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2022/09/27

歯科のレントゲンって安全?何が分かる?

歯の治療で歯科医院を訪れた時、レントゲンを撮った経験を持つ人がほとんどだと思います。レントゲンといえば、病院で骨や内臓を診察する時に使われるイメージがあるでしょう。医療行為には必要なものだと分かっていても、気になるのがレントゲンによる放射線被曝です。お口の中をレントゲンで撮影することに危険はないのでしょうか?レントゲンの安全性や必要性についてまとめてみました。

レントゲンって安全なの?

一般的にレントゲンと呼ばれているものは、放射線のひとつであるX線を用いた写真撮影のことを指します。放射能(放射線を出す能力)はどこにでもあるもので、この地球上はもちろん、食べ物さえも放っています。例えば、飛行機に乗ると地上にいるよりも高い値の放射線を浴びているのです。

では、歯科医院でのレントゲンはどうでしょう。レントゲン撮影によって受ける放射線量は、日常生活の中で自然と受ける放射線量と比べて約100分の1以下です。具体的な数字で示すと、日本に暮らす私たちが日常生活で受ける放射線量は、年間1.5mSvといわれています。東京からニューヨーク間の飛行機に搭乗すると往復で0.11~0.16mSvの放射線を受けます。歯科医院でのレントゲン撮影の場合、1回の撮影で受ける放射線量は約0.02mSv~0.04mSvです。これは極めて少量であり、小さな子どもであっても健康被害はないといわれています。さらに、レントゲン撮影時には鉛が入った「放射線防護用エプロン」を着用する歯科医院もあり、放射線被曝量は限りなく0に近いといってもいいでしょう。

歯科医院で使われているレントゲン

ほとんどの歯科医院では「パノラマX線」と「デンタルX線」と呼ばれる、大小2種類のレントゲンを使っています。大きく撮影ができる「パノラマX線」は、上下の歯全体を撮影します。主に、むし歯や歯周病、親知らずや詰め物の適合度、顎関節や骨の中の腫瘍などを確認する時に使います。小さく撮影をする「デンタルX線」は、特定の3~4本の歯を撮影する時に使われています。パノラマで見るよりも詳しく診察ができるので、目視では見つけることが難しいむし歯や、治療過程の確認などに適しています。

レントゲンを撮ることで分かること

*むし歯の状態* レントゲンを撮ることで、むし歯の有無や進行状態、詰め物の奥のむし歯の有無が分かります。

*歯の根の状態* 歯の根の中には神経が通っています。レントゲン写真を見ることで、神経が残っているか、感染や炎症を引き起こしていないかを見ることができます。また、歯の根の表面に付着している歯石も、レントゲンを撮ることで見つけられます。

*骨の状態* 歯槽骨と呼ばれる歯を支える骨は、歯周病が悪化すると溶けてしまいますが、レントゲンを撮ることで、その状態を確認できます。また、アゴの骨の中にできた腫瘍や骨折も、レントゲンによって分かるケースが多くあります。

*親知らずや永久歯の状態* 歯茎の中に埋もれている親知らずの生え方や永久歯の歯列も、レントゲンを撮ることで確認できます。

*アゴの関節の状態* アゴの関節の変形やズレを確認する時にも、レントゲン写真が有効です。

*詰め物や被せ物の適合状態* 詰め物や被せ物と歯との間に段差やすき間ができていないか、それによってむし歯を引き起こしていないかも、レントゲンを撮ることで分かります。

レントゲンの必要性

このように、お口の中を見たり触ったりするだけでは見つけられないような歯や骨、歯の根の炎症などを正しく診断し、適切な処置やアドバイスを行うためには、レントゲンが必要不可欠です。しかし、どうしてもレントゲンに抵抗がある人は、歯科医院に相談してみましょう。レントゲンの安全性についての説明はもちろん、X線の被曝量がさらに軽減されたデジタルレントゲンを導入している歯科医院を紹介するなど、不安を払拭してくれるはずです。

歯科のレントゲンを撮る時の注意点

*装飾品は外す* ピアスやイヤリング、ネックレス、ヘアピン、飾りのあるヘアアクセサリー、義歯などは、レントゲンを撮影する前に必ず外しましょう。装飾品をつけたまま撮影すると、それらがレントゲンに映り込み、正しい診断ができなくなることがあります。

*嘔吐反射がある人は事前に伝える* 嘔吐反射がある人は、レントゲンを撮るためにお口にフィルムを入れた時や奥歯のレントゲンを撮る時に、嗚咽によってうまく撮影ができないこともあります。レントゲンの撮影時には緊張して余計に嘔吐反射が出てしまう人もいるでしょう。事前に相談することで、嘔吐反射が起きにくいような呼吸や楽な体勢を教えてもらうことができ、レントゲン撮影が楽になるかもしれません。

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筆者:seeker編集部

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