コラム>小児歯科
2020/01/31
子供って、大人と同じ歯医者さんに連れて行っても良いの?
町には「小児歯科」を掲げている歯医者さんも多くありますが、そういった歯科医院に子供を連れて行ってた方が良いでしょうか?
大人との違い
成長発育過程にある小児は身体的、精神的、社会的に成人と違った特徴を有し、それが小児として大人と違う特徴です。 そのため、小児の成長や生理的な機能はもちろんのこと、病気や体の異常の現れ方も成人とは異なります。成人の場合は異常であっても、小児では異常ではなく、むしろ生理的で正常の範囲であることがあります。
発育段階の違い
さらにこれらの特徴は発育段階でも変わってきます。子供は生まれたばかりの赤ちゃんの頃から「乳児期」「幼児期」「学童期」「思春期」と発育していきます。例えば「幼稚園児と成人」、「小学生と成人」の特徴がそれぞれ異なるように、幼稚園児と小学生でも成長発達は異なり。正常な状態も変わってきます。 そのため小児の歯医者さんは、診断や治療に際して成長発達をよく考えて治療してもらうことができます。子供が成人の歯医者さんに行って治療をすることが悪いというわけありません。しかし治療の際には、事前に子供の成長のことなどを歯医者さんとよく相談をして、納得してから治療するとよいでしょう。
小児歯科の処置
小児歯科診療においては、成長を「あるべき姿に保つ」、あるいは「回復させる」ことを第一に考えた治療計画をたて、処置しなければなりません。成人の治療と異なり小児の歯科治療はお口の中の器官や機能を回復するだけでなく、正しい成長発達を保ち、また促していく必要があるのです。たとえ処置が成功して、回復しても、成長に影響が出てしまっては意味がありません。 したがって、見かけは成人と同じような治療を行っているように見えても、実際には小児と成人では治療計画からその内容、使用するお薬、装置に至るまで異なるものが多いのです。
小児専門の歯医者さん
成人と同じ治療ではなく小児には小児の治療があります。その小児専門の歯医者さんでしたら、成人の歯医者さんより安心できると思います。 しかしながら小児歯科専門の歯医者さんが数が少なく、成人の歯医者さんにかかりに行くことも多いと思われます。その場合でも小児歯科専門でなくても、子供の成長を考えて、しっかりと先生とすり合わせをした上で、安心して治療を受けられる歯医者さんに診てもらいましょう。
筆者:seeker編集部