1. トップ  > 
  2. コラム一覧  > 
  3. コラム>詰め物・被せ物 > 
  4. 詰め物が取れた時が見直しのタイミング!?白い詰め物にするべき?

コラム>詰め物・被せ物

2021/11/26

詰め物が取れた時が見直しのタイミング!?白い詰め物にするべき?

むし歯や嚙み合わせのズレ、歯ぎしり、食いしばり、詰め物の劣化などが原因で詰め物が取れてしまうケースは少なくありません。詰め物が取れた歯をそのままにするのは絶対にやめてほしいこと。すぐに歯科医院を受診してほしいのですが、もし取れた詰め物が金属だったら、それは詰め物を見直すタイミングです。

なぜ「詰め物が取れた時」なのか?その理由について、説明します。


白い詰め物のメリット

今回、詰め物を見直すにあたり、まず白い詰め物のメリットを挙げてみましょう。



見た目が良い

金属の詰め物は、奥歯であっても意外と目につきやすいものです。治療したことが目立たないような自然な歯にするには、白い詰め物でなければなりません。また、金属の詰め物が入っていることで、大きく口を開けて笑うのを躊躇することもあるでしょう。



金属アレルギーにも対応

金属アレルギーがある場合、金属の詰め物を詰めることはありません。注意してほしいのは、治療の時点でアレルギー症状がない人でも、金属の詰め物が原因で金属アレルギーを発症するケースがあるということです。現在アレルギー症状がないからといって、この先発症しないとは言い切れません。金属の詰め物を取り除き白い詰め物にすると、金属アレルギーを発症する心配が少なくなります。




保険治療が可能

樹脂の詰め物であれば、部位によっては保険適用の範囲での治療が可能です。保険が適用されるかされないかで、患者の負担額は大きく変わります。



むし歯になりにくい

セラミックなどの表面がツルツルとした素材は、プラークや汚れがつきにくいと言われています。表面がツルツルしているのは金属も白い詰め物も同じと思いきや、金属の詰め物は唾液の成分などの影響を受けて微弱な電気を帯びるため、プラークがつきやすい特徴があります。さらに、金属の詰め物は温度の変化によって微細な収縮や膨張をするため、固定しているセメントが崩れてむし歯を再発させる恐れがありますが、一部の白い素材は温度による影響を受けないため、むし歯の心配は少なくなるでしょう。



白い詰め物のデメリット

白い詰め物にもデメリットはあります。こちらもしっかり把握しておきましょう。



費用

一部の素材や部位を除き、ほとんどの白い詰め物は保険が適用されず自費治療になります。自費治療の素材は金額の幅も広く、良いものを選ぶほど高価になることが多いでしょう。一本であればまだしも、複数本の治療が必要になると、治療費が高額になることも考えられます。



耐久性

白い詰め物は、素材によって衝撃に弱く耐久性が低い場合があります。力を入れて噛んだり歯ぎしりや噛みしめが続いたりすると、割れや欠けが起こる恐れがあります。

また、素材によっては時間と共に詰め物や歯との境目が変色することも覚えておきましょう。これは詰め物自体の変色や歯を染める物質の付着、浸透が原因です。




詰め物が取れた時に見直しをすべき理由

では、どうして詰め物が取れたタイミングが見直しをするタイミングになるのでしょう。それは保険の適用がカギを握ります。治療をする際、むし歯のように病名がついた治療の時のみ保険が適用されます。つまり、白い詰め物に交換したくても現状の詰め物に何の異常もなければ、保険を使って詰め物を取り替えることができません。詰め物が取れたタイミングであれば、保険を適用して白い詰め物に変えられます。(保険適用外の白い詰め物であれば、好きなタイミングで交換が可能)

近年、保険が適用される白い詰め物が一部認められ、保険の範囲内で白い歯にする治療ができるようになりました。また、保険が適用される素材の質も向上しています。これが、詰め物が取れた時こそ白い素材を再検討すべき理由です。



保険適用の白い詰め物

最後に、保険が適用される白い詰め物を紹介します。参考にご覧ください。



コンポジットレジン(CR)

「コンポジットレジン」は、現在の歯科治療において広く使われている⻭科⽤複合プラスチックです。セラミック粒子と合成樹脂を混ぜ合わせた複合プラスチック素材のことを言い、フィラーと呼ばれるセラミックやガラスなどの硬い粉末加えることで、強度や透明感を出しています。光を照射することで固まる便利な素材なので、個々のお口に合うように形を整えながら治療を行います。治療がその日のうちに終わる手軽さもメリットです。




CAD/CAM冠

コンピューター制御された機械、歯科用CAD/CAM用いたハイブリッドレジンが「CAD/CAM冠」です。以前は保険適用外でしたが、近年保険の適用が可能になった素材で、2020年には前歯にも使用ができるようになりました。歯に近い硬さを持つため、噛み合う歯にダメージを与えにくいメリットがありますが、単調な色調をしていて透明感がないというデメリットもあります。

コンポジットレジン、CAD/CAM冠のいずれも、金属や自費治療で使われる白い素材と比べると強度は劣るため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人や噛む力が強い人には適していません。また、経年劣化や着色のしやすさは否めません。

しかし、口を開けた時に自然な歯に見えることは大きなメリットです。大きく口を開けて笑った時にチラリと見えてしまう金属の詰め物を少しでも減らすことができれば、美しさや自信へもつながるでしょう。もし金属の詰め物が取れてしまったら、白い詰め物を選択するチャンス!改めて、検討してみてくださいね。



→歯科医院探しはこちらから



筆者:seeker編集部

人気記事ランキング

詰め物・被せ物ランキング

人気記事ランキング

虫歯治療が得意な歯科医院

こちらもcheck!