平均的な歯の白さとは?ホワイトニングで自然な白さを
コラム>審美・矯正
2022/05/31

歯は人の印象を決める要素の1つです。きれいな白い歯は、清潔感を持たれやすく、憧れる人も少なくないのではないでしょうか。
ところで、歯は白いほどよいというわけではなく、その人に適した白さがあります。あまりにも白い歯は、不自然な印象を与えてしまうかもしれません。今回は、自然に見える歯の白さについて解説するとともに、不自然な歯の白さになる原因と日本人が目指したい歯の色味をお伝えします。
歯の白さは測定できることをご存じでしょうか。実は、歯の白さはシェードガイドで測定できます。日本人の一般的な歯の白さはA3〜A3.5といわれています。ここで、歯科で一般的によく使用されるVITAシェードガイドについて見ていきましょう。VITAシェードガイドはドイツのVITA社で作成されたシェードガイドで、歯の白さを16段階で並べたものです。明るい順に以下のアルファベットと数字で示されています。
『W1,W2,W3,B1,A1,B2,D2,A2,C1,C2,D4,A3,D3,B3,A3.5,B4,C3,A4,C4』
歯の白さは、肌の色によって見え方が異なります。そのため、白くて明るい歯ほどよいということではなく、その人に合った歯の白さを目指すことが大切です。日本人であれば、A2〜A1であると不自然にならない程度に白くなるため、美しい歯に見えるでしょう。

不自然に歯が白く見えてしまう原因は何でしょうか。ここでは3つのケースを見てみましょう。
*強すぎるホワイトニング*
歯科受診による施術では、濃度の高い過酸化水素水を使用してホワイトニングを行うことが可能です。また、より効果的にホワイトニングを行うために、特別な光を照射することもあります。強い薬剤を使用して光照射するため、より施術時間を短くすることが可能です。そのため、1回の施術で、VITAシェードガイドでの8〜10段階ほど、歯の白さを明るくできることもあるため、想定の白さよりも明るくなってしまう場合があります。
*硬質レジン前装冠*
硬質レジン前装冠とは、プラスチック製の差し歯のことです。金属で裏打ちしており、前歯に使用する際に保険適用となります。レジンの色味は選ぶことができますが、ツヤがなく不自然な白さに見えやすいことに加え、着色による経年変化が起こる傾向にあります。硬質レジン前装冠はホワイトニングと異なりますが、使用によって歯の白さを不自然に感じる原因となるでしょう。
*市販のマニキュア*
実は、爪マニキュアと同様に歯にもマニキュアがあります。市販のマニキュアの場合、自身で歯に塗るため、塗りムラができやすく、不自然に見えることがあるでしょう。さらに塗料そのものが不自然な色味になっていることがあり、自身できれいに塗るのが難しい場合があります。
また、きれいに塗ったとしても、すぐに剥がれてしまいやすく、マニキュアで歯の白さを保つのは難易度が高いといえるでしょう。歯科で行うホワイトコートは、マニキュアのような不自然さが抑えられており、半年~1年程度長持ちするといわれています。
では、どのようにケアすると、自然な歯の白さを目指せるのでしょうか。歯科が行う施術と自宅でできるセルフケアについて見ていきましょう。

*数回に分けてオフィスホワイトニングを行う*
歯科で行うホワイトニングは、1度の施術で終了させるものもあれば、2〜3回の施術でA1に近づけるもの、1回に1〜2段階ほど明るくして徐々にA1に近づけるものなどがあります。強いホワイトニングでは、思っていたよりも明るくなりすぎてしまうことがあるため、数回に分けて施術を行うことがおすすめです。
*ホームホワイトニングを行う*
ホームホワイトニングとは自宅でホワイトニングを行うことです。専用のマウスピースにホワイトニング剤を自身で塗布して使用します。オフィスホワイトニングと比較すると歯の白さが明るくなるまで時間がかかりますが、極端に白くなったりすることがありません。歯の色が元に戻りにくいため、自宅でも安心して使用できます。毎日2時間ほど使用すると、2〜4週間程度で4段階ほど歯の白さを明るくすることが可能です。
*歯医者さんでクリーニング*
歯の着色汚れやタバコのヤニなどを落とすことが目的であれば、歯科受診によるクリーニングもおすすめです。特殊なクリーニング装置を使ったものや、水流を使用したジェットクリーニングなどがあります。
歯の白さは顔や肌に合った明るさを目指すことで、自然な色味となります。自身に合った歯の白さを目指すためにも、ホワイトニングを1度で完結させるのではなく、数回に分けて計画的に行うのがおすすめです。
(seeker編集部)
ピックアップ歯科医院
この記事の関連記事

子供の指しゃぶり、やめさせるべき?自然にやめる方法は?
指しゃぶりをする仕草は赤ちゃんらしさがかわいらしく、見ていて…
指しゃぶりをする仕草は赤ちゃんらしさがかわいらