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コラム>歯の豆知識

投稿日:2024/07/18

更新日:2024/07/18

よく噛むことの8つの健康効果と習慣化のコツ

「よく噛む」ことを普段から意識していますか?よく噛むとは、1口につき30回が目安です。

多くの人が食事の時に自然に行う「噛む」という行為ですが、実はたくさん噛むことを意識すると健康上のメリットがたくさんあります。

この記事では、よく噛むことで得られる8つのメリットと、それを習慣化するヒントを紹介します。習慣を変えることで、人生が変わるほど健康になれるかもしれません。


よく噛むことによる8つの健康メリット

よく噛むことだけで、8つの健康メリットが得られます。ひとつずつ紹介します。


1.虫歯予防

よく噛むと唾液がたくさん出てきます。唾液は口の中の食べかすや細菌を洗い流す役目があるため、虫歯のリスクを下げてくれます。唾液に含まれる酵素も虫歯を予防するのに効果的です。

また、唾液は酸で溶けたミネラルを歯に戻すので、初期の虫歯であれば唾液の力で自然に治ることもあります。

よく噛んで唾液の分泌を促すことで、多方面から虫歯の予防ができるのです。

虫歯について詳しくは、次のコラムをご覧ください。

虫歯の仕組み、4つの要因とは?


2.顎の強化

よく噛むと顎の骨や周辺の筋肉が発達し、顎の骨が大きくなります。そうなると永久歯が生えるスペースを十分に確保できるため、歯並びも整いやすくなるでしょう。口周りの筋肉をよく使うことには、表情が豊かになる、滑舌が良くなるなどのメリットもあります。


3.味覚の発達

よく噛むことは味覚の発達にも重要です。私たちは唾液の中に溶け込んだ味の成分が舌の細胞にくっつくことで味を感じるため、食べ物をよく噛まないと味を十分に感じることができません。味覚には、その食べ物が安全なものなのかを判断する役割があるので、味覚を発達させることは健康のためにも大切なのです。

味覚が発達すると、料理をおいしく感じられるので食事の楽しみも増えそうですね。


4.胃腸の負担を軽減

よく噛んで食べ物が細かくなると、胃や腸で消化する際の負担が減り、栄養の吸収も良くなります。スムーズに消化が進むことで便通も良くなり、腸内環境を整える助けにもなります。

胃腸が弱っていると感じる時はいつもより多く噛むことを意識すると、胃腸の負担が軽くなるので、ぜひお試しください。


5.ダイエット効果

よく噛むことはダイエットにも効果的です。よく噛むと食事に時間がかかります。その間に血糖値が上るため、満腹感が得られ、食べ過ぎを防げるのです。よく噛むことで自分にとって適正な量の食事で満腹感を得られるでしょう。


6.小顔効果

顔の筋肉は口の周りに多くあり、噛む動作でこれらを鍛えることができます。筋肉を鍛えることで、顔のたるみを防げ、小顔効果も期待できるでしょう。

また、噛むことで血行が良くなるため、顔のむくみも防げます。顔の筋肉を鍛えたいなら、歯応えのある食べ物をしっかりと噛んで食べるとよいでしょう。


7.消化促進

よく噛むと唾液が多く分泌されます。唾液の中には、デンプンを糖に変える「アミラーゼ」という酵素が含まれており、胃腸での消化・吸収を助けてくれます。


8.脳の活性化

よく噛んで食事をすると、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚という五感の情報が脳に送られ、脳のあらゆる部分が活性化されます。
また噛むという動作で筋肉が動くことで、血流が良くなると脳の神経が刺激され、脳の働きが良くなることも知られています。



よく噛むことにデメリットはある?

よく噛むことに特にデメリットはありませんが、以下のことには気をつける必要があります。

  • 片方の歯だけで噛まない
  • 硬いものばかりを食べすぎない
  • 片方の歯だけで噛む癖があると、その歯に負担がかかりすぎて虫歯や歯周病のリスクが高まります。また飴や氷など硬いものばかりを噛んでいると歯が割れることもあります。

    適度な硬さの食べ物を、両方の歯を均等に使って食べるように意識しましょう。



    よく噛むために今日からできること

    よく噛むことを習慣化するために今日からできることとして以下の4つを紹介します。

  • 食事に集中する
  • 食べ物を工夫する
  • 正しい姿勢を心がける
  • 噛む回数を記録できるアプリを利用する
  • この中からすぐにできそうなものを選び、今日から実践してみてください。


    食事に集中する

    スマートフォンやテレビを観ながらの食事は噛むことに意識が向かず、よく噛まないうちに丸飲みしてしまうことにつながります。食事の時はなにかをしながらではなく、食事に集中しましょう。


    食べ物を工夫する

    食べ物を大きめに切ると自然と噛む回数が増えます。また、根菜類やキノコ類、ナッツ類など噛み応えのある食材を使うのも効果的です。ハンバーグにレンコンを入れてみる、冷ややっこにナッツをトッピングするなど、いろいろな工夫をしてみましょう。


    正しい姿勢を心がける

    姿勢を意識することもよく噛むことと関係があります。正しい姿勢で食べることで、歯や顎に負担がかかりにくくなるので、しっかりと噛めるようになります。


    噛む回数を記録できるアプリを利用する

    食事の様子を撮影するだけで、噛んだ回数や噛む年齢を測定できるアプリや、耳に装着したデバイスで噛む回数を計測し、そのデータをアプリに記録するものなど、複数のサービスがあります。

    実際に計測することで噛むことをより意識しやすくなるでしょう。自分がどのくらい噛んでいるのか振り返るきっかけにもおすすめです。



    まとめ

    よく噛むことにはたくさんのメリットがあります。まずは普段、自分がどのくらい噛んで食べているのか確認してみませんか。よく噛む習慣を身につけ健康を手に入れましょう。



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    筆者:seeker編集部

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