歯医者さんが怖い…どんな歯医者さんを選べばいい?
コラム>歯科トレンド
2021/02/16

みなさんは歯医者さんに対してどういうイメージをお持ちでしょうか。
歯医者さんに行ってクリーニングをしてもらうのが好き!という方もいるかもしませんが、よく耳にするのは、患者さんの多くが『歯医者さんは怖い』というイメージを抱いているということです。
それは自分では目にできない口の中で治療が行われている、使われている薬品や器具の音から芽生える恐怖心などが理由ではないでしょうか。
今回はそんな歯医者さんに対する恐怖心を少しでも解消する事。
またどんな歯医者さんを選べば皆さんの『歯医者さん=怖い』というイメージを軽減できるのかをお話したいと思います。
・歯を削る際の発生する器具の音
・独特な薬品の匂い
この要因を解消するために。現在歯科医療では、精神鎮静法という方法を用いた治療を行うことが出来ます。

鎮静薬を用いて精神的緊張を和らげることで様々な処置に対する感受性を和らげられ、患者さんがストレスを感じにくくなる麻酔法です。また術中の記憶をなくす健忘効果もあります。
術中に患者さんは受け答えはしているが、治療の嫌な音や匂いなどの記憶を残さない、という効果です。
この精神鎮静法には2種類の方法があります。
①鎮静薬を静脈内に投与して鎮静状態を得る静脈内鎮静法
②低濃度の亜酸化窒素(笑気)を吸入することにより鎮静状態を得る吸入鎮静法
この精神鎮静法を用いることで、嫌な音や匂いなどのストレスを解消して治療を受けることが出来ます。

また、これとは別に『口の中で何をされているのか分からない』という要因も挙げられると思います。
患者さんは治療中に何をされているか分からず、開いている口に器具や薬などを入れられて恐怖心を抱きます。
この恐怖心を排除するため、これから行う治療内容を患者さんに毎回分かりやすい言葉でご説明することが大事です。
「今から虫歯の進行度合いを調べるためにお薬を塗っていきますね!」
「今から薬剤を固めるために、光を当てますので目を閉じててくださいね!」
など、患者さんに具体的な説明をしていくことで、恐怖心を取り除くことが出来ます。
『何故この歯を削らないとだめなのか』をしっかり理解して頂けると「自分の歯をもっと大事にしないといけないな。」「毎日の歯磨きが大事なんだな」と思う気持ちも高まると思います。
説明を沢山してくれる歯医者さんは患者さんのストレスを少しでも少なくしようと思っている歯医者さんです。以上のことを踏まえながら歯医者さんを選んでいきましょう。
参考文献
歯科麻酔 生体管理学 第二版 吉田和市
(seeker編集部)
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