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感染予防と免疫力アップ!口腔ケアで体を守ろう!

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2022/06/10

体の入り口である口は、食べ物だけでなく、ウイルスや細菌といった病原体も入ってくる場所です。口腔内には、ウイルスや細菌を防ぐ唾液や免疫機能が存在します。それらがきちんと働くためには、健康な歯や歯茎といった、健全な口腔環境を整えることが大切です。今回は口腔環境と免疫力の関係や、口腔ケアの重要性について解説します。



口と免疫力の関係

免疫力が低下すると、体が細菌やウイルスなどの病原体に負けてしまい、風邪をひいたり体調を崩したりしてしまいます。口腔環境にも悪い影響が出やすくなるため、口内炎ができたり、歯肉が腫れたりする人もいるでしょう。また、虫歯や歯周病にもかかりやすくなります。口や鼻、目などの粘膜には、「粘膜免疫」と呼ばれる防衛機能が備わっており、ウイルスや細菌などの異物が体の中に入らないように働きます。一方、粘膜免疫を通過し、体の中に入ってしまったウイルスや細菌に対して働く免疫を「全身免疫」と言います。口内で働く「粘膜免疫」には、唾液や粘膜表面などに分泌される「IgA」という抗体があります。この抗体は、ウイルスや細菌などの異物が体内に入らないように防ぐ役割をします。



しかし、虫歯や歯周病といった病気の放置などが原因で、口腔内に悪さをする菌が多くなると、せっかくの粘膜免疫が十分に力を発揮できなくなります。口腔環境が悪いと免疫力も下がり、口から入ったウイルスや細菌を防ぐことができなくなるのです。口は、食べ物を食べるだけでなく、様々なウイルスや細菌などの異物が入ってくる場所でもあります。口腔内を清潔に保つことは、この免疫を優位にすることにつながり、ウイルスや細菌などから体を守ることにつながります。



口腔ケアで感染予防ができる

「歯磨き」や「うがい」には、歯や歯茎を清潔に保つ効果があるのと同時に、インフルエンザなどの感染症を予防する効果が期待できることをご存知でしょうか。インフルエンザウイルスはタンパク質で覆われており、そのままでは増えることができません。体内に入るためには、「プロテアーゼ」という酵素が必要になります。「プロテアーゼ」は口や鼻に常在していて、細菌を体内に入りやすくしてしまう働きがあります。実は、この「プロテアーゼ」を歯周病菌が出すと言われています。つまり、汚れを放置して口腔内に歯周病菌が増えると、「プロテアーゼ」も増え、ウイルスや細菌が体内に入りやすい環境ができてしまうのです。他にも歯周病は、糖尿病の悪化や早産、誤嚥性肺炎など、全身に悪影響を与えると言われており、良いことは1つもありません。



口腔内に存在する300種類以上の常在菌の中には、体を守る働きをする細菌と虫歯菌や歯周病菌などの悪さをする細菌の両方が存在します。口腔内を清潔にしていないと、悪さをする細菌が増えてしまい、ウイルスや細菌を体内に入りやすくしてしまうことになります。歯磨きやうがいによって口腔内を清潔にしておけば、虫歯や歯周病の予防になり、「プロテアーゼ」をつくる歯周病菌を減らすことができるので、感染予防の機能が高まります。毎日の歯磨きはとても大切です。歯磨きでは取りきれない汚れは、歯科医院でケアしてもらいましょう。



唾液の働き・効果

空気が乾燥していると、ウイルスが活発になって感染症が流行ると言われていますが、口腔内も、乾燥すると感染症にかかりやすくなります。唾液には、消化を助ける「消化作用」や、口腔内をきれいにする「自浄作用」、虫歯や歯周病、ウイルスなどの感染症から体を守る「抗菌作用」などがあります。これらの唾液の作用を発揮するためには、唾液の量を維持することが重要です。唾液が減ると、口腔内が乾燥しやすくなります。また、唾液の働きのひとつである殺菌作用がうまく機能しなくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。さらに、唾液の自浄作用の効果も減り、汚れが停滞して口腔内に歯周病菌が増えやすくなってしまいます。



唾液が減る原因として、ストレスや加齢、病気や薬の副作用などがあります。また口呼吸も、口腔内の乾燥につながります。最近はマスク生活の影響により、口呼吸になりやすくなっているので気をつけましょう。口腔内の乾燥を防ぐためには、唾液の量を増やすことが大切です。唾液を増やすために、食事の際はよく噛むことを心がけましょう。また乾燥を防ぐために、こまめに水分を取ることも良いでしょう。また、口呼吸ではなく鼻呼吸を意識することも、乾燥を防ぐことにつながります。



健康な口は健康な体をつくる

ウイルスや細菌から体を守るためには、健康な体でいなければいけません。季節の変わり目などは体調を崩しやすくなりますが、体調が悪いと免疫力も下がり、口腔内の細菌バランスも崩れ、ウイルスや細菌から体を守れなくなってしまいます。



免疫力を上げるための方法として、バランスの取れた食事、睡眠、適度な運動などが挙げられます。健康な歯があるからこそ、しっかりと食べ物を噛むことができ、噛むことで唾液も分泌されます。また口腔内が清潔に保たれると、粘膜免疫も効果を発揮します。毎日の歯磨きや歯科医院での検診で、健康な口内環境を維持し、感染症に負けない体を作っていきましょう。




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(seeker編集部)

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