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コラム>虫歯

2021/12/02

知らない間に進行している?目に見えない虫歯とは?

歯と歯の間や詰め物の中など、目には目えにくい場所は、一見健康な歯に見えても歯の中で虫歯が進行していることがありますが、ほとんどの場合、自分では気がつくことができません。突然歯がしみたり痛みがでたりし、虫歯が発覚します。今回は、できれば早めに発見したい「目に見えない虫歯」について紹介します。


目に見えない虫歯ってどんな虫歯?

虫歯と聞くと、黒くて、穴があいているというイメージをお持ちの方が多いと思います。目に見えない虫歯は、パッと見た感じは健康な歯で痛みもさほどなく、虫歯になっているようには見えません。しかし、知らない間に虫歯は中で進行し、気づいた時には突然歯が欠けたり痛みが出たりと、歯は大きなダメージを受けています。では、目に見えない虫歯とは、どんな場所にできやすいのでしょうか。



歯と歯の間

歯と歯の間は、歯ブラシが届きにくく汚れが残りやすい場所です。歯と歯が隣接する部分に虫歯ができた場合、隠れていて目では見えにくく、症状が出なければ気がつくことは困難です。発見が遅れると悪化してしまうことが多く、虫歯が表に出てきたころには進行していて、突然歯が欠けたり痛みが出たりします。

歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった、しみる、歯が茶色く変色している、グレーに変色しているなどの症状が見られれば、虫歯の可能性が考えられるので注意しましょう。




詰め物の中

本来、歯の表面にはエナメル質があり、歯はエナメル質によって保護されています。虫歯などで治療した歯はエナメル質を削ってしまうため、詰め物をしても健康な歯に比べて弱くなり、治療した部分は虫歯菌に感染しやすい状態になってしまいます。

詰め物にもさまざまな種類がありますが、銀歯やレジンなどの詰め物は、治療から数年経つと詰め物の劣化や、詰め物をつけるセメントの劣化が生じてきます。そうなると、歯と詰め物の間に隙間ができ、汚れがたまりやすくなってしまいます。汚れがたまってしまうと虫歯菌が入りやすくなり、詰め物の中に虫歯ができる原因になってしまうのです。



もし詰め物の中に虫歯ができて、痛みなどの症状が出た場合、神経が残っている歯は痛みを感じますが、神経を取ってしまった歯は痛みを感じることはありません。そのため、気づいた時には虫歯が進行している場合があります。

歯が欠けたなど表に症状が出ていれば、その歯に問題があると考えられますが、症状もなく見た目も健康な歯の場合、目で見たり触ったりするだけでは分かりづらいでしょう。知らない間に虫歯が進行しているかもしれません。



フロスが引っかかるのは虫歯のサインかも

歯と歯の汚れは、歯ブラシだけでは取れないため、歯ブラシと一緒にフロスや歯間ブラシを使用する方もいるでしょう。フロスや歯間ブラシを使用している時、途中で引っかかったり、フロスが通りにくかったりした経験はありませんか?

本来、歯の表面はツルツルした滑沢な状態をしていて、フロスや歯間ブラシを通しても引っかかることは多くありません。では、フロスや歯間ブラシが引っかかる原因は何でしょう。



むし歯

先ほどもお話しした通り、歯の面はツルツルしていますが、虫歯ができると虫歯菌により歯の表面が溶かされ、ザラザラにになってしまいます。そのため、フロスや歯間ブラシを通した時、ザラザラした面にフロスや歯間ブラシが引っかかってしまうことがあります。



詰め物の不具合

詰め物は、綺麗に装着していればフロスや歯間ブラシは引っかかることはありません。しかし、詰め物の不具合や詰め物の劣化により隙間ができている場合、フロスや歯間ブラシが引っかかってしまいます。また、詰め物の合いが悪いと汚れがたまりやすく、虫歯のリスクを高めるため注意が必要です。



歯石

歯石はプラークが石灰化したもので、一度石灰化すると歯ブラシやフロス、歯間ブラシでは取ることが難しくなります。歯の表面についてしまった歯石はザラザラしていて、そこにフロスや歯間ブラシを通すと引っかかってしまうことがあるのです。



その他

もともと歯と歯の間の隙間がきつくフロスが入らないケースがありますが、その場合は無理にフロスや歯間ブラシを通す必要はありません。隙間がない分、汚れも入りづらく虫歯になりにくい状態と言えます。

虫歯になりやすい歯と歯の間は、フロスや歯間ブラシで汚れを取ることがとても大切です。フロスや歯間ブラシが引っかかる症状があれば、何らかの異常があるということです。虫歯の場合、早めに歯科医院に行って見てもらうことが早期発見につながります。歯への負担も少なく、治療も最小限で終わらせることができるでしょう。



定期的にプロのチェックを受けよう!

歯科医院では、目視のほかにレントゲンで歯の状態を見ることができます。レントゲンを使うと、歯の本数、歯の神経、歯を支える骨の状態、詰め物の状態など、普段見ることのできない部分を知ることができます。虫歯が歯の中でどのように進行しているのかや、隠れていて見えない虫歯の発見にもつながります。

目に見えない虫歯は、自分ではなかなか見つけることができません。症状が出なければ、知らない間に虫歯は進行してしまいます。気づいた時には歯へのダメージが大きく、治療も大掛かりになってしまうでしょう。見えない虫歯を予防し健康な歯を維持していくために、定期的に歯科医院でお口のチェックをすることをおすすめします。



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筆者:seeker編集部

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