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2023/07/11
歯を食いしばっていませんか?食いしばりの原因や対策を解説
歯の食いしばりが繰り返されると、さまざまなトラブルを引き起こす可能性が高まります。 今回は、歯を食いしばる原因や、食いしばりによる歯のトラブルについてお伝えします。歯の食いしばり対策も解説しますので、歯を食いしばるクセのある方は参考にしてみてください。
歯の食いしばりとは?
歯の食いしばりとは、無意識のうちに上下の歯に力を入れて噛み合わせてしまうことを指します。過度に力を入れてしまうため、歯や歯茎に負担がかかる点が問題視されています。 歯の食いしばりは、日中だけでなく夜間にも起こることがあり、就寝中の方が意識のある日中よりも噛む力が強くなる傾向にあるようです。 歯の食いしばりは、ブラキシズム(歯ぎしり)のひとつです。ブラキシズムには、次のような種類があります。
このうち、歯の食いしばりは「クレンチング」に分類されるものです。
歯を食いしばる原因
歯を食いしばる原因ははっきりと解明されていませんが、主にストレスや緊張、歯の噛み合わせが原因だといわれています。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ストレスや緊張
不安や緊張、精神的な疲れがあると、これらのストレスを軽くするために、無意識に歯を食いしばっていることがあります。 例えば、仕事で失敗できない業務を任されているときや、スポーツなどで大事な試合があるときのような精神的な負担がかかりやすい場面で、ストレスの発散や緊張を緩和させるために食いしばりが起こることが知られています。
歯の噛み合わせが悪い
歯の噛み合わせが悪いことも、食いしばりの原因のひとつです。 食事の際、噛み合わせが悪くて前歯をうまく使えないと、奥歯ばかりを使って食事を摂らざるを得ません。また歯並びが悪く、いつも同じ歯を使って食事をとることもあるでしょう。そういった習慣が、歯の食いしばりの原因になることもあります。
食いしばりが原因で起こる歯のトラブル
冒頭で「歯の食いしばりが繰り返されると、さまざまなトラブルを引き起こす可能性が高まる」とお伝えしましたが、具体的にはどのようなトラブルが生じるのでしょうか。 ここからは、食いしばりが原因で起こる歯のトラブルについて見ていきましょう。
歯や被せ物にヒビが入る
食いしばりで歯に過度な負担がかかってしまうことにより、歯や被せ物にヒビが入ったり欠けたりすることがあります。ヒビや欠損部から虫歯菌が入り込んでしまうと、虫歯になる可能性も高まるでしょう。 また、歯の食いしばりが繰り返されると、歯の表面のエナメル質が削られ象牙質が出てきます。象牙質には神経に向かう管が通っているため、直接刺激が加わることで痛みを感じることもあるようです。 熱いものや冷たいものといった刺激によって痛みを感じやすくなるため、知覚過敏になってしまう人もいます。
歯肉炎を起こす
食いしばりは歯や歯根に負担をかけるため、繰り返されることで歯根膜に炎症が起こり、歯茎の腫れや痛みの原因となることがあります。 歯茎の腫れがひどくなったり、出血が見られたり、歯が浮いているような感じがしたりする場合は、歯根膜の炎症が悪化しているかもしれません。 治療をせずに放置すると、顎下のリンパ節が腫れたり、頭痛・発熱などの症状が出たりすることもあります。最悪の場合、歯の先端の骨が破壊されて歯が抜けることもあるようです。
▶歯茎の腫れの原因については、次のコラムをご覧ください。 歯茎の腫れ、もしかしたらストレスや不規則な生活が原因かも!?
歯の食いしばり対策
歯の食いしばりによるトラブルを防ぐには、できる限り食いしばりをしないよう意識することが大切です。ここからは歯の食いしばり対策についてお伝えします。 意識するのが難しい就寝中の対策も紹介しますので、参考にしてみてください。
日中にできる歯の食いしばり対策
日中にできる歯の食いしばり対策には次のようなものがあります。
まずは、ストレスや緊張をため込まないように、しっかりと休養しましょう。また、上下の歯が当たらないように意識したり、集中しているときの食いしばりをチェックするようにすることも大切です。 歯の食いしばりを繰り返すと、口周りの筋肉が凝り固まってしまうことがあります。定期的にマッサージをして筋肉の緊張をほぐすことも必要です。
就寝中にできる歯の食いしばり対策
寝ている間に歯の食いしばりを意識することは難しいかもしれません。 そこで枕の高さを見直すことをおすすめします。枕の高さを低くすると、頭が上に向くため上下の歯が当たりにくくなり、歯の食いしばりを防ぐことが可能です。 また、歯の食いしばりを歯科クリニックで相談し、マウスピースを作ってもらうのも良いでしょう。マウスピースを装着して就寝すれば、夜間の歯の食いしばり対策になります。
歯の食いしばりが気になるときは
歯の食いしばりは、さまざまな歯のトラブルを引き起こす可能性があります。歯を守るためにも、ご自身に歯を食いしばるクセがないか意識してみてください。 食いしばりが気になるときは、今回ご紹介した対策を試してみてください。とくに就寝中の食いしばりが気になるようであれば、歯科クリニックを受診してみることをおすすめします。
筆者:seeker編集部