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投稿日:2025/10/30
更新日:2026/02/26
保険証がなくなる?マイナンバーカードで歯科を受診する方法と注意点
紙の健康保険証が廃止され、マイナンバーカードに一本化される方針が発表されています。とはいえ、手続きが面倒そう、どうやって使うの?と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、保険証からマイナンバーカード(マイナ保険証)への切り替え方法や歯科での受診の流れ、注意点をわかりやすく解説します。
▶保険診療と自費診療については、こちらのコラムをご覧ください。 保険診療と自費診療の違いを徹底解説!選択時のポイントと注意点
目次
「マイナ保険証」一本化!紙の保険証はいつまで使える?
政府は2025年12月までに現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに一本化すると発表しています。
つまり、いずれは誰もがマイナ保険証を利用することになるわけです。
移行期間中は紙の保険証も使えますが、新規発行は終了しており、段階的に利用が縮小されています。最長でも2025年12月1日までしか利用できず、その後は希望者に資格確認書が交付される仕組みです。
資格確認書は有効期限が短く更新の手間があるため、まだ大丈夫と先延ばしすると切り替え時に慌てる可能性があります。将来確実に必要になる制度だからこそ、早めに登録を済ませておく方が安心です。

保険証からマイナ保険証への切り替え方法
マイナ保険証として使うには、事前に「健康保険証利用申込」の手続きが必要です。これはスマホやパソコンから簡単に行えます。
手順は大きく分けて次の3ステップです。
①マイナポータルにアクセス
②ログインして「健康保険証利用申込」を選択
③画面の案内に従って登録完了
これで、病院や歯科でマイナンバーカードを保険証として提示できるようになります。
なお、スマホにマイナンバーカードを紐付けせず、マイナンバーカード本体だけでも使用できます。マイナンバーカード自体に保険証機能が紐づくため、医療機関ではカードリーダーに直接かざして利用します。
歯科でのマイナ保険証での受診方法
歯科医院でもマイナ保険証が利用可能です。受付に設置された専用カードリーダーにマイナンバーカードをかざし、顔認証または暗証番号で本人確認を行います。
従来の紙の保険証と同じように保険診療が受けられますが、対応していない歯科も一部あるため、初めて行く医院ではマイナ保険証に対応しているか確認しておくと安心です。

マイナ保険証にするメリット
マイナ保険証には複数の利点があります。
まず、医療機関での受付がスムーズになり、本人確認の確実性も高まります。
さらに大きいのは、過去の薬剤情報や特定健診の結果を医師と共有できることです。歯科で鎮痛薬や抗菌薬を処方する際に、他院で出ている薬との飲み合わせを確認でき、治療の安全性が高まります。
糖尿病などの健診結果も参照できるため、歯科医院でも抜歯やインプラントのリスク管理にも役立ちます。
また、これらの情報は受付端末で本人が提供に同意した場合に限り病院関係者が閲覧でき、同意の効力は24時間限定のため、プライバシー面でも安心です。
また、転職や引っ越し後もカード自体はそのまま利用できるため、切り替え時に保険証が一時的に使えない不安を減らせます。
ほかにも医療費控除の申請が簡単になったり、電子処方箋との連携が進むなど、日常生活での手間を大きく減らせるのが魅力です。
よくある疑問
マイナ保険証に切り替えようと思っても、さまざまな不安を抱く人は多いでしょう。確かに仕組みを知らないままでは使いこなせず、いざというときに戸惑ってしまいます。
ここでは、よくある疑問とその対応をまとめました。
顔認証の仕組み
マイナ保険証を使うときは、受付端末にカードをかざし、カード内に記録されている顔写真と実際の顔を照合して本人確認を行います。
専用のカメラが顔を読み取り、特徴点をデータと比較するため、セキュリティ性が高いのが特徴です。マスクや眼鏡を着けたままでも認証できるケースが多く、従来の暗証番号入力よりスムーズに手続きが進みます。
暗証番号の入力も選べるため、機械が苦手な方でも安心です。
マイナ保険証を忘れた場合
保険証を持参していない場合や、2025年12月2日以降に忘れた場合は、窓口でその旨を伝えれば受診は可能です。
ただし、マイナ保険証や資格確認書などの後日提出が認められない場合は、一時的に自費診療(全額自己負担)となります。
その場合は後日、加入している健康保険組合に「療養費支給申請書」「診療報酬明細書(レセプト)」「領収書(原本)」を提出することで払い戻しを受けられます。
なお、診療明細書とレセプトは異なるため、申請用として必ず医療機関に依頼して発行してもらいましょう。
マイナ保険証が読み取れない場合
カードリーダーの不具合や通信障害などで、まれにマイナ保険証が読み取れないことがあります。こうした場合でも診療を受けられなくなるわけではありません。
医療機関では、カードリーダーのモードを切り替えて職員が目視で確認したり、システム障害時モードを使って資格を確認したりと、複数の代替手段が用意されています。

マイナンバーカードを保険証として利用できるようにしておこう
いずれ紙の保険証は完全に廃止され、マイナンバーカードに一本化されます。
まだ先だからと先延ばしにしていると、突然必要になった場面で慌てることになりかねません。
特に歯の痛みなど急な受診になることもあるでしょう。そんな時に保険証が使えず全額自己負担になれば、大きな出費や不安につながります。
逆に、今のうちにマイナ保険証の登録を済ませておけば、将来の受診や手続きがスムーズになり安心です。登録はマイナポータルから数分で完了できます。
記事を読んだ今が、もっとも行動に移しやすいタイミングです。ぜひ今日中に手続きを済ませて、安心して歯科や病院を受診できる体制を整えておきましょう。
筆者:seeker編集部
監修者・コメント
歯科医師
都内歯科医院勤務
三宅 友紀 先生
歯科診療を安全に進めるためには、お口の中だけでなく全身の健康状態を把握することが重要です。特に抜歯やインプラントなどの外科処置、薬の処方時には、服用中の薬や既往歴の確認が欠かせません。
マイナ保険証を活用することで、これらの情報をより正確かつスムーズに共有でき、伝え漏れの防止や安全性の向上につながります。ぜひご活用ください。

























