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2019/10/08

歯を失う原因にもなる歯周病の治療の流れを解説!

成人の約70%が罹患しているといわれており、大切な歯を失う二大原因の一つである『歯周病』。今回はその治療の流れを解説していきます。


1.基本治療

歯周病の治療は、まず検査を行い歯周病がどれくらい進んでいるかを調べ、原因である歯の歯垢、歯石の除去、歯の根っこの滑沢化、ぐらぐらする歯や被せ物の調整をします。

また、歯周病が悪化している場合には外科的な治療も行います。いずれにしても、治療後はメインテナンス(定期検診)を行い安定した状態を維持することが大切です。



2.歯垢・歯石の除去

基本的に患者さんご自身による歯磨きで歯垢を除去します。状況次第では歯科医院で除去する場合もあります。また正しい歯磨きを行う事で、歯垢による歯ぐきの炎症を抑え、歯ぐきを引き締めます。

次に歯石の除去についてですが、歯石は歯垢にくらべ、ご自身では除去することが出来ないので歯科医院で行います。まずは『スケーリング』というやり方で歯と歯の根っこの歯石を除去します。

さらに『ルートプレーニング』というやり方で歯に付いているザラザラしている部分、ばい菌がいる部分を除去し、ツルツルにします。



3.ぐらぐらの歯・被せ物の噛み合わせの治療

歯垢・歯石除去を行った事で口の中の状況は非常に良くなりますが、再発する可能性があるので、歯垢・歯石が付きにくい環境にする必要があります。そのためにも、ぐらぐらの歯、不適合な被せ物を治します。

歯周病が原因で歯がぐらぐらし、それにより食べ物を噛んだときに負担がかると、最悪の場合歯が抜けてしまいます。そうならないためにも歯を削る、一時的に固定するなどして負担を減らします。

また、適合してない被せ物を使い続けると、被せ物をしている歯だけでなく反対側の歯も抜けやすくなってしまいます。不適合な被せ物は除去し、新しい被せ物をする必要があります。



4.外科治療

基本治療を行っても歯ぐきと歯の隙間(歯周ポケット)が深いままの場合は、外科治療を行います。深い歯周ポケットが残っていると歯周病が再発することがあるので、手術でポケットを浅くします。

また歯ぐきが足りなかったり多かったりした場合は、歯ぐきを増やしたり、歯ぐきを取り除く手術もあります。



5.メンテナンス

治療後検査を受け、治癒と診断された場合、メンテナンスへと移行します。定期的に歯科医院に行き、歯周病が再発しないようお口の中の健康状態を診てもらいます。その時のお口の状況により歯の清掃や場合によっては歯の固定を行う事もあります。

以上が歯周病治療の流れについてのご説明でした。

歯周病を予防するためには、定期的に歯科医院を受診しプロによるケアを受けることや、ご自身によるセルフケアが大切です。

しかし、もし歯周病治療を受ける必要がある場合には、放置せずにきちんと治療を受けていただくことが重要です。seekerでは歯周病治療を得意とする歯科医院様を多数、掲載させていただいおります。ぜひお困りの際はseekerをご利用ください!



■参考文献
    ザ・ペリオドントロジー 第2版         編集 和泉 雄一ほか
    発行者・発行所 永末 摩美 永末書店
    製本所 藤原製本株式会社
    2014年出版


■図の出典
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-005.html



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筆者:seeker編集部

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