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コラム>小児歯科

投稿日:2025/09/01

更新日:2025/09/01

二枚歯とは?乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた場合の注意点を解説

「前歯の後ろから大人の歯が生えてきたのに、乳歯はまだしっかり残っている…」お子様の口内を確認した際に、そうやって驚く親御さんは少なくありません。これは「二枚歯」と呼ばれる状態で、特に6〜8歳ごろの下の前歯によく見られます。

多くの場合は心配のいらない自然な生え変わりの過程ですが、場合によっては歯科での抜歯を含めた早めの対応が必要です。
この記事では、二枚歯ができる原因や、受診が必要なサイン、放置するとどうなるかを解説します。お子さんの歯の成長を見守るうえでの参考にしてください。


▶子どもの歯については、こちらのコラムをご覧ください。
赤ちゃんの歯が生える時期と順番は?気になる成長のサイン


二枚歯になる原因

本来、永久歯は乳歯の根を押しながら生えてきて、乳歯が自然に抜けるのを促します。
しかし、永久歯の萌出位置が少しずれていたり、乳歯の根の吸収スピードが少しゆっくりしていたりする場合、乳歯が抜ける前に永久歯が姿を現してしまうのです。

多くの場合、二枚歯は、永久歯が乳歯のすぐ下ではなく、やや後ろや内側から生えてくることで起こります。特に下の前歯は顎の構造上、永久歯が舌側から生える傾向がわずかに高いため二枚歯になりやすい部位です。




二枚歯は歯医者に見てもらうべき?

二枚歯は、すぐに治療が必要な場合もあれば、自然に乳歯が抜けて永久歯が前に移動し、問題なく生え変わりが進む場合もあります。大切なのは、今すぐ受診したほうがいいのか、それとも様子を見てよいのかを見極めることです。

判断に迷うときは、不安を抱えたままにせず、一度歯科医に相談すると安心です。以下に、受診の目安をまとめましたので参考にしてください。


様子を見ても大丈夫な場合

乳歯が少しずつグラグラしている場合や、永久歯が生えてきてから1〜2か月以内に抜けそうな兆しが見られる場合、通常は経過観察で問題ありません。

歯がまもなく抜ける兆しの例

  • 歯ぐきとの境目にすき間ができている
  • 根元が赤く盛り上がってきている
  • 歯間に食べ物が挟まりやすくなった
  • 噛むと少し浮くような感覚がある
  • こうした場合は、日々の歯磨きや食事で自然に揺れが大きくなり、やがて抜けていきます。その後、永久歯が前方へ移動して少しずつバランスの取れた位置に整ってきます。

    特に、痛みや腫れがなく、噛み合わせにも支障がない場合は慌てなくても大丈夫です。ただし、定期健診や学校の歯科検診などで経過をチェックしてもらいましょう。


    歯科受診が必要な場合

    乳歯がまったく動かないまま、永久歯の頭が半分以上生えてきている場合は、早めに歯科受診にいきましょう。乳歯の根が強く残っていて自然には抜けにくいケースが考えられます。また、永久歯が斜めに生えてきている場合も注意が必要です。

    さらに、痛みや歯茎の腫れ・赤みなどの炎症が見られたり、噛んだときに違和感が強い場合も受診に行きましょう。乳歯を抜歯し、永久歯を正しい位置に移動する必要があるかもしれません。




    受診すべき二枚歯を放置した場合

    二枚歯を放置すると、自然に改善するケースもありますが、状況によっては歯並びや噛み合わせに長期的な影響が出ることがあります。永久歯は一度生えると生え変わらないため、この時期のズレや歪みはそのまま残ってしまう可能性があります。

    また、見た目の問題だけでなく、噛む機能や発音にも影響することがあるため注意が必要です。ここでは代表的な2つのリスクについて、詳しく説明します。


    歯並びが悪くなる

    永久歯が正しい位置に移動できないと、隣の歯と重なって生えたり、前後にずれてしまうことがあります。このような状態は「叢生(そうせい)」と言い、乱杭歯、ガチャ歯とも呼ばれることがあります。

    また、顎が小さかったり、もともと前歯の間隔が狭かったりするお子さんの場合は、永久歯が収まるスペースが足りず、さらに歯並びが乱れやすくなります。

    歯並びの乱れは見た目だけの問題ではなく、歯磨きがしづらくなって虫歯や歯周病のリスクが高まりかねません。
    また、成長してから矯正治療が必要になると、治療期間が長くなり費用も高額になる傾向があります。小さなズレのうちに整えておくことが、将来的な負担を減らすポイントです。


    噛み合わせのバランスが崩れる

    二枚歯をそのままにしていると、上下の歯が正しく噛み合わず、歯並びや噛み合わせに影響することがあります。噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛み切れない、片側ばかりで噛む癖がつくといった問題が起こるでしょう。

    その結果、顎の高さの左右差が出る、あるいは特定の歯や顎関節に過度な負担がかかり、顎の痛みや口が開けにくいといった症状などにつながることもあります。

    また、噛み合わせの乱れは発音にも影響し、「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になることがあります。成長期は顎や歯列が大きく変化するタイミングなので、この時期に噛み合わせのトラブルを放置しないことが大事です。




    二枚歯が気になったら歯科医に相談しよう

    二枚歯は決して珍しい状態ではなく、ほとんどの場合は適切な対応で問題なく成長していきます。ただし、中には将来の歯並びや噛み合わせに影響するケースもあるため、早めの判断が大切です。

    迷ったときは、かかりつけの歯科や小児歯科で相談し、専門家に口の中をチェックしてもらいましょう。
    早い段階で状況を確認しておけば、不必要な治療を避けられるだけでなく、必要な場合も最適なタイミングで対応できます。



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    筆者:seeker編集部

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