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2020/04/10
親知らずの抜歯、入院が必要なケースも!?

例えば親知らずを抜く必要があっても基本的には入院の必要はありません。しかし入院が必要になるケースがあります。ではどんな場合に入院が必要になるのでしょうか。
親知らずを抜くときに入院が必要となるケース
以下の理由がある場合は入院が必要になる場合があります。
- 1、複数本の親知らずを同時に抜く場合
- 2、症状が悪い場合
- 3、全身の病気がある場合
- 4、精神的に通常の処置が困難な場合

以下、一つずつ詳しく解説していきます。
1.複数本の親知らずを同時に抜く場
親知らずは全部で4本生えてきますが、その大半に異常があり、同時に抜歯する場合、全身麻酔下での処置が適しているケースがある為です。
2.症状が悪い場合
単なる親知らずの虫歯や歯周病であれば、入院して治療に専念する必要はありませんが、細菌感染などが顎の骨や全身にまで広がっている場合は、入院して全身管理をしっかりと行った上で処置を施す方が良い為です。
3.全身の病気がある場合
血管や血液の病気、あるいは呼吸器の異常がある場合、全身麻酔下での手術が優先されることがあります。そうしたケースでも適切な期間、入院する方が望ましいといえます。
4.精神的な通常の処置が困難な場合
極度に歯科治療への恐怖心がある方は、通常の親知らずの処置には耐えられないことがあります。また、障がいや精神疾患を抱えている人も、親知らずの抜歯の際に思わぬトラブルを引き起こしかねないため、全身麻酔をかけて手術を行うことがあります。

入院について
入院が必要な一般的なケースでは概ね1泊2日程度です。患者さんの健康状態によっては、入院期間は増えたりします。また、全身に大きな病気がある等の場合、大掛かりな手術になりますので日数は増えます。

手術後の注意
抜歯当日は激しい運動、飲酒、長時間の入浴は控えましょう。それらを行うと出血、痛みの症状がでる恐れががあります。抜歯後、出血が止まらない場合は清潔なガーゼを抜歯したところにおいて10分程度強く噛んでください。 親知らずの抜歯で入院が必要なケースはまれですが、もし不安な方はまずかかりつけの歯科医院で相談してみましょう。親知らずの診査診断・処置が得意な歯科医院もseekerで是非探してみて下さい!
筆者:seeker編集部