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2021/06/15

口内炎が痛い!治療方法はあるの?

一度できると1日中悩まされる口内炎。食べても痛い、しゃべっても痛い、歯みがきも痛い、そんな口内炎に泣かされたことは一度や二度ではないでしょう。お口の中にできると辛い、憎き口内炎。口内炎に悩まされる人がひとりでも少なくなるように、症状に合わせたケアや口内炎のできにくい身体について紹介します。


口内炎の原因

頬の内側や唇の裏側、喉や舌など、お口の中の粘膜に炎症がおきるとできるのが口内炎です。唇の裏などにできた口内炎を「口唇炎」、口角にできたものを「口角炎」と呼ぶように、部位や原因によって名称が変わることもありますが、お口の中の粘膜にできる炎症を総じて口内炎と呼んでいます。

軽度な口内炎から重度の口内炎まで症状は様々ですが、患部は粘膜がえぐれて小さく陥没したり水疱になったりすることがあります。ほとんどの場合、痛みが伴い長引くこともあります。お口の中の小さな炎症にもかかわらず私たちを苦しめる口内炎は、どうしてできてしまうのでしょう。

ウイルス性

唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染するのがウイルス性の口内炎です。ヘルペス性歯肉口内炎やヘルパンギーナ、手足口病などにかかり、ウイルス性の口内炎に苦しんだことがある人もいるかもしれません。強い痛みや発熱を伴ったり、小さな水疱ができたり、破れてびらんを生じることもあります。



栄養不足やストレス

心身ともに疲れがたまると決まってできる口内炎は、栄養不足やストレスが原因です。栄養バランスや生活習慣、ホルモンバランスの乱れは抵抗力の低下を引き起こし、体内の栄養素を必要以上に消費します。それにより口の粘膜が弱り、口内炎ができやすい状態になるのです。



噛んだ傷などの外傷

噛んでしまった傷ややけど、歯みがきや合わない義歯、むし歯で欠けた歯や歯石、詰め物、とがった歯など、様々な要因でお口の中に傷がつくことがあります。お口の中の傷に細菌が入ると、炎症を起こし口内炎になります。



口内炎はどうしたら治る?

口内炎のほとんどは、数日から10日ほどで自然に治ることが多く、ウィルス性ではない症状の軽いものは食生活や睡眠など生活環境を整えるだけで症状が緩和されることがあります。それでも口内炎の痛みが辛く、藁にもすがる思いで口内炎の治し方を検索する時もあるでしょう。そこで、口内炎を1日でも早く治すためにできることをまとめてみました。



処方軟膏

歯科医院で処方されるステロイドの外用薬(塗り薬)で炎症を抑える方法です。お口の中に塗ると聞くと心配になるかもしれませんが、安全に塗ることのできるお薬です。正しく使うことで高い効果が期待できます。軟膏を塗った後は薬が流れてしまわないように、飲食やうがいを控えたほうがいいでしょう。また唾液で取れやすいため、日に数回の塗り直しが必要です。



シール

抗炎症作用のあるシール状の貼り薬を口内炎に直接貼り付けます。患部に有効成分が浸透することによる治癒のほかに、しっかり貼り付いたシールが唾液や呼吸などの刺激から患部を保護します。



フッ化ジアンミン銀

フッ化ジアンミン銀を配合したむし歯の進行を止める薬を口内炎につけ、患部をかさぶたにして治す方法です。塗った瞬間は強い痛みを感じる人が多くいますが、強力な殺菌作用があるため、即効性が期待できます。

レーザー

歯科用レーザーを口内炎に照射しかさぶたを作ります。治療中は少しピリっとした痛みを感じる人もいますが、治療後の痛みはほとんどなく、治りが早くなることがあります。



ビタミン摂取

栄養不足による口内炎には、ビタミンの摂取もおすすめです。不足したビタミンを食べ物から摂るのが難しい場合には、ビタミン剤を利用しましょう。ビタミンB群を配合したビタミン剤は粘膜の再生を促す効果があり、即効性はないものの、口内炎の症状を緩和しながら口内炎ができにくい体を作ります。



口内炎ができにくい身体作り

一番大切なのは口内炎ができにくい身体を手に入れ、口内炎をくり返さないことです。そのために重要なポイントを3つ挙げてみました。



バランスのとれた食生活

ビタミンや鉄分が不足しないように、バランスのとれた食事を意識しましょう。規則正しい食生活は免疫力をあげ、口内炎ができにくい身体を作ります。外食が続く時やダイエットにも注意が必要です。そんな時はサプリメントを利用し、足りない栄養素を補うといいでしょう。



ストレスをためない

心と身体のケアはストレスフルな現代には欠かすことができません。質の高い睡眠やリフレッシュの時間を定期的に確保し、日頃からストレスをためないようにしましょう。



お口の中を清潔に保つ

口内炎の元となる細菌の繁殖を抑えるためにも、お口の中を清潔にする習慣を身につけましょう。歯みがきをすることが難しい時はうがいでも十分口内環境をリセットすることができます。矯正器具や入れ歯をつけている人は特に菌が繁殖しやすいので、さらに小まめにお口を洗浄しましょう。デンタルリンスを使用するとより効果的です。



口内炎が治らない時は

口内炎は放っておいても自然に治りますが、無理は禁物です。痛みに耐えることも身体にとってストレスになります。歯科医院を受診すれば、治療や薬の処方によって痛みが楽になるかもしれません。

気をつけて欲しいのは、治療しないと治らない口内炎があるということです。2週間過ぎても治らなかったり、口内炎が大きくなってしまったり、何度も再発する時は、口内炎に似た別の病気である恐れがあります。なるべく早く歯科医院を受診しましょう。



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筆者:seeker編集部

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