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2020/01/26
効果的な歯磨きの回数とタイミング:質を重視した口腔ケアのすすめ

1日何回、歯磨きをすれば効果が最も出るのかは、残念ながら科学的な根拠は得られていません。しかし多くの研究から1日何回歯を磨くのか?よりも、いかに効果的で質の高い歯磨きが出来るか?がとても重要なことと言われています。
歯磨きは1日最低2回は必要!
1日1回以上歯磨きをする人は約95%以上で、1日3回歯磨きをする人は20%近くを占めています。つまり1日3回歯を磨いているのは約5人に1人ということになります。

特に歯磨きが必要な時間は?
お口の中には虫歯のもとになる菌など多くの目に見えない細菌がいます。日中などの起きている時間は、唾液が分泌していることにより、細菌などが悪さをすることを抑制しています。 しかし、寝ている間は唾液の分泌が日中に比べてとても少なくなり、虫歯菌などの活動が活発になってしまいます。そのため起床時と就寝前の歯みがきが重要になります。 就寝中が最も細菌の活動が活発になるため、寝る前に歯磨きを行うことによって細菌を減らし、食べかすなどを除去して、細菌の活動を抑制させると虫歯になることを防ぐことができます。 また起床時はお口の中の細菌が最も活発に活動しており、虫歯になりやすい状況となっていますので、歯磨きをしてお口の中をきれいにしておくことが重要となります。

歯磨きは食後に行うと効果的
食後はプラークにより歯の最も硬い表面の「エナメル質」と呼ばれるところが、甘い食べ物や飲み物により歯が溶けやすい酸性の強い状態になってしまいます。 その状態が食後に最も強くなり、20~30分で唾液により中性に近付き、また歯の再石灰化をします。そのため歯が溶けやすい、酸性の時間をできるだけ短くするために歯磨きが推奨されます。

甘いものやおやつをダラダラと食べるのはNG!
特に、甘い食べ物や飲み物は歯が虫歯になりやすくなってしまうため、おやつなどは時間を決め、ダラダラと食べたり飲んだりしない方が良いでしょう。 甘いコーヒーや紅茶、コーラなどは特に砂糖が多く含まれています。ジュースなどの代わりにお茶を飲むことや、間食をするなら決まった時間にのみにするといいでしょう。 虫歯になる「プラーク」の再形成に要する時間は、約24時間程度であると言われていることから、1日のうち1回は質の高い念入りな歯磨きを心がけるようにしましょう!
筆者:seeker編集部