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2020/04/29
口腔がん、どのような時に歯医者さんに行けば良いのか
お口のトラブルの中でも最も怖いもののひとつである「口腔がん」。今回はどのような時に歯科医院に行けば良いのかや、主な原因についてご説明します。
口腔がんについて
口腔がんはその名の通り、お口に出来る“がん”で、その5年生存率は60~80%と言われています。初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができ、後遺症が残ることもほとんどなく、5年生存率は90%以上との報告もあります。進行したがんは手術により舌やあごの骨を切除する必要があります。そうすると今後の生活に支障きたす恐れが出てまうため、なにより早期発見が大切です。 口腔がんの自覚症状で最も多いのが口腔内の痛み。その他、しこり、腫れ、ただれ、出血、歯のぐらつき、口臭などが挙げられます。この自覚症状が出た時に歯科医院に行ってください。また、症状がなくても何か気になる異変があれば歯科医院に行くことをおすすめします。
口腔がんの主な原因
口腔がんの主な原因は、喫煙、飲酒などがあげらます。特に喫煙は最大のリスクファクターであり、喫煙者は非喫煙者に比べ、口腔がん発生率が約7倍も高く、死亡率は約4倍も高いという報告があるほどなのです。 喫煙の次に飲酒が挙げられます。特に50歳以上の男性で、毎日たばこを吸い、なおかつお酒も飲まれる方は最も危険です。飲酒時の喫煙は、たばこに含まれている発がん性物質がアルコールによって溶けて口腔粘膜に作用するため、よりリスクが高くなると考えられています。
口腔がんのセルフチェック
他のがんとは違い「口腔がん」は、口の中にできるので自分でも比較的簡単に見ることができます。従って、初期の段階で発見することも可能です。月に1回は鏡の前でセルフチェックをして早期発見を心がけましょう。
セルフチェックに必要なものは、大きめの手鏡と指に巻くガーゼやティッシュです。
- □ お口の中が痛い
- □ お口の中に「しこり」、「はれ」がある。
- □ 粘膜が赤くなったり白くなったりしている。
- □ 治りにくい口内炎がある
- □ 合わない入れ歯を使用している
- □ 食べ物が飲み込みにくくなった
以上がセルフチェックの項目となります。
口腔がんは命に関わる怖いものなので、早期発見が何よりも大切です。上記のようなセルフチェックで、気になる点が少しでもあれば、歯科医院に行き相談や検診を受けましょう。
(seeker編集部)