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2024/07/25

知らないと怖い!歯ぎしりが体に及ぼす7つの影響を解説

家族や身近な人に「歯ぎしり」を指摘された人もいるのではないでしょうか。歯ぎしりは自力でコントロールしづらいため、やめるのは難しいものです。しかし、歯ぎしりを放置していると、体にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。今回は、歯ぎしりが体に及ぼす影響と、その対処法についてご紹介します。


歯ぎしりが体に及ぼす7つの影響

1. 歯の摩耗と破損

歯ぎしりは歯に過剰な力がかかるため、歯の摩耗や破損を生じさせる原因となります。具体的には、歯がすり減ってしまったり、亀裂が入ったりすることがあるのです。また、歯ぎしりによって詰め物や被せ物に過度な力が加わると、接着力が低下し外れてしまうこともあります。


2. 顎関節症

歯ぎしりが顎関節症を引き起こすこともあります。これは、歯ぎしりによって顎関節に大きな負担がかかるためです。顎関節症になると、顎が痛む、口が開きにくい、口を開ける際に音がする、食べ物を噛みにくいなどの症状が現れ、悪化すると日常生活に支障がでることもあります。


3. 知覚過敏

歯ぎしりで歯が摩耗すると、歯の表面のエナメル質が薄くなります。さらに摩耗が進み、エナメル質が削れて象牙質が露出すると、冷たいものや熱いものを飲食したときに、歯がしみるような痛みを感じることがあります。これが知覚過敏と呼ばれる症状です。


4. 歯周病の悪化

歯ぎしりは、歯を支える歯周組織にも過度な力を与えます。そのため、歯ぎしりが原因で歯周病が進行することもあるのです。歯周病が悪化すると、最終的には歯を失うリスクがありますので、定期的な歯科検診で歯と歯茎の状態をチェックしてもらいましょう。


5. 睡眠の質の低下

歯ぎしりは、睡眠の質を低下させる原因にもなります。これは、夜間の歯ぎしりによって目が覚めたり、熟睡できなかったりするためです。睡眠の質が低下すると疲れが取れず、日中の眠気や集中力の低下を招きます。仕事や学業のパフォーマンスにも影響を与えてしまうかもしれません。


6. 頭痛・肩こり

歯ぎしりによって顔や首の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで、頭痛や肩こりの症状が現れることがあります。これらの痛みが慢性化すると、気分の悪化、活動の制限、仕事のパフォーマンスの低下など、日常生活の質が低下する可能性があるでしょう。


7. 顔の変形

歯ぎしりが続くと、顎の筋肉が過度に発達し、顔の形が変わることがあります。これは、歯ぎしりをしている間は、食べ物を噛むときに使う咬筋(こうきん)を常に使っている状態だからです。咬筋が発達すると、エラが張って顔が大きく見える ため、見た目の変化が気になる方もいるでしょう。




歯ぎしりの主な原因

ストレス

歯ぎしりの主な原因の一つはストレスです。ストレスが溜まると、無意識のうちに歯を強く噛みしめることがあります。仕事や人間関係のストレスなど、日頃からストレスを強く感じている場合は、歯ぎしりをしていないか意識してみるとよいでしょう。


生活習慣

不規則な生活習慣や不健康な生活スタイルも、歯ぎしりの原因となります。例えば、カフェインやアルコールの過剰摂取、睡眠不足などです。生活習慣を見直して規則正しい生活を心がけることで、歯ぎしりのリスクの低減が期待できるでしょう。


かみ合わせ

歯並びやかみ合わせに問題があると、無意識のうちにそのズレを補正しようとして、歯ぎしりをしてしまうことがあります。この場合は歯科医院で、かみ合わせの調整などの治療を行うことで、歯ぎしりの症状の改善が期待できるでしょう。




歯ぎしりの予防法と対策

マウスピースの使用

睡眠時の歯ぎしりの対策として、マウスピースの使用があります。マウスピースを睡眠中に装着することで、歯ぎしりによる歯や顎関節への負担が軽減できます。

マウスピースを作製する流れは、次のとおりです。まず歯科医院で診察をし、歯石の除去など歯をきれいな状態にしてから型取りをします。歯型をもとにマウスピースを作製し、できあがったマウスピースを装着してかみ合わせに問題がないかなどの調整をします。

歯列矯正のためのマウスピースは審美目的とされ、一部の疾患の治療以外では保険が適用されません。一方、歯ぎしりによって歯や顎へリスクがあると診断され、マウスピースを作製する場合は、保険が適用されることが多いようです。歯ぎしりが気になる方は、一度歯科医院で相談してみましょう。


生活習慣の改善とストレス解消

適度な運動、バランスの取れた食事など、規則正しい生活習慣を心がけることが、歯ぎしりの予防に効果的です。

また、ストレスが原因で歯ぎしりが起きている場合、まずは自分がリラックスできる時間を確保することから始めてみるとよいでしょう。例えば、深呼吸や瞑想、ヨガなどはリラックス効果が期待できます。自分なりのストレス解消法を見つけ、歯ぎしりのリスクを減らしましょう。


かみ合わせの調整

歯ぎしりの原因がかみ合わせの悪さにある場合は、歯の高さを調整する治療や矯正治療など、かみ合わせを調整することで歯ぎしりの改善が期待できます。歯科医院で相談し、適切な治療を受けることが大切です。



まとめ

歯ぎしりは、歯の擦れる音がうるさいといった単なる不快な習慣ではなく、放置することで、歯や顎関節、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があることがわかりました。歯ぎしりの症状に気づいたら、早めに歯科医院で相談するようにしましょう。

また、生活習慣の改善やストレス管理など、セルフケアも大切です。歯ぎしりから体を守り健康的な生活を送るために、できることから少しずつ始めてみてください。



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筆者:seeker編集部

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