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2021/10/12
歯ブラシはどんなものがいいの?選び方教えて!
歯ブラシを購入するとき、数多くある歯ブラシを前に、どれを選んでいいかわからず迷ってしまうことはありませんか?そこで、今回は歯ブラシの持つ特徴や交換時期について詳しくまとめました。このコラムを読み終えた後は、これからの歯磨きが少し変わるかもしれません。
歯ブラシを選ぶときのポイントを知ろう
ヘッド
歯ブラシの頭、皆さんがお口に入れる部分をヘッドといいます。上の前歯2本分の大きさを目安にし、自分のお口の大きさや歯の生え方に応じてヘッドのサイズを選ぶとよいでしょう。 大きいヘッドは一度に磨ける面積が広くなり、歯ブラシを細かく動かすことが苦手な人に向いています。簡単に、効率よく磨けるのも特徴とされています。一方、小さいヘッドは歯ブラシが届きにくい部分や奥歯などの入り組んだ場所を、細かく磨くことができます。歯並びが特徴的な方や奥歯に歯ブラシが届きにくい人などに向いています。
歯ブラシの形状
歯ブラシの形状は大きく分けて2つの種類があります。歯ブラシを横からみたときに平らになっているものを「フラット」と呼びます。歯ブラシの角度を変えることで、歯と歯の隙間を磨くことができます。また、ジグザグになっているものを「山型」と呼び、歯並びの複雑な人におすすめです。
歯ブラシの毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さは主に【硬め・普通・やわらかめ】に分かれています。 「硬め」のブラシは、しっかりとした磨き心地に加え、歯垢など歯に付いた汚れを落とす力が強いといわれています。歯の質がしっかりしていて頑丈な人、歯茎に異常がない人や歯磨きをする際、力のコントロールができる人などに適しています。 基本的な正しい歯磨きができる方は、ベーシックな「普通」の硬さの歯ブラシを使用すれば、しっかりと歯垢や歯の汚れも落とすことができます。 「普通」の歯ブラシは、歯や歯茎を傷つけることなく使えるかたさです。広くいろいろな人に適応しやすく、どのメーカーも必ず作っているため手に入れやすいのも特長です。 「やわらかめ」の歯ブラシは毛先がやわらかく汚れを落とす力が弱いものの、歯や歯茎を傷つけにくいブラシです。歯茎の弱い方や乳幼児、お年寄りなども安心して使うことができるでしょう。細くやわらかな毛先は、奥歯などの磨きにくい細かな場所へも届きやすいという特長を持ちます。
歯ブラシの毛の種類
毛先は丸く、根元から先まで均等な太さで作られているのが、「ラウンド毛」です。歯茎を傷つけにくく、効率よく歯の表面の歯垢を落とすのに向いています。根元から毛先につれて細くなっているものが、「テーパード毛」です。歯と歯茎などの隙間に入り込んで歯垢を落とすことができます。
毛量
「極細毛」や「超極細毛」などといった表記は毛量を示した表記です。 毛量の多い歯ブラシは、歯に当たる面積が広くなるため、歯に対する密着度が高くなります。奥歯の奥や歯と歯茎の細かな隙間に入り込みやすいのが特長です。 細い毛の先で、歯周ポケットなどの奥につまった歯垢にアプローチしやすくなっています。しかし、毛量が多いため歯ブラシに食べかすなどが残りやすいというデメリットも持っています。清潔な状態を保つためにも、歯磨き後の歯ブラシのお手入れをしっかり行いましょう。
補助ブラシを活用しよう
デンタルフロス
歯磨きだけでは取りきれなかった歯と歯の間の歯垢を除去するには、「デンタルフロス」がおすすめです。歯ブラシと併用することで、むし歯や歯周病の予防につながります。
タフトブラシ
一番奥の奥歯の裏側や親知らず、デコボコの歯並び、矯正器具の周りなど局所を磨き上げたいときには「タフトブラシ」が重宝します。小さなヘッドに毛束が一つになっているブラシで、効率よく歯垢を除去することができます。
歯間ブラシ
歯と歯の間が広い方やブリッジでデンタルフロスが通らないような隙間には「歯間ブラシ」がおすすめです。初めて使用される方は、自分の歯の隙間に合ったサイズを知るべく、歯科医院で相談することをおすすめします。
歯周病ケアにおすすめは?
歯周病ケアには、毎日の歯磨きがもっとも重要です。歯と歯茎の境目、歯周ポケットにしっかりとアプローチできる毛先の細いもの選びましょう。かたさは歯茎を傷つけないよう、やわらかめの歯ブラシがおすすめです。
歯ブラシの交換時期
歯ブラシは使い続けることで、毛の弾力が衰えてしまいます。すると、歯や歯茎にかかる力が強くなってしまい、歯茎などを傷つけてしまう可能性があります。また、古い歯ブラシを使い続けることで細菌が増殖し、お口の中がさらに汚れてしまうこともあります。そこで、定期的に歯ブラシの交換を行いましょう。 歯ブラシの交換は、1ヶ月に1回をおすすめします。歯ブラシが広がってしまった場合は歯を磨く力が強すぎるか、保管方法が悪いのかもしれません。その場合1ヶ月待たずに、歯ブラシを取り換える必要があります。古い歯ブラシでは落とせる汚れも落とせなくなってしまいます。歯ブラシの交換日を設けるなどして、忘れずに行いましょう。
自分の歯や磨き方にぴったり合った歯ブラシを選ぶことで、効率よく歯垢の除去が行えます。歯ブラシの種類を知ることで、自分だけの歯ブラシを見つけることもできるはずです。これからも大切な歯を守っていきましょう。
筆者:seeker編集部