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2022/11/29

仮歯の装着期間に気をつけるべきことは?

仮歯とは、歯の治療中やかぶせ物をつくっている間に暫定的にかぶせておく人工的なもので、歯の治療に欠かせません。

今回は仮歯の役割を考えながら、装着している間の注意点や仮歯が取れてしまったときの対応をお伝えします。仮歯について疑問や心配を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


仮歯の役割とは?

仮歯の大切な役割を3つ紹介します。



削った歯を細菌や刺激から守る

削ってしまった歯はむき出しの状態です。細菌に感染しやすい状態であるため、仮歯をかぶせて象牙質や神経をカバーしておく必要があります。そのほかにも仮歯には、しみたりひびいたりといった知覚過敏から守ってくれる役割もあります。



歯を固定する

口腔内は日々変化し、歯も少しずつ動いています。歯は、あいたスペースがあればそちらに動いてしまう性質があるからです。

とくに型取りした後の仮歯は、かぶせ物を作っている間に歯が動き、かぶせ物が合わないといったことにならないよう、歯をあるべき場所に固定するためにも必要です。



噛める状態を維持しておく、見た目をよくする

仮歯があることで普段通り食事がとれますし、歯を使っておくことで、かぶせ物を入れたときの違和感も少なくなります。また見た目をよくすることも可能です。

とくに前歯を治療中の場合は、見た目をよくするためにも仮歯は役立ちます。いつもと同じように笑ったり話せたりできるのも仮歯があってこそです。




仮歯装着中の注意点

仮歯を装着しているときには、注意すべきことがあります。前提として、仮歯にはある程度の強度はあるものの、暫定的なものであると心得ておくことが大切です。

ここからは仮歯装着中の注意点を3つ紹介します。



次の治療まで長期間あけない

仮歯を入れてから次の治療まで、長期間あけないようにしましょう。仮歯は見た目もよくでき、おおよそ普段通りの生活が送れるため、まれに仮歯の状態で治療をやめてしまう人もいるようです。

ですが仮歯は長期間使うようにはできていないため、欠けたり隙間から虫歯になったりして、さらなる治療が必要になる場合もあります。また仮歯装着中に咬合(かみ合わせ)が変化することもあるため、必ず決められた治療日に歯科医院に行くようにしましょう。



丁寧な手入れを心がける

仮歯装着中の手入れも大切です。仮歯に使われる素材は多くの場合、レジンが使われておりプラーク(歯垢)などの汚れがつきやすいため、こまめに歯をみがくなどして清潔な状態を保ちましょう。

その際、仮歯の隙間にも食べかすなどが詰まることもあるので、フロスや歯間ブラシの併用がおすすめです。ただし、無理やりフロスを入れると仮歯が取れてしまうこともあるので注意が必要です。フロスの使用については、事前に歯科医師に相談してみてください。

仮歯は最終的には取ることを前提に作られています。そのため、歯間ブラシは毛先がやわらかいものを使う、フロスは横から引き抜くなどできるだけ優しく手入れすることを心がけてみてください。



硬いものや粘着性の高いもの、食べ物に気をつける

仮歯を装着しているときには、食べるものにも注意します。普通の食事なら問題はないように装着されますが、硬いものや粘着性の高いものだと仮歯が破損したり取れたりしてしまうことがあるのです。

たとえば硬いものとしては、煎餅やスルメ、キャンディなどが該当します。また粘着度が高いものには、キャラメルやガム、餅などがあげられます。骨つき肉やリンゴなど、大きくて硬めのものの丸かじりなども避けたほうがいいでしょう。




仮歯が取れてしまったときの対応

これまでに紹介したような仮歯装着時の注意点を守っていても、仮歯が取れてしまうことはあります。それは、仮歯が取り外すことを前提に付けられるものだからです。あまり強力に付けすぎると、外すときに歯を傷つけたり傷めてしまうこともあるのです。

仮歯が取れてしまったら、できるだけ迅速に歯科医院に行き、付け直す必要があります。取れてしまった仮歯は再利用できる場合もあるので、手元に仮歯がある際は持って行きましょう。

避けたいのは、仮歯が取れてしまった状態で放っておくことです。治療中の歯がむき出しの状態だと、歯や口腔内のさらなる悪化を招くことがあります。歯が動いて、せっかく型取りをしたかぶせ物が合わなくなり、作り直さなければならなくなることもあります。また、仮歯を接着剤などで付け直すこともやめましょう。



仮歯が割れたり欠けたりした場合も同様の対応が必要です。痛みや違和感がある際も決してガマンせず、歯科医師に相談しましょう。

仮歯はあくまで期間限定のものです。仮歯の寿命は個々のケースによりますが、一般的には数週間から1か月といわれています。その間、生活のなかで少し不便を感じることもあるかもしれません。ですが、かぶせ物をスムーズに装着するため、またその後の歯の健康維持のためにも注意点を必ず守ってくださいね。



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筆者:seeker編集部

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