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2023/12/07
体の不調、噛み合わせが原因かも!噛み合わせが体に与える影響とは?
噛み合わせの悪さは見た目の問題だけでなく、様々な体の不調に繋がることがあります。 今回は噛み合わせの悪さによって引き起こされる症状や、噛み合わせを治す方法について解説します。
噛み合わせが悪い原因
噛み合わせが悪い原因には遺伝などの「先天的」なものと、習癖などの「後天的」なものがあります。詳しく見ていきましょう。
先天的なもの
先天的な原因としては、骨格などの遺伝によるものがあります。顎や歯の大きさは遺伝によって決まることも多いといわれています。つまり、親子は似た噛み合わせや歯並びになりやすいといえるでしょう。 しかし、噛み合わせや歯並びは必ず遺伝するわけではありません。次に解説する後天的なものの影響とあわせて噛み合わせが決まることが多いため、生活習慣などにも注意する必要があります。
後天的なもの
後天的な原因として、「歯ぎしり」「指しゃぶり」「頬杖を突く」「舌で歯を押す」「口呼吸」などの習癖があげられます。 また、虫歯や歯周病を治療せずに放置したり、抜歯後や歯が抜けた後にそのままにしたりすると、歯が正常な位置から移動してしまうことがあります。 先天的には原因が見られなくても、後天的な要因で噛み合わせが悪くなることもあるのです。
▶歯並びに影響を与える習慣については、次のコラムをご覧ください。 気になる歯並び、そのクセが原因かも?歯に影響を及ぼすクセとは?
噛み合わせが悪いことで起こる症状
噛み合わせの悪さは、身体にどのような症状を引き起こすのでしょうか。一つずつ解説します。
頭痛、肩こり、腰痛
全身の筋肉は筋膜で繋がっているため、一部の筋肉に負担がかかると全身のあらゆる部分に影響が出やすくなります。 噛み合わせが悪いというのは、口の周りの筋肉に過度に負荷がかかっている状態です。口の周りの筋肉と繋がっている筋肉に影響が出てしまうため、肩こりや頭痛、腰痛などを引き起こすことがあります。
顔のゆがみ
噛み合わせの悪さが原因で、左右の顎のバランスが悪くなってしまいます。そうなると顔の周りの筋肉にも偏りが生じ、顔のゆがみに繋がってしまうのです。
体のゆがみ
噛み合わせの悪さは、顔のゆがみのみならず、全身のゆがみを引き起こす原因にもなります。左右の顎のバランスが悪くなり下顎骨がずれることで、全身の骨格や筋肉にも影響し、体のゆがみに繋がります。
歯ぎしり、食いしばり
噛み合わせが悪くなる原因の一つに、歯ぎしりや食いしばりがあります。ですが逆に、噛み合わせが悪いことで、気付かないうちに歯ぎしりや食いしばりを引き起こしていることもあります。 歯ぎしりや食いしばりは、歯に体重の2~5倍もの力がかかるといわれており、歯の痛みや顎の痛み、歯のすり減りなどにも繋がるのです。
顎関節症
噛み合わせが悪いと顎の関節に負担がかかるため、顎関節症を引き起こす原因になります。口を開ける時に顎がカクッと音がしたり、口が大きく開かない場合などは顎関節症の代表的な症状です。
虫歯、歯周病
歯並びの悪さが原因で噛み合わせが悪い場合、虫歯や歯周病のリスクも上がります。歯並びが悪いと歯磨きをしにくくなります。磨き残しが増え、結果的に虫歯になりやすくなるのです。 また噛み合わせが悪いと、特定の歯に負担がかかることがあります。歯に負担がかかるということは、歯の下にある歯肉にも負担がかかるということです。負担が大きい歯肉には歯肉炎が生じやすくなります。ひどい場合は歯周病へ進行することもあるでしょう。
口腔乾燥
噛み合わせが悪いために口をしっかりと閉じることができないと、口呼吸になってしまうことがあります。口呼吸をすることで口腔内が乾燥し、口臭などの様々なトラブルに繋がることも知られています。
ストレス
噛み合わせが悪いとうまく噛むことができず、知らずしらずのうちにストレスがかかっているかもしれません。小さなストレスが蓄積すると、様々な不定愁訴に繋がるリスクがあります。
噛み合わせを治すための治療法
続いて、噛み合わせを治すための治療法を紹介します。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、マウスピース型の装置で歯を動かす方法です。マウスピース型は透明で目立ちにくいため、矯正治療中であることに気付かれたくない人にも適しています。 マウスピース矯正は、食事や歯磨きの際には取り外しが可能です。歯の表面に装着する矯正装置に比べ、口の中での不快感が少ないのもメリットでしょう。
▶マウスピース矯正については、次のコラムをご覧ください。 目立たずにできる歯列矯正ならマウスピース矯正
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯にブラケットという装置を付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす矯正方法で、「ブラケット矯正」とも呼ばれます。適応範囲が広く、様々な歯並びの人に対応できる方法です。
外科的矯正治療
外科的矯正治療は、矯正治療と顎の骨の手術を組み合わせて、噛み合わせを改善する治療法です。「顎変形症(がくへんけいしょう)」という病気であると診断された場合などに適用されます。
生活習慣の改善
歯ぎしりや食いしばり、頬杖といった日常的な習癖が原因で噛み合わせが悪化している場合、普段の生活習慣や癖を改善する必要があります。「顎に負担をかけないこと」を意識し、歯ぎしりや食いしばり、頬杖などの癖が出ないよう心がけることが大切です。 また、矯正治療を始めた場合でも、生活習慣が噛み合わせに悪影響を与えている場合、矯正治療が進まなくなってしまう可能性があります。矯正治療とあわせて、生活習慣も改善していきましょう。
▶噛み合わせについては、次のコラムをご覧ください。 実はとても大切!噛み合わせが身体に与える影響とは?
筆者:seeker編集部