言われています。
歯磨きは1日最低2回は必要!
1日1回以上歯磨きをする人は約95%以上で、1日3回歯磨きをする人は20%近くを占めています。つまり1日3回歯を磨いているのは約5人に1人ということになります。

特に歯磨きが必要な時間は?
お口の中には虫歯のもとになる菌など多くの目に見えない細菌がいます。日中などの起きている時間は、唾液が分泌していることにより、細菌などが悪さをすることを抑制しています。
しかし、寝ている間は唾液の分泌が日中に比べてとても少なくなり、虫歯菌などの活動が活発になってしまいます。そのため起床時と就寝前の歯みがきが重要になります。
就寝中が最も細菌の活動が活発になるため、寝る前に歯磨きを行うことによって細菌を減らし、食べかすなどを除去して、細菌の活動を抑制させると虫歯になることを防ぐことができます。
また起床時はお口の中の細菌が最も活発に活動しており、虫歯になりやすい状況となっていますので、歯磨きをしてお口の中をきれいにしておくことが重要となります。

「検診・クリーニングしたい」に対応できる歯科医院を、お住まいのエリアから探せます。
歯磨きは食後に行うと効果的
食後はプラークにより歯の最も硬い表面の「エナメル質」と呼ばれるところが、甘い食べ物や飲み物により歯が溶けやすい酸性の強い状態になってしまいます。
その状態が食後に最も強くなり、20~30分で唾液により中性に近付き、また歯の再石灰化をします。そのため歯が溶けやすい、酸性の時間をできるだけ短くするために歯磨きが推奨されます。

甘いものやおやつをダラダラと食べるのはNG!
特に、甘い食べ物や飲み物は歯が虫歯になりやすくなってしまうため、おやつなどは時間を決め、ダラダラと食べたり飲んだりしない方が良いでしょう。
甘いコーヒーや紅茶、コーラなどは特に砂糖が多く含まれています。ジュースなどの代わりにお茶を飲むことや、間食をするなら決まった時間にのみにするといいでしょう。
虫歯になる「プラーク」の再形成に要する時間は、約24時間程度であると言われていることから、1日のうち1回は質の高い念入りな歯磨きを心がけるようにしましょう!
「セルフケアの処方箋」 2009 中川種昭 医歯薬出版

歯磨きは「何回磨くか」だけでなく、「どれだけ丁寧に磨けているか」がとても重要です。特に就寝前は、睡眠中に唾液が減少して細菌が増えやすくなるため、念入りなケアを心がけましょう。
また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは落としきれないことも多いため、フロスや歯間ブラシの併用も効果的です。毎日のセルフケアに加え、定期的に歯科医院でチェックやクリーニングを受けることが、虫歯や歯周病の予防につながります。
監修者紹介- 日本歯科大学を卒業後、東北大学病院にて臨床研修を行う。その後、一般歯科医院にて10年間勤務し、現在は都内歯科医院に勤務。
- 日本歯周病学会認定医
- 厚生労働省認定臨床研修医指導歯科医
症状とエリアを選ぶと、その治療を得意とする歯科医院が見つかります。
この記事は2026年5月18日に更新しました。
