コラム>歯科トレンド
2025/04/10
コロナかも?こんな症状の時、歯医者に行っても大丈夫?

「風邪気味だけど、歯がズキズキ痛む…」「熱はないけど喉が痛くて、歯医者を受診してもいいのか迷う…」そんな経験はありませんか?体調がすぐれないときに歯の痛みが重なると、歯科を受診してよいかどうか判断が難しいものです。特に、コロナやインフルエンザが流行する時期は、受診を控えたほうがよいのか悩むこともあるでしょう。
この記事では、風邪症状があるときの歯科受診の判断基準や、緊急時の対応について詳しく解説します。
目次
風邪っぽいけど歯が痛い…歯医者に行くべき?
風邪症状がある場合、無理に歯科を受診せず、まずは体調回復を優先しましょう。まず体調を整え、必要に応じて歯科医院に相談するのが安心です。
風邪症状(咳・発熱・鼻水・くしゃみ・喉の痛み)がある場合
一番は、回復後に受診することをおすすめします。歯科治療では口を開けたままの状態が続くため、咳やくしゃみが出ると飛沫が広がりやすくなります。
また、発熱で体力が低下している状態だと、治療中に気分が悪くなる可能性もあります。
さらに、感染症であれば他の患者や医療スタッフにうつしてしまうリスクもあるため、慎重な判断が必要です。
ただし、強い歯痛など緊急を要する場合は、歯科医院に事前に連絡し、対応を相談しましょう。
コロナや感染症かもしれない?自己判断が難しいときの対応
体調がすぐれず「もしかしてコロナやインフルエンザかも?」と思ったら、自己判断せず、まずは内科などに風邪症状について相談しましょう。
感染症の初期症状は、風邪や体調不良、アレルギー症状と似ていることも多く、感染症かそうではないかを自己判断が難しいものです。
特に、発熱・倦怠感・喉の痛みなどがある場合は、無理に歯科を受診するのではなく、まず発熱外来やかかりつけ医に相談することが重要です。
こんな場合は無理せず延期を
体調が完全に回復していない場合は無理に受診せず、もう少し様子を見るのが賢明です。
感染症の回復期は免疫力が低下しているため、発熱が治まったとしても、鼻づまりや咳が続いている場合は、治療中に負担が大きくなることがあります。
また、鼻づまりがひどいと長時間口を開けるのが苦しく、スムーズに治療を受けるのが難しくなります。

学級閉鎖や家族が感染中…自分は大丈夫でも行っていいの?
自分に症状がなくても、身近な人が感染している場合は注意が必要です。
判断基準として、同居家族が感染症になった場合には、念のため歯科の受診は控えた方がいいでしょう。
また、子どもが通っている学校が学級閉鎖になっている機関などは念のため歯科医院に事前連絡し、受診の可否を確認しましょう。

どうしても歯が痛い!治療の緊急性と受診のタイミング
歯の痛みには放置すると悪化するものもあり、早めの対応が必要です。痛みの原因によっては、治療の緊急性が高い場合もあります。
歯の痛みの原因や受診のタイミングについて解説します。特に、危険な症状を見逃さないことが大切です。
放置すると危険な歯の痛みや症状とは?
一部の歯の痛みや症状は、放置すると重症化し、より難しい治療が必要になる可能性があります。
特に、強い痛みや腫れ、膿が出る症状は、虫歯から細菌感染が進行している恐れがあり、放置すると全身に悪影響を及ぼすこともあります。
これらの症状がある場合は、体調に不安があっても放置せず、歯科医院に相談し、可能な限り早めに適切な治療を受けましょう。
体調が悪いときに受けられる応急処置と自宅ケア
体調が悪くてすぐに歯科医院へ行けない場合でも、適切な応急処置で、歯の痛みを和らげることができます。
まず、市販の痛み止めを服用し、一時的に痛みを和らげ、体調が回復するまでの時間を確保しましょう。
また、口を軽くすすぎ、清潔を保つことで口内の細菌を減らし、炎症の悪化を防ぐこともできます。さらに患部を冷やすことで、炎症による腫れを抑え、痛みを軽減することもあります。
ただし、これらは一時的な対処法のため、症状が続く場合は回復を待ってできるだけ早く歯科を受診しましょう。

無理せず、適切なタイミングで歯科を受診しよう!
体調が悪いときに歯の痛みがあると、不安になりますよね。
しかし、無理に受診して体調を悪化させるより、適切なタイミングを見極めることが大切です。
どうしても判断に迷う場合は、歯科医院に事前に相談し、状況に応じた対応を取るのが安心です。
体調と歯の健康、どちらも大切にしながら、無理のない受診を心がけましょう!
筆者:seeker編集部