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【歯科医師インタビュー】現役のラッパー歯科医師“Dr.COYASS”に聞く。よく耳にする「審美歯科」って何??

インタビュー>ホワイトニング

2020/01/28

審美歯科 美容歯科
いざ歯科医院へ!と思っても違いが分からず迷ってしまう、歯科医院選びで大切にするポイントをプロに取材。
今回は主に美容(審美)歯科と言われる分野を専門に治療、研究されている中目黒コヤス歯科の小安先生にインタビュー。
実は小安ドクターは現役のラッパー(Dr.COYASS)としても活躍しておりavexやsonyからメジャーデビューもしているという異色の経歴を持つ歯科医師。
そんなユーモアとセンス溢れる小安先生より歯科選びのポイントや近年注目度がより高くなっている美容(審美)についてじっくり、楽しくインタビューしました。
 


Q.最初に先生が専門とされている美容歯科について教えていただけますか?
  よく耳にする審美歯科との違いなどあるのでしょうか?
A.美容歯科とは天然歯をなるべく削らずに残して、さらに歯を綺麗にしていく専門分野のことで、出身の昭和大学歯学部では講座として臨床・研究・教育していいます。
審美歯科もそれに含まれ、ホワイトニングだけではなく、いわゆるセラミックなどの被せ物もそれに該当します。
美容や審美は非常に奥深く、『審美』という言葉の定義づけは『綺麗なものと汚いものを見極める』という意味なので、一概にこれが正解!とは言えない世界なのです。
『綺麗』に対する価値観は、その時代や国、そしてその人自身によって価値観が変わるので、これが100%綺麗な形とは言えないんですね。
例えば、お歯黒が美しいとされた時代もあるし、日本でいうとアイドルなどで八重歯がチャーミングと言われることもある。
もちろん学術的に『綺麗』の黄金比は存在するのですが、人やキャラクターによっての審美の形がある。
例えばお笑い芸人さんでも歯が前に出ている口の形が特徴であり、強みになっていることもあるので、患者さんの求めている綺麗にどうしたら近づけるのかがとても大切になってきます。
だからこそ患者さんとの信頼関係が大切であり言葉ですり合わせることも大事になるのです。

 
Q.確かに国によっても歯に対する意識は大きく違いますものね。
  ちなみに先生が美容・審美歯科を専門にされている背景は?
A.大学卒業後に医局にいた時代に遡ります。当時から徐々にセラミックなどをこだわる患者さんに入れるようになってきていました。
そんな中で私の師匠が新しく美容歯科の診療科長になったので「お前こっちに来い」と呼ばれて(笑)、オープニングスタッフみたいな形で入ったのがきっかけです。
審美も含めて美容歯科という言葉を名乗ったのはこれが初めてですね。
治療や見た目のためとはいえ、天然歯までを削って被せるのはどうなのか?という疑問から、大学病院で審美歯科をする以上は極力削らずに元の歯を大切にすべきという『保存修復』のコンセプトのもとで、天然歯を生かしながら綺麗にしていく治療方法を研究・治療・提案していきました。
 

Q.確かに歯は一度削ったり、失ってしまうと、悲しいですが復活することはないですね。
  先生ご自身が歯科医療で大事にしていること、診療で大事にしていることは?
A.そうですね、まず患者さんご自身が自分の口の中の状態を知っていただき、見せながらきちんと説明をして理解していただくことです。
やはり自分の今の状態がわかってないことが非常に多いです。
詰め物が取れて病院にいらっしゃっても、実はその裏に大きい原因がある可能性もあります。
自分の『現在地』、このままだとどうなるのか?を、正しい知識とともに理解していただき、私の場合は必要に応じて、画面で説明用ツールを出して、動画などを出しながら、なるべく分わかりやすく説明するように心がけています。
今の状態を示してあげて、一緒にゴールを見出し、そこに向かう方法を一緒に探して治療に行くことを大切にしています。

 
Q.おっしゃる通り、歯はどうしても病気の中でも優先順位が低くなりがちで、今の自分の状態を知らないことが多いです。
  ちなみに歯科選びでおさえておくと良いポイントは?
A.繰り返しになってしまいますが、まずは口の中の状態を把握して欲しいです。
治療を受ける・受けないは置いておいても良いので、歯科で診てもらって、どんな治療が必要なのか?の説明を受けてみて下さい。
その上で、改めて、その治療キーワードをもとに歯科医院を検索するといいと思います。
「補綴(ほてつ)」と言われる被せ物なのか、入れ歯なのか、歯周病なのか、などなどご自身が必要な治療が何なのかを知ることがまずは第一歩です。
ホームページを見ていると、同じに見えてしまう場合もあるかもしれませんが、その中で先生がどんな治療や勉強をしているのか、プロフィールの確認だけではなく、所属されている学会やその学会のホームページも見に行くと、何を得意とされているのか見えてくることが多いです。
後は、なかなか難しいかもしれませんが、信頼できて、デンタルIQの高い友達からの共有や、色々な情報を教えてもらうことがオススメですね。
 

