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2021/08/12

歯茎からの出血はお口の病気なの?治療方法は?

歯茎からの出血は、お口の中ということもあり目に見えないため、なかなか気がつきません。しかし歯茎からの出血には思わぬ病気が隠れているかもしれません。今回は歯茎から出血する原因や治療方法について紹介します。


こんな時は要注意!歯茎から血が出ているかも

歯みがきをしていると、歯ブラシが赤く染まっていたという経験はありませんか?そういう時はだいたい歯茎が炎症を起こし、血が出ています。歯茎が健康であれば、歯みがきをしただけで出血が見られることはほとんどありません。歯茎からの出血がある時は、お口の中に何らかの異常が起きています。



歯茎から出血する原因


歯みがきの際に強く擦りすぎている

歯みがきの際に力を入れすぎてしまい、歯茎が傷つき出血しているケースです。歯茎から血が出るほどの歯みがきは、正しく歯がみがけていないことがほとんどです。歯科医院を受診し、歯並びに合ったみがき方を教わることで出血を防ぐことができます。



むし歯やむし歯治療

むし歯が歯茎の中まで進行したことによる出血や、むし歯治療をした際の被せ物が合わず歯茎を圧迫し出血することがあります。むし歯や被せ物による出血の場合、決まった場所からしか出血しません。これらは即歯科医院での治療が必要です。



歯肉炎や歯周病

歯茎からの出血でもっとも多いのは、歯肉炎や歯周病が原因で歯茎が炎症を起こしているケースです。歯肉炎や歯周病からの出血は、歯茎と歯の間にプラークが溜まり、さらにプラークに付いている細菌が歯周ポケットの中に侵入することから起こります。

対して歯茎は、細菌の侵入を防ぐために白血球を集めます。それにより血液が溜まり炎症を引き起こすのです。炎症を起こしている箇所は刺激に弱く、歯みがきのような少しの刺激で出血します。これが歯茎から出血する原因です。歯肉炎や歯周病について、さらに詳しくみていきましょう。




歯肉炎が進行すると歯周病に

歯肉炎の段階で適切なケアができれば症状が進行することはありませんが、放っておくと歯周病になることがあります。歯周病とは、歯周病菌が原因で歯茎や歯の周りの組織が炎症を起こしてしまう病気のことです。悪くすると歯を支える歯根膜や歯の周りの歯槽骨にまで影響を及ぼす恐れがあります。

しかし、進行する過程で痛みを伴うケースがあまりないという点が歯周病の怖いところです。自覚症状もほとんどなく、歯茎から出血が起きた時点では既に病状が進んでいることが少なくありません。出血を放置してしまい、気付いた時には重度の歯周病になり抜歯を余儀なくされることもあります。歯茎からの出血を通り越し、歯茎が腫れて膿が出る、歯がぐらつく、歯茎がブヨブヨしているなどの症状がある場合は、かなり進行して状態といえるでしょう。



初期の歯周病はプラークコントロールで改善

初期の歯周病であれば、プラークコントロールを行うことで簡単に治すことができます。歯茎に出血があるとブラッシングをためらいがちですが、歯みがきをおろそかにすると、さらに症状が悪化することがあります。歯茎から出血している時こそ、丁寧なブラッシングが大切なのです。

まずやわらかめで毛先の細い歯ブラシを用意しましょう。歯ブラシを垂直に立てた状態で歯に当て、1箇所につき20回以上を目安に弱い力で細かくブラッシングします。歯周病菌は、歯と歯茎のすき間の歯周ポケットに溜まりがちです。歯周ポケットに溜まったプラークを、歯と歯茎の境目に沿って、歯ブラシの毛先で掻き出すようにブラッシングしましょう。



また、歯ブラシが届きづらい歯と歯のすき間にはデンタルフロスやデンタルリンスの併用もおすすめです。 プラークコントロールの効果はすぐには現れないことがほとんどです。効果が実感できる数週間先まで、諦めずに毎日根気強く続けることが重要です。

歯科医院を受診すれば、適切な歯みがきの方法を習ったり、磨き方のクセなどを見直したりすることができます。さらに、専用の機材を使用したクリーニングを受けることも歯周病には効果があります。お口の清潔を心がけて、歯周病を改善しましょう。



出血を見逃さず、早期発見を

歯茎からの出血は、お口の中に何らかの異常があるサインだということが分かりました。軽い症状であれば自宅でのケアで治すことができますが、症状が重くなると歯科医院での治療が必須となります。通院の手間や費用がかかることはもちろん、痛みや腫れ、さらに悪化すると歯槽膿漏になる恐れもあります。歯茎からの出血を甘くみず、早めに歯科医院を受診しましょう。



また定期検診を受けていれば、歯周病の予防はもちろん、歯茎からの出血が起きる前の極めて初期の段階で発見することができ、治療も最小限ですみます。早期発見に定期検診には欠かすことができないのです。



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筆者:seeker編集部

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