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2021/10/05

マスク生活で気になり始めた口臭…治療はできるの?

日常的にマスクを使用するようになり、ふとした瞬間の口臭にびっくりする人は少なくありません。歯みがきをしていても口が臭いのは何が原因なのでしょう。今回は口臭の原因とチェックの方法、対策についてまとめてみました。


口臭の原因

口臭の多くは、唾液や食べ物のカスなどに含まれるタンパク質が、お口の中の細菌によって分解や発酵される過程で発生するガスが原因です。どんな時に口臭のもとになるガスが発生するのか、ひとつずつみていきましょう。



臭いの強い食事や飲酒

ニンニクやネギなどの臭いの強い食べ物を食べた後やお酒を飲んだ後のお口は、口臭が発生しやすい環境になります。ニンニクやネギに含まれる臭いの素となる成分は、消化吸収されたあと血液を通って肺に流れ込み、口や鼻から出ることで口臭となります。




舌の汚れによる口臭

ゆで卵のような硫黄系の臭いは、舌に付着した食べかすや細菌などの汚れが原因です。舌苔という白っぽい汚れが付いていたら、舌の汚れを疑いましょう。舌苔を取り除くケアを行うと効果的です。



歯周病による口臭

ゴミが腐ったような口臭は、歯周病の可能性があります。歯と歯茎の隙間にできる歯周ポケットは、細菌が繁殖するには絶好の場所です。ここで、口臭の原因物質が発生します。丁寧な歯みがきや歯科医院での治療をし、歯周病を治しましょう。



身体の病気による口臭

中には、呼吸器系や消化器系の病気や、糖尿病や肝硬変などの身体の病気が原因で口臭が強くなるケースもあります。稀なケースではあるものの、口臭以外にも何らかの不調があれば、身体の病気の可能性があるということを覚えておきましょう。



マスクによる臭い

マスクをしていて臭いを感じる時は、雑菌や汗が原因というケースがあります。マスクの中は息がこもり、常に高温多湿な状態です。呼気に含まれる雑菌がマスクに付着したり、汗と皮脂や皮膚の汚れが混ざりあったりし、マスクの中で細菌が繁殖します。それにより、マスクの中にこもった臭いを感じるようになります。



口臭を防ぐためにできること


お口の中を清潔に保つ

口臭対策の基本は、お口の中を清潔に保つことです。丁寧な歯みがきで食べカスやプラークをしっかり取り除き、細菌がお口の中で繁殖するのを防ぎます。デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュを活用するとより効果的です。



舌苔の除去

舌の清掃も口臭防止に効果的です。食事のたびに行うと舌の粘膜を傷つけてしまう恐れがあるので、1日1回程度で十分です。専用の舌ブラシや毛先のやわらかい歯ブラシを使い、舌の奥から手前に向かい優しくみがきましょう。




唾液の分泌を促す

唾液は細菌の増殖を抑え、お口の中を清潔にする働きを持ちます。お口や喉が乾燥していると細菌が増殖し口臭が発生するため、唾液の分泌を促さねばなりません。唾液の分泌を促すには、よく噛んで食べることが重要です。そのほかにも、こまめな水分補給や鼻呼吸も効果があります。



生活習慣の見直し

体調によって口臭の強さが左右されるので、生活習慣を改善し体調を整えることも口臭防止になります。食生活や睡眠、飲酒や喫煙の習慣を見直すなどし、健康的な生活を送りましょう。



マスク口臭を防ぐには

マスクをつけた時の口臭を防ぐには、こまめにマスクを取り替えて、清潔なマスクを身に付けるといいでしょう。食事の後には歯みがきができるといいのですが、外出していて難しければ、マウスウォッシュやマウススプレーも効果的です。



自宅でできるセルフチェックのタイミング

いつしか口臭に鼻が慣れてしまうと、自分では口臭に気づけないような恐ろしいケースもあります。口臭チェックは自宅でも簡単に行うことができるので、チェックをする習慣を持つといいでしょう。口臭は時間によって強さが変化するため、毎日同じタイミングでチェックすると精度が上がります。

特におすすめしたいタイミングは、朝起きた時です。寝て起きた後はお口の中のバクテリアが最も増殖しており、口臭が特にきつくなるといわれています。



セルフチェックの方法

    • 1.コップに呼気を溜める方法
      お口が全て隠れるくらいの大きさのコップに自分の息を吹き込み、本などで蓋をします。数秒時間をあけ、大きく鼻呼吸を1回したのち、コップに吹き入れた空気を嗅いでみましょう。 ビニール袋に息を吐き入れ口を閉じることでも、同様の口臭チェックが可能です。

    • 2.ティッシュペーパーを使う方法
      小さく折りたたんだティッシュペーパーで、舌の表面を奥から手前に向け軽く拭きとります。拭きとったティッシュペーパーをそのまま1〜2分放置した後に臭いを嗅いでみましょう。

    • 3.唾液をチェックする方法
      舌の上や歯と歯茎の溝部分など、お口の中でも汚れが溜まりやすいところを指で触り、手に付いた唾液の臭いを嗅ぎます。もし唾液が臭ければ、乾燥した時に口臭の原因になります。

    • 4.口臭チェッカー
      口臭チェッカーは、口臭の測定結果を数値で示してくれるので、口臭を客観的にチェックしたい人におすすめです。簡易的な口臭チェッカーであれば、インターネット上で購入が可能です。



歯科で行う口臭測定

口臭を正確に測定し、治療を行うのなら「口臭外来」を受診しましょう。医療用の口臭測定器により、口臭の原因を明確にすることができます。

口臭測定器は、お口の粘膜の湿潤・乾燥状態や口臭の原因とされる硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイドの濃度を測定できます。硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイド、それぞれの濃度が分かれば、口臭の原因を特定し、適切な治療が可能です。



口臭には、自分では臭いを感じていても実際には匂っていないという「自臭症」の例も多く見られます。口臭が気になるのであれば、歯科医院で測定してみるといいでしょう。



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筆者:seeker編集部

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