Q.歯科に予約をして一度診てもらうとそのまま治療しないといけない気がしてしまうのですが検査のみでも大丈夫なのでしょうか?
A.今は、セカンドオピニオンは普通なので治療しなくて問題ないですよ。
検査だけ受けてもいいし、治療方法を聞いてから判断してもいいです。最初の問診にその旨を書いておくといいと思います。
私の場合も治療を受けてもらう前提ではなくともレントゲンで見て、治療方法や現状の説明も可能です。
歯科って、患者さんは無防備な状態で口の中をいじられるので、先生との相性がとても大事。
日常では考えられない状態で、出会ってすぐに何万回転もする切削器具を口に入れられるってやばいですよね(笑)。冷静に考えるとありえない環境なので、まずは信頼関係が大事になります。
この人なら、「私好きにされてもいい」というぐらいに思えるか、治療が得意な先生を調べて、まずは検査で説明を受けて納得感のある治療ができるかどうか、そして相性も大事です。
痛い場合や詰め物が取れた場合などはその日のうちに応急処置する場合もありますが、そういった痛みが無い場合、通常は即日で治療に入ることはないですしね。
いきなり治療に入る先生はむしろ大丈夫?と思ってしまいます(笑)。
例えば外科の初対面の先生で突然「オペします!」はないですものね。
そのためにも患者さん側も痛くなってから行くのではなく、怪しいな・・・という程度でも歯科医院に行っていただきたいです。
痛みが出てからだと、手がつけようがない状態だったりするので、予防歯科という意識が大事で、実際1年以上歯医者に行っていないのは結構やばい状態だと思っていただいてもいいかと。


Q.少しでも違和感を感じたら、というのと予防歯科として定期的に検診に行くことが必要なのですね。
  ちなみに自宅でいいケアなどはありますでしょうか?
A.自宅ではまず歯ブラシと言いたいですが、みんな当たり前にケアしているので、改めてお話するとしたら食事ですかね。
虫歯は「糖分」が諸悪の根源。極端にいうと砂糖断ちをしたほうがいい。それが難しくとも糖質はなるべく取らないほうがいいのです。
あとは「噛む」必要がある、歯を使う食事をすることです。
原始人の頃は、頭蓋骨を見れば分かりますが親知らずまで、みんなしっかりと真っすぐ生えていたんです。狩猟時代はお肉をしっかり噛んでいたので。その後、農耕が始まり噛む食生活が減り、虫歯も出てきてしまったんです。
歯のことを思うのであれば、歯を使う、咬まないと食べられないような食事内容にしていくことが大事です。
 

 
Q.時代の変化とともに歯の状態も変わっていくのですね。
  ちなみに今後は、美容・審美治療はどうなっていくと思われますか?
A.今の時点でも虫歯の子供は減っていますが、歯並びが悪い子が増えていたり、大人になっても虫歯がなかったからこそ歯医者に行かず歯石がついていたりする状態です。
今後は虫歯の治療は減るが、歯周病は残るのではないかなと思います。
一方、虫歯がないのでインプラントや義歯は減っていくのではないでしょうか。大きくは歯周病、歯列不正、色・見た目の3つのニーズになるのではないかと感じます。
今までは外科的処置(悪いところを削って治す)でしたが、歯を守るために歯科医院があり、歯科衛生士さんがいるという世界になるのではないでしょうか。
実際にこの間、ママさんたちの会話を聞いていると、6歳になった位から矯正の話をしているので、美容や審美歯科に対する意識も変わってきておりニーズが増えてきています。
今年の東京オリンピックでテレビ画面見ていただくとわかりやすいと思いますが、日本の選手と比較して海外の選手は歯並びがとても綺麗だと思います。
海外では小さい頃から矯正するのは当たり前。大人はその上で歯周病、ホワイトニングやセラミックなどの審美や美容を磨くことになると思います。
ラミネートベニアでもどんどん改善されて極力削る部分を減らして、付け爪感覚でケアもできています。
またオンラインでもどんどん治療について相談できる環境にも変化しそうですね。実際にLINEなどでアドバイスする歯科医院も出てきていると思いますが、より手軽に相談できる環境が理想です。
歯科側もWEBやSNSを駆使しながらメデイアで情報を発信していく人と、地道に治療していく人に分かれてくる気がします。
 
 
Q.患者さんに向けてのメッセージをお願いします
A.もはや「歯医者=怖い」という時代ではないので、痛くなってから病院に行くのではなく予防歯科として定期的に通っていただきたいです。
また「自分の歯をどうしていきたいのか?」を、歯磨き前に一度でもいいので鏡で見ていただき、自分の心の中に持ってもらってから歯医者に行くと変わるかもしれないです。
歯医者任せにしないで、患者さん自身が「どういう歯が理想なのか?」、イメージをしっかり持った上で判断できるのが理想です。
八重歯がチャームポイントなのであればそれを尊重する歯科に行けばいいし、歯並びをちゃんとしたいならば矯正の先生に行く、と行った具合に。
自分のチャームポイントを鏡で客観的に捉えられると、歯医者とのマッチングもうまく行くはずです。
婚活サイトと同じで(笑)、登録する前に相手に初めて合う前に、自分を改めて見つめ直すのが非常に大事です。
私自身の理想は削らない治療です。
個人的にも今後、歯科医は患者さんの理想に添いながらプロデュース的に治療できるといいと思っております。



 (取材日:2020年1月8日)
■取材した方
中目黒コヤス歯科
小安 正洋(Masahiro Koyasu)院長/ Dr.COYASS
 
歯科医師・歯学博士
昭和大学歯学部卒業後、歯学・美容歯科学において博士号を取得。
現在も昭和大学歯学部にて歯科保存学講座 美容歯科学部門の兼任講師をしている。
所属学会は日本歯科審美学会、日本歯科保存学会、日本デジタル歯科学会、
日本ファンクショナルダイエット協会など多数。
また、現役のラッパーとして、MIC BANDITZ、デブパレードとしてそれぞれavex.sonyからもメジャーデビューをしてアーチスト活動も展開。現在は元SOUL’d OUTのBro Hi氏とE.P.Oを結成し活動。
自らもDr.COYASSとしても打首獄門同好会と楽曲「歯痛くて」でコラボレーション、Youtubeなどで歯の大切さの啓蒙活動をしている。
・中目黒コヤス歯科


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