コラム>口腔がん
2021/03/10
歯茎に白いできもの…放っておくと危険な病気のサインとは?
歯みがきの際などに歯茎を確認してみて下さい。お口の中に“白いできもの”が浮かんで来たら要注意です。
歯茎について
通常歯茎はピンク色をしていますが、何らかの病気を患っていると部分的に白くなったり全体的に白っぽくなったりすることがあります。 普段から歯茎の色を意識することはあまりないかもしれませんが、もし白くなっていたら病気の可能性があります。どんな病気が疑われるのか確認していきましょう。
歯茎の一部が白い病気
①口内炎
口内炎は、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。ストレスや栄養不足などによる免疫力低下や、物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、原因不明な場合もあります。
②フィステル
歯根の先端に膿が溜まることで生じる歯茎のできもののこと。また、溜まった膿の排出孔のことを指します。フィステルは多くの場合、歯根の先端に起きる炎症が原因で歯根の先端委膿が溜まることで、歯茎の表面がぷくっと白く膨らみます。 歯茎にできたニキビのようなもので、表面には膿を輩出するための小さな孔が空いているため、指で押したりすると溜まった膿が出てくることがあります。
③白斑症
口腔内の粘膜が白くなって肥厚する病気のことで、幹部をこすっても白い部分が取れないのが特徴です。白斑症の原因は明確になっていませんが、女性よりも男性に多く見られます。発症する部位としては下顎の歯茎がもっとも多く、すぐに歯科医院に行くことをお勧めします。
④口腔癌
初期の口腔癌は痛みなどの自覚症状が出にくいのが特徴ですが、口腔内に白い着色・できものがある場合は注意が必要です。特に白い着色、できものが次第に大きくなるような場合は口腔癌が疑われます。
⑤骨隆起
顎の骨が出っ張ってくる症状のことを言います。骨が盛り上がることで歯茎の粘膜が押されて薄くなるため、内部が透けて白く見えるようになります。骨が出っ張っているだけなので歯科医院に行く必要はありませんが、日常生活に支障が出てる場合は歯科医院を受診されてください。
歯茎の全体が白い病気
①口腔カンジタ症
真菌の一種であるカンジタ菌が口腔内で増殖して白い苔のような幕ができる病気です。口腔カンジタ症は、歯茎のほか下谷頬の粘膜に発症します。 カンジタ菌は人間の常在菌なので、通常健康な人はカンジタ症を発症することはありませんが糖尿病など免疫力が低くなると発症する恐れがあります。
②貧血
血液が少ないと歯茎に血が回りづらくなり、白くなります。
まとめ
以上が歯茎が白くなる原因です。歯茎が白くなる原因は様々であり、体に影響のないものから癌など悪影響のあるものもありますので十分注意し、気になる場合は早めに歯科医院を受診しましょう。
筆者:seeker編集部