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コラム>歯茎の腫れ、出血

2019/12/18

本当は恐い「歯周病」の話 ~歯周病って治るの?~

歯と歯茎の間で細菌が繁殖しその周りで起こる炎症のことを歯周病といいます。歯周病は以前までは「不治の病」とさえ言われていましたが、現在では歯周治療が急速に進化したので治癒できます。

しかし、残念ながら歯周病は再発するので、歯科医院での専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けたり、患者さん自らがブラッシングなどでメインテナンスを怠らない事が大事です。
治癒に向けて正しい治療法を理解しましょう。



治療方法

一番重要なことは、患者さん自身の正しい歯磨きです。しかし、それだけでは歯周病は治癒しないので歯科医院で治療を行わなければなりません。歯科医院での歯周病の治療は何ステップにも分かれています。このコラムではそのステップについてご紹介します。



①検査・診断

まず歯科医院でどの程度進行しているか診断してもらいましょう。



②スケーリング

歯の表面や根本についた、プラークといわれる歯周病の原因の菌の塊やこびりついた歯石という通常の歯ブラシではとれないものを取り除きます。



③ルートプレーニング

スケーリングに加えて、歯周病菌に侵されてしまった歯の根元の表面ごととり、平らにします。
*②,③のスケーリング・ルートプレーニングを含めた最初に行う治療を歯周基本治療といいます。
ほかには虫歯の治療、入れ歯の調整、悪い癖の改善、抜歯などが含まれます。



④歯周外科治療

ここまでで改善できない、炎症が広がりすぎている場合は外科的な処置をします。



⑤咬合調整

治療を行うとその影響で歯のかみ合わせが変わります。上記の治療の中ではこまめに咬合調整を行います。



⑥メインテナンス

せっかく治癒した歯周病が再発しないよう、定期的に歯科医院で点検しましょう。



これらを繰り返すことで歯周病の治癒を目指します。



まとめ

歯周病はならないよう予防することが最善です。しかしそれでもなってしまったら、歯科医師だけが治療するのではなく、患者さんの協力も必要です。一度治癒したからといって歯科医院へ行かなくていいわけではありません。歯周病は治るからといって歯磨きやメインテナンスを怠らず、健康な口の中を保ちましょう。




参考文献
ザ・ペリオドントロジー 第2版     編集 和泉 雄一ほか
発行者・発行所            永末摩美 永末書店
製本所                藤原製本株式会社
(2014年出版)



図参照 日本臨床歯周病学会 http://www.jacp.net/perio/about/



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筆者:seeker編集部

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