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2021/12/09

赤ちゃんの歯、生えはじめのケアを徹底解説!

赤ちゃんの歯はとても小さく、ケアの方法に戸惑うほど。むし歯にならないようにきちんと歯みがきをしたいけれど、どうすればいいかわからない人もいるでしょう。

赤ちゃんのお口のケアは、これから先ずっと続くお口のケアの入り口になるため、とても大切です。このコラムでは、赤ちゃんのお口のケアの方法や歯ブラシの選び方、赤ちゃんが嫌がる時のケアについてまとめてみました。


赤ちゃんもむし歯になるの?

生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、むし歯菌がいません。>つまり、外的要因によってむし歯菌に感染することがなければ、むし歯にはならないのです。しかし、この先食事やスキンシップを通したむし歯菌への感染を完全に避けることは困難です。そのため、赤ちゃんでもお口のケアが必要になります。



歯が生える前からできること

一般的に、乳歯が生えるとお口のケアを意識するかと思いますが、歯が生える前からできることがあります。歯が生える前のお口のケアは、歯みがきを抵抗なくはじめるための準備期間です。まずは、綿棒やガーゼを巻いた指を使ってお口の中の汚れを取り除く練習をし、お口を触られることに慣れてもらいましょう。

そうはいっても、お口に綿棒や指を入れられることで泣いたり嫌がったりする赤ちゃんは少なくありません。そういう時は無理にはじめることはせず、赤ちゃんのペースに合わせてください。




赤ちゃんの歯みがきの方法

個人差がありますが、一般的には、歯が生えはじめる生後6~9ヶ月が歯みがきをスタートさせるタイミングといわれています。しかし、歯が生えはじめた頃の赤ちゃんの食事は主にミルクで、離乳食をスタートしていても流動性のある食事のみです。

また、赤ちゃんは唾液の分泌量が多く、唾液の自浄作用でお口の中は洗い流され、お口の中に食べ物が残ってしまうことはほとんどありません。歯をきれいにすることよりも、歯みがきの練習を目的に行いましょう。



歯ブラシの選び方

上下の前歯4本が揃ったら、歯ブラシを使って歯みがきをスタートさせる目安です。赤ちゃん用の歯ブラシにはさまざまタイプがあり、大きさや形、ハンドルなどに違いがあります。店舗に行くとずらっと並んでいて迷ってしまいますが、まずはパッケージに書かれた月齢を参考に選びましょう。



歯の生えはじめ

歯ブラシによってさまざまな特徴がありますが、歯の生えはじめに適しているのが、シリコンタイプの歯ブラシです。保護者の指にはめて使うタイプはとても便利です。

シリコンは毛に比べて歯茎を傷付けにくいという特徴があります。しかし汚れを落とすには物足りないため、離乳食が進んだら歯ブラシも次のステップに進みましょう。



歯みがきに慣れたら歯ブラシに挑戦

赤ちゃんが歯みがきに興味を持って自分で歯ブラシを持ちたがるようになった頃は、赤ちゃんが持っても喉まで入りにくいような、ストッパーがある歯ブラシやハンドルが丸い形の歯ブラシを選ぶと良いでしょう。小さなヘッドで毛先が短く、毛がやわらかい歯ブラシがおすすめです。

赤ちゃんの手に持たせることで、遊びながら自然と歯ブラシに慣れることが期待できますが、仕上げみがきはしっかり行いましょう。歯の生え方には個人差があります。生えている歯の状況や赤ちゃんの様子に合わせて歯ブラシを選ぶと良いでしょう。



毛先の開いた歯ブラシには注意

デリケートな赤ちゃんの歯茎や粘膜に毛先の開いた歯ブラシが当たると、痛みを感じてしまうことがあります。痛かったり傷がついたりすると、歯みがきは痛いものと覚えてしまい、お口を開けなくなったり歯みがきが嫌で激しく泣いたりするかもしれません。刺激を最小限に抑えるためにも、毛先が開きはじめたら新しい歯ブラシに交換しましょう。



歯のみがき方

前述した通り、歯が生えはじめた赤ちゃんの歯をきれいに磨くこと自体には、それほど神経質になる必要はありません。歯みがきに慣れてもらうことを第一に考えましょう。歯が生えはじめた赤ちゃんのお口は大変デリケートなので、いきなり歯ブラシからはじめるのではなく、まずはガーゼの使用がおすすめです。

小さく切った綿100パーセントのガーゼをぬるま湯でしめらせ、人差し指に巻き付ければ準備完了。歯の表と裏を優しく拭きましょう。歯みがきのタイミングを覚えるためにも、授乳後や離乳食後、就寝前のタイミングで1日に5~6回程度、歯みがきの時間をとることをおすすめします。



また、歯みがきをする時は、赤ちゃんの上くちびるの裏側と前歯の歯茎の間にある「小帯」という粘膜のヒダを傷付けないように気をつけて行います。手の力を抜き、優しい力で歯をつまむように拭きましょう。



嫌がる赤ちゃんのお口のケア

赤ちゃんにもお口のケアが必要だということがわかりましたが、そう簡単にケアをさせてくれる赤ちゃんばかりではありません。嫌がってお口を開けてくれなかったり、泣いてしまったりすることもあるでしょう。

機嫌が悪く歯みがきを嫌がる時は、無理やりお口をこじ開けてまでケアをする必要はありません。歯が生えはじめる頃の赤ちゃんは、砂糖の入ったお菓子やジュースを食べたり飲んだりしないため、むし歯のリスクは決して高くありません。

逆に神経質になりすぎて必死な姿を見せると、お口の中を触られることがますます嫌いになりかねません。そんな時は時間をおいてから試してみましょう。



お口の中を触る時には、スキンシップの延長のようなイメージで行います。ぬいぐるみや絵本を使い、遊び感覚で行うと楽しみながらお口のケアができるはずです。

また、保護者が歯みがきをしているところを見せ、興味を持たせることも有効な手段です。なによりお口のケアが上手にできた時は、しっかり褒めることをお忘れなく!一生続くお口のケアなので、ストレスなくはじめたいですね。



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筆者:seeker編集部

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