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2024/03/28

歯ブラシの交換時期は?交換が大切な理由や交換のタイミングを紹介

歯ブラシには理想的な交換時期があります。適切なタイミングで歯ブラシを交換できないと、口腔内の状態を保ちにくくなったり、歯や歯茎を傷つける原因になったりする可能性があります。そのため、歯ブラシの交換時期を知っておくことはとても大切です。

今回は、歯ブラシの交換が大切な理由や交換のタイミングについてお伝えします。

歯ブラシの交換時期は?

歯ブラシを使用し始めて1か月程度経過すると、毛先が劣化しやすくなります。そのため、歯ブラシは、1か月から1か月半程度の間隔で交換するのが良いでしょう。

ただし、歯ブラシの劣化は使用頻度によって異なります。1日1回歯磨きをする人と、1日2回以上歯磨きをする人では、歯ブラシの使用頻度は2倍以上となるでしょう。使用頻度が高いほど、歯ブラシの劣化スピードは早くなるため、場合によっては1週間に1回程度交換する必要も出てきます。



歯ブラシの交換が大切な理由

歯ブラシを定期的に交換するのが大切な理由には、プラーク除去力の低下と衛生状態の悪化があげられます。詳しく見ていきましょう。



汚れの除去力が下がる

優しく歯磨きをする人の場合、歯ブラシを長期間使用していても、毛先が広がらないことがあります。そういった場合には、歯ブラシを交換する必要がないと考えがちでしょう。

しかし、歯ブラシを長期間使用すると、肉眼では確認できない劣化が起こります。たとえば、歯ブラシの毛先が折れたり、毛自体が抜けたりといったことが考えられます。歯ブラシの劣化により、プラークの除去力が下がってしまう可能性があるため、定期的に歯ブラシを交換することが必要です。



雑菌が増える

口の中には多くの細菌が住み着いています。だ液1gには1000万個、歯垢1gには10億個の細菌がいるといわれており、その細菌を除去するための歯ブラシにも相当数の細菌が付着していると考えられます。

歯磨きをするたびに、きちんと洗い流していたとしても、歯ブラシに付着した細菌を完全に洗い流すことは難しいでしょう。1か月使用した歯ブラシには多くの細菌が付着・増殖している可能性があるため、定期的に歯ブラシを交換する必要があるのです。



歯ブラシの交換が必要なサイン

基本的には、1か月を目途に歯ブラシを交換するのが理想的です。しかし、歯ブラシの状態によっては、1か月を待たずに交換することも必要でしょう。

歯ブラシの交換タイミングを見極めるうえで大切なのは、歯ブラシの劣化サインを見逃さないことです。ここでは、歯ブラシの劣化サインについてお伝えします。



毛先が広がっている

歯ブラシを背面から見て毛先がはみ出している場合は、交換のタイミングです。毛先が広がった歯ブラシは、プラークを除去する力が下がっています。

歯ブラシは、毛の弾力を利用して歯の汚れを取り除くグッズです。毛先が広がった歯ブラシでは、プラーク除去力が低下しやすくなってしまいます。しっかりと磨いているつもりでも、磨き残しが出てしまう可能性があるため、毛先が広がった歯ブラシは交換する必要があります。



コシ(弾力性)がなくなっている

前述した通り、歯ブラシのプラーク除去力には毛の弾力が関わっています。そのため、毛先が広がっていなくても毛のコシ(弾力性)がなくなっている歯ブラシでは、歯の汚れを取り除きにくくなってしまいます。

汚れを取り除きにくくなると、ゴシゴシと磨いてしまい、歯や歯茎を傷つけることもあるでしょう。指や使用感で弾力性を確認するなど、歯ブラシのコシをチェックし、交換タイミングを見極めることが大切です。

とはいえ、歯ブラシのコシを自分でチェックするのは難しいものです。歯科クリニックで歯科衛生士に使用してる歯ブラシを見せて、チェックしてもらうのもひとつの方法でしょう。



歯ブラシの交換時期を延ばすコツ

歯ブラシの交換頻度を月1回程度にするには、正しく保管し、自分にあった歯ブラシを適切に使用することが大切です。ここでは、歯ブラシの保管方法や使用方法について見ていきましょう。



歯ブラシを正しく保管する

歯ブラシの交換時期を延ばすには、正しく洗い、保管することが大切です。

歯ブラシを使い終わったら、流水で汚れを洗い流し、毛を指でもむようにしっかりと洗います。その後、水をふき取って歯ブラシスタンドなどを使って乾燥させるようにしましょう。


▶歯ブラシのお手入れの仕方については、次のコラムをご覧ください。
実は雑菌だらけ?正しい歯ブラシのお手入れ方法を知ろう



歯磨きの仕方を工夫する

歯ブラシの交換時期を延ばすには、歯磨きの仕方にも工夫が必要です。

歯磨きをするときに圧をかけすぎると、毛先が広がったりコシがなくなったりしやすくなります。歯ブラシの劣化を進める原因となるため、力加減を調節するようにしましょう。歯磨きの際に指先の爪が白くなるほど力を入れている場合は、圧が強すぎるかもしれません。

また、奥歯など歯ブラシで届きにくい部分を無理に磨こうとするのも、歯ブラシに負担がかかります。歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなど、歯ブラシ以外のアイテムを活用して磨くと、歯ブラシの劣化スピードを抑えられるでしょう。


▶フロスの使い方については、次のコラムをご覧ください。
虫歯や歯周病ケアの強い味方!フロスの種類と使い方。



自分に適した歯ブラシを選ぶ

歯ブラシの交換時期を延ばすには、自分の口に合った歯ブラシを選ぶことも大切です。自分に適した歯ブラシを使用していない場合、歯磨きをしにくいため、ブラッシングの回数が増えたり、余計な力が入ったりすることがあります。

歯ブラシによって、毛の材質や硬さ、毛先の形やヘッドの大きさなどが異なります。いろいろ試して自身に合った歯ブラシを見つけましょう。歯科検診で歯ブラシの選び方を相談するのもおすすめです。


▶歯ブラシの選び方については、次のコラムをご覧ください。
歯ブラシはどんなものがいいの?選び方教えて!



歯ブラシの状態を見て交換時期を判断しよう

歯ブラシは、基本的には1か月ごとに交換する必要があります。しかし、状態によっては、1か月を待たずに交換した方が良い場合もあります。定期的に歯ブラシの状態を確認して、適切に交換し、歯の健康を守りましょう。



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筆者:seeker編集部

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