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投稿日:2026/03/26

更新日:2026/03/26

歯の根元がえぐれるのはなぜ?しみる原因とくさび状欠損の対策を解説

歯みがきをしているときや冷たいものを口にしたときに、歯の根元がしみると感じたことはありませんか。鏡を見ると、歯と歯ぐきの境目がえぐれたように削れていることに気づく場合もあります。この状態は「くさび状欠損」と呼ばれ、虫歯とは異なる原因で起こる歯のトラブルです。

主に、強すぎるブラッシングや食いしばり・歯ぎしり、噛み合わせの問題などが関係しています。くさび状欠損は初期には自覚症状が少ないものの、進行すると知覚過敏が強くなったり、歯が欠けやすくなったりすることがあります。少ししみるだけだから、と放置しているうちに、症状が悪化してしまうケースも少なくありません。

この記事では、歯の根元がえぐれる状態の正体や原因、放置した場合のリスクを整理し、進行を防ぐための対策と歯科医院での治療について解説します。歯の根元の違和感が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

歯の根元がえぐれるとはどんな状態?

歯の根元がえぐれるとは、歯と歯ぐきの境目付近がすり減り、V字型またはくさび状に削れたような形になる状態を指します。
正式には「くさび状欠損」と呼ばれ、歯の表面を覆っているエナメル質が失われ、その内側にある象牙質が露出している状態です。

エナメル質は硬く、外からの刺激から歯を守る役割がありますが、象牙質の性質は刺激を伝えやすいことです。そのため、この部分が露出すると、冷たい飲み物や風、歯みがきの刺激などで「しみる」「ピリッとする」といった知覚過敏の症状が起こりやすくなります。

歯の根元がえぐれて見えることで、虫歯と間違われることもありますが、くさび状欠損は細菌によるものではなく、物理的な力の積み重ねによって生じる点が虫歯とは異なります。
歯の形が変わるだけでなく、歯の強度そのものも低下するため、放置すると欠けやすくなったり、さらに深く削れてしまったりする可能性が高まるでしょう。




歯の根元がえぐれる理由3つ

歯の根元がえぐれるくさび状欠損は、虫歯のように細菌が原因になるのではなく、日常生活の中で歯に加わる力が少しずつ蓄積することで起こります。主な原因は次の3つです。


①強すぎるブラッシング

歯みがきの際に力を入れすぎると、歯と歯ぐきの境目に過度な摩擦がかかり、エナメル質が少しずつ削られていきます。とくに硬めの歯ブラシを使っていたり、横方向にゴシゴシと動かすみがきかたをしていると、くさび状欠損が起こりやすくなります。
歯ブラシの毛先が2〜3週間で広がってしまう場合は、力が強すぎるサインと考えましょう。


②食いしばり・歯ぎしり

無意識の食いしばりや歯ぎしりは、歯に強い力を繰り返し加えます。この力が歯の根元部分に集中すると、エナメル質と象牙質の境目に負担がかかってしまいます。
その結果、歯の根元が欠けたり、削れたりしやすくなり、くさび状欠損の原因となってしまうのです。


③噛み合わせの問題

噛み合わせが偏っていることも、特定の歯にだけ強い力がかかる状態が続くため、負担のかかっている歯の根元にストレスが集中し、歯の表面が徐々に摩耗していきます。
噛み合わせのズレは自覚しにくいため、くさび状欠損が見つかったときに初めて問題に気づくケースも少なくありません。




歯の根元のえぐれを放置すると起こるトラブル

歯の根元のえぐれは、初期のうちは見た目の変化や軽くしみるだけで済むこともありますが、放置すると徐々にさまざまなトラブルにつながる可能性があります。

まず起こりやすいのが、知覚過敏の悪化です。象牙質が露出した状態が続くと、冷たいものや甘いもの、歯みがきの刺激などでしみる症状が強くなり、日常生活の中で不快感を感じる場面が増えてしまうでしょう。

次に、歯が欠けたり割れたりしやすくなるリスクがあります。歯の根元は歯の構造上、力が集中しやすい部分です。そこが削れて薄くなると、噛む力に耐えきれず、小さく欠けたり、場合によっては歯が割れてしまうこともあります。

さらに、えぐれた部分は汚れがたまりやすく、歯ブラシも届きにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。くさび状欠損自体は虫歯ではありませんが、その周囲が虫歯や歯周病の温床になってしまいます。



歯の根元のえぐれの進行を防ぐ対策

歯の根元のえぐれは、完全に元の状態に戻すことは難しいものの、原因に対処することで進行を抑え、症状を軽くすることは可能です。日常生活でできる対策と、歯科医院での対応を組み合わせて対処しましょう。


正しいブラッシングと生活習慣の見直し

まず重要なのは、歯みがきの力加減を見直すことです。歯ブラシは鉛筆を持つように軽く持ち、毛先が歯と歯ぐきの境目にやさしく当たる程度の力で磨くのが基本です。

歯ブラシの毛先が2〜3週間で広がってしまう場合は、力が強すぎる可能性があります。硬すぎない歯ブラシを選び、横に強くこすらず、小刻みに動かすよう意識しましょう。

あわせて、食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は、その癖を自覚し、日中は力を抜くことを意識するだけでも負担の軽減につながります。
ストレスや疲労が強いと無意識に力が入りやすくなるため、生活リズムを整え、十分な休息をとることも歯への負担を減らす一因になります。


歯科医院での治療

歯科医院では、えぐれの深さや症状に応じて適切な処置を行います。しみる症状が強い場合は、知覚過敏を抑える薬剤の塗布や、えぐれた部分を樹脂で覆う処置によって刺激を遮断する方法があります。

また、食いしばりや歯ぎしりが原因と考えられる場合は、就寝時に装着するマウスピースを用いて歯への負担を軽減することも有効です。噛み合わせに問題がある場合は、その調整を行うことで特定の歯への過剰な負担を減らします。

歯の根元のえぐれは、早い段階で対処するほど軽微な対応で済むことが多いため、気になる症状がある場合は早めに歯科医院に相談しましょう。




歯の根元に違和感があるときは早めの受診を

くさび状欠損は、早い段階で原因を見つけて対処すれば、進行を抑えることが可能です。反対に、長く放置すると歯が欠けたり、割れたりといった大きなトラブルにつながることもあります。

歯の根元に違和感がある、しみる感じが続く、歯と歯ぐきの境目の形が気になるといった場合は、自己判断せずに歯科医院で相談することが重要です。



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筆者:seeker編集部

監修者・コメント

歯科医師

都内歯科医院勤務

三宅 友紀 先生

歯の根元がえぐれる「くさび状欠損」は、強いブラッシング圧や食いしばり、噛み合わせの乱れなど、日常的にかかる負荷の積み重ねによって起こります。
初期は軽い知覚過敏だけで済むことも多く、見過ごされがちですが、進行すると歯が欠けたり、虫歯や歯周病のリスクが高まることもあります。早めに原因を見極め、生活習慣やケア方法を見直すことで進行を防ぐことができますので、気になる症状があれば早めに歯科医院で相談しましょう。

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