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2021/07/02

気になる歯の変色…原因と治療法が知りたい

みがいてもみがいても白さを取り戻せない歯はありませんか?大きくお口を開けると気になる歯の変色。原因と治療法について詳しくまとめてみました。


歯が変色する仕組み

歯の変色は、大きく分けて「外因性着色」と「内因性着色」の2つに分けられます。



外因性着色

むし歯によって黒ずんで見える変色や、歯の表面の着色や色素沈着で黄ばみが増して見えるような変色は、歯の外側から色が変わるのが「外因性着色」です。



内因性着色

一方、「内因性着色」は歯の内側から変色が起こります。遺伝によって起こる変色やエナメル質の先天的な障害、薬による影響などが挙げられます。




歯はこれが原因で変色する

それぞれの原因について詳しくみていきましょう。



色のついた飲み物や嗜好品

コーヒーや紅茶、緑茶、赤ワイン、カレーなど、色の濃い飲食物やタバコなどの嗜好品を頻繁に摂っていると、歯にステインが付着し淡い黄色や褐色に見えることがあります。一度着色すると、歯みがきなどでは落とすことができません。




プラークや歯石

プラークや歯石が付着した歯は、汚いだけでなく変色したように見えることがあります。また、歯を白く見せるために必要な光を遮断してしまうため、歯が黄ばんで見えてしまいます。

また、プラークや歯石が原因で歯周病になると、歯石は歯の根本、歯茎の付近から歯周ポケットの中にまで強固に沈着していきます。これを歯肉縁下歯石と呼んでいますが、この歯石は黒い色であることが多く、とても目立ってしまうことがあります。



むし歯

象牙質や歯髄と呼ばれる歯の内部にまでむし歯が進行すると、歯は薄い茶色やくすんだ黒色になります。ここまで変色が見られると、むし歯はかなり進行している場合があります。また初期のむし歯で歯の一部が白く濁ったような変色をすることもあります。これは「ホワイトスポット」と呼ばれる変色です。



ホワイトスポット

ホワイトスポットと呼ばれる歯の表面に白い斑点状の模様が、むし歯の初期症状として現れることがあります。むし歯というと、黒ずんだり茶色く変色したりするイメージがありますが、歯の表面からミネラル分が溶けだす脱灰という状態も、むし歯の初期症状のひとつなのです。

ホワイトスポットが進行すると徐々に穴が開いて黒く変色してしまうことがありますが、必ずむし歯が進行するわけではありません。脱灰している部分があっても、再石灰化という唾液によるお口の中の自然治癒のような力で、むし歯の進行は抑制されることも多くあります。

また、エナメル質形成不全という遺伝や生まれつきの病気によってホワイトスポットができることもあります。幼少期の発熱や栄養不足が影響し、歯の表面のエナメル質が正常に形成されず、白い斑点が残るのです。



詰め物や被せ物の経年劣化

むし歯治療を終えた歯であっても、詰め物・被せ物が劣化し歯が変色したように見えることがあります。また、詰めたり被せたりした金属によって、歯が黄色く変色したように見えるというケースもあります。



加齢

もともと、歯の象牙質は黄ばみを帯びた色をしており、生えたばかりの若い歯は淡いクリーム色をしています。歳を重ねるとともに、だんだんとクリーム色が濃くなり歯が黄ばんで見えるようになるのです。

また力を入れすぎる歯みがきや歯ぎしり、食いしばりでも、歯の表面にあるエナメル質が少しずつ削れて薄くなり、内側の象牙質の色が濃く見えはじめることで薄い茶色や黄ばんだ歯になってしまいます。



テトラサイクリン

永久歯の象牙質が形成される乳児から7歳くらいの間に抗生剤の一種であるテトラサイクリンを服用すると、その副作用で歯が茶褐色やグレーの縞模様に変色するケースがあります。

また、妊娠中からすでに赤ちゃんの歯の形成が始まるため、妊娠中の方と乳幼児、小児へのテトラサイクリンの使用は現在では禁忌とされています。



失活歯

神経までむし歯が進行したり、何らかの原因で神経が死んでしまったりすると、壊死した神経細胞によって歯の象牙質が変色を起こし、歯はだんだんとグレーがかった色に変色することがあります。



歯の変色、どうしたら治る?

これらの歯の変色を治すには、専用器具などを使ったクリーニングや歯科治療を行う必要があります。



クリーニング

色のついた飲み物や嗜好品によるステイン、プラークや歯石による歯の着色は、歯科医院でクリーニングを行うと改善できます。また、自宅での歯みがき指導などを受ければ、歯の着色を未然に防ぐことも可能です




むし歯治療

言うまでもありませんが、むし歯による歯の変色はむし歯治療を行って治します。詰め物や被せ物が変色している場合は、再度詰め直しや被せ直しを行います。詰め物や被せ物の種類を変えたりホワイトニングを行ったりすることで、より白い歯にすることもできます。



ホワイトニング

加齢や失活歯による変色は、ホワイトニングで白さを取り戻せることがあります。またもちろん健康な歯にホワイトニングを行うことで、くすみを取り除きさらに白い歯にすることも可能です。

また、テトラサイクリンのよる軽度な変色を目立たなくするためにも、ホワイトニングが有効です。それでも白くならない時は、歯の表面を薄く削りセラミックを貼り付ける治療が行われることがあります。



セラミックの被せ物

ホワイトニングでは治療ができない変色によく使われる方法です。エナメル質形成不全症などの影響で歯全体に変色が起きている場合や、グレーっぽく変色した失活歯を治療するために、セラミックを被せて歯の変色を見えなくします。被せ物は歯を削るデメリットがあるため、治療は慎重に進める必要があります。

歯の変色はそのままでも身体への影響がなく、逆に治療がお口への負担となるケースもあります。そうはいっても、歯の変色は気になるもの。ベストな対処法を取るためにも、歯科医院で相談してみることをおすすめします。



→ホワイトニング治療が得意な歯科医院選びはこちらから



筆者:seeker編集部

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