コラム>あごの痛み
投稿日:2026/05/14
更新日:2026/05/14
顎や頬の腫れ・痛み、唾液腺が原因かも!歯科受診可能?
顎や頬が少し腫れているように感じるものの、強い痛みはないという状態の場合、「急がなくてもよいのでは」と受診を迷っている方もいるかもしれません。
顎や頬の腫れは、唾液を分泌する「唾液腺」の不調が関係している場合があります。特に見た目の変化があっても痛みが軽いと様子を見るという判断になりがちです。
この記事では、痛みが目立たない腫れに考えられる主な原因、経過によってみられる変化、歯科医院で相談できる内容について整理します。受診の目安を知ることで、適切なタイミングで行動しやすくなります。
顎や頬が腫れているけど、痛みはない。原因は?
顎や頬の周囲には、唾液をつくる唾液腺があり、炎症や詰まりなどが起こると、唾液の流れが滞り、腺が腫れることがあります。腫れは片側だけに出ることもあれば、両側に出ることもあります。
唾液腺の炎症が原因で顎や頬が腫れることがある
顎や頬の腫れの一因となるのが、「唾液腺炎」です。口腔内の細菌が唾液の通り道を逆流しての炎症や、ウイルス感染によって唾液腺炎に腫れが生じることがあります。
また、唾液に含まれる成分が固まり、唾石と呼ばれる小さな石状の物質が管に詰まることがあります。唾石によって唾液がうまく流れなくなると内部の圧が高まり、腫れや違和感につながります。
唾石ができていると、普段は痛みがなくとも、食事の際に唾液の分泌が増えた結果一時的に痛みを感じることもあります。
さらに、頻度は高くありませんが、唾液腺に腫瘍ができることもあります。腫瘍は初期には目立った症状が少なく、しこりや腫れとして自覚されることがあります。
痛みの有無だけでは重症度を判断できないため、歯科医師を早めに受診するようにしましょう。
顎や頬が腫れていても様子見で大丈夫?
痛みが軽い場合でも、時間経過とともに状態が変化していないか観察することが大切です。次のような点は受診の目安になります。
● 押すと痛みが出るようになった
● 食事の前後で腫れや違和感が強まる
● 数日たっても腫れが引かない
● 腫れが少しずつ大きくなっている
こうした変化がみられる場合は、唾液腺の炎症や詰まりが続いている可能性があります。
発熱や強い痛みを伴う場合は、早めに受診をしましょう。また、繰り返す場合や原因がはっきりしない場合は、一度医療機関で確認することで安心につながります。
▶顎の痛みや顎がガクガクと鳴る症状が気になるは、こちらの記事をご覧ください。 顎が痛い、ガクガク鳴る時の原因は?その他の症状と受診する診療科

顎や頬の腫れは歯科医院で診てもらっていい?
顎や頬の腫れがあると、歯科と耳鼻咽喉科のどちらに行くべきか迷うことがあります。唾液腺は口の中と密接に関係しているため、歯科医院でも相談が可能です。
顎や頬の腫れは歯科医院で受診可能!
歯科医院では、歯や歯ぐきの状態だけでなく、口腔内全体や顎周囲の様子を確認します。視診や触診、必要に応じてレントゲン検査を行い、虫歯や歯周病が原因か、唾液腺が関係しているかを判断します。
診察の結果、より専門的な検査や治療が必要と判断された際には、耳鼻咽喉科や総合病院の歯科口腔外科へ紹介されます。

顎や頬の腫れ、痛みは放置せず受診しよう
顎や頬の腫れは、疲労や一時的な体調変化によることもありますが、唾液腺のトラブルが隠れている場合もあります。痛みの強さだけで判断するのではなく、「腫れが続いているか」「変化があるか」に目を向けることが大切です。
早めに相談することで、必要がなければ安心できますし、治療が必要な場合も適切なタイミングで対応できます。受診するか迷う程度の症状であっても、まず歯科医院で相談し、状態を確認してもらうとよいでしょう。
筆者:seeker編集部
監修者・コメント
歯科医師
都内歯科医院勤務
三宅 友紀 先生
顎や頬の腫れは、虫歯や歯周病だけでなく、唾液腺の炎症や唾石などが原因となって起こることがあります。特に食事の際に腫れや痛みが強くなる場合は、唾液の流れが妨げられている可能性も考えられます。
唾液腺のトラブルは痛みが軽いまま経過することもありますが、炎症が進行すると腫れや発熱を伴うこともあります。腫れが数日続く場合や繰り返す場合は、自己判断で様子を見るのではなく、歯科医院で口腔内の状態を確認してもらうことが大切です。























