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2024/08/22

歯科のレーザー治療って、何をするの?

歯科のレーザー治療が、新しい治療法として認知されるようになってきました。しかし、その具体的な内容については、まだあまり知られていないのではないでしょうか。この記事では、歯科医院で行われるレーザー治療について詳しく説明します。


歯科で行うレーザー治療とは?

歯科で行うレーザー治療とは、レーザー光を用いて歯や歯茎の治療を行う方法です。レーザー光は非常に細く集中した光線で、これを患部に照射することで、様々な治療効果が得られます。

従来の治療法では、ドリルで歯を削ったり、メスで歯肉などの口腔内の軟組織を切開したりする必要がありましたが、レーザー治療ではそういった体に負担がかかる処置を最小限に抑えることが可能です。治療を受ける人の負担が軽減され、治療後の回復も早くなるという大きなメリットがあります。



歯科でレーザー治療を行う主なケース

虫歯の治療

虫歯の治療では、歯のエナメル質や象牙質を削るレーザーが使用されます。レーザー照射により虫歯部分を気化して飛ばし、健康な歯質をできるだけ残しながら虫歯部分のみを除去することが可能です。また、レーザーには殺菌効果もあるため、治療後に虫歯の原因となる菌に再感染するリスクも低減できます。


歯周病の治療

歯周病治療では、レーザーを歯周ポケット内に照射して、歯周病の原因となる細菌を除去します。また、歯肉の炎症部分を気化して取り除くことも可能です。レーザーには止血効果もあるため、メスを使用する方法と比べて出血も少なくてすみます。

さらに、レーザー治療は症状の改善だけでなく、レーザーの殺菌効果で歯周病予防も期待できるのです。


歯茎のメラニン色素除去

歯茎の黒ずみ(メラニン色素沈着)に悩む方にも、レーザー治療は効果的です。数回のレーザー照射で、歯茎の表面にあるメラニン色素を除去し、健康的なピンク色の歯茎を取り戻すことができます。


知覚過敏の症状緩和

知覚過敏の症状緩和にも、レーザー治療が可能です。歯の神経につながる管(象牙細管)の穴をレーザー照射によって塞ぎ、刺激が神経へ伝わりにくくすることで症状を軽減できます。


口内炎の症状緩和

口内炎の治療にも、レーザーが効果を発揮します。炎症部位にレーザーを照射して殺菌し、さらに細胞の修復と再生が促進されるため、口内炎の治りが早くなることが期待できるのです。




歯科で行うレーザー治療のメリット

治療の痛みを軽減できる

レーザー治療は、従来のドリルやメスを使用する治療と比べて、痛みを軽減できます。レーザーの精密な照射により、必要な部分だけを治療できるため、余分な組織に影響を与えません。


出血や腫れを軽減できる

レーザー治療は、治療部位の出血や腫れを軽減する効果があります。これはレーザーの熱作用により、血管が瞬時に凝固し、出血が少なくなるからです。また、周囲の組織へのダメージも最小限に抑えられるため、治療後の腫れも軽減されます。


治療後の治癒が早くなる

レーザー治療は、周囲の健康な組織へのダメージが少ないため、治療後の回復が早くなります。従来の治療法と比べて、日常生活への復帰が早くなるのも大きなメリットです。


感染リスクが低くなる

レーザーには殺菌効果があるため、治療部位が再度細菌に感染するリスクが低くなります。治療の効果がより長く持続し、再治療の可能性が低くなるのです。


精密な治療ができる

レーザーは非常に細く集中した光線であるため、ピンポイントで患部を治療できます。これにより、健康な組織への影響を少なくし、問題のある部分のみを治療することが可能です。



歯科で行うレーザー治療のデメリット

保険が適用されないことが多い

レーザー治療は、すべての症例で保険適用になるわけではありません。虫歯や歯周病、口内炎の一部の治療は保険適用になりますが、それ以外では自費診療となることが多いため、事前に確認してから治療をすることをおすすめします。


レーザー治療が適さない症状がある

レーザー治療は、すべての症状に適用できるわけではありません。深い虫歯や複雑な形状の歯の治療など、レーザーだけでは対応が難しい場合もあります。そのため、治療法の選択は歯科医師との相談が必要です。


レーザー治療を受けられる歯科医院が少ない

レーザー治療を行うには、高価な機器と専門的な技術が必要です。そのため、すべての歯科医院でレーザー治療を受けられるわけではありません。治療を希望する場合は、事前に対応可能な医院を探す必要があります。


レーザー治療に伴うリスクがある

レーザー治療は比較的安全な治療法ですが、全くリスクがないわけではありません。 例えば、レーザー光が目に入ると危険なため、治療中は特殊な保護メガネの着用が必要です。また、まれに熱による組織の損傷や、一時的な知覚異常などが生じる可能性もあります。



まとめ

歯科のレーザー治療は、痛みが少なく、精密な治療が可能な革新的な方法です。虫歯や歯周病、知覚過敏など、様々な症状に効果を発揮し、治療を受ける人にとって多くのメリットがあります。一方で、保険適用の制限や適用できない症例があるなど、いくつかの課題も存在します。

レーザー治療を検討する際は、自身の症状や状況に適しているかどうか、担当の歯科医師と十分に相談しましょう。



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筆者:seeker編集部

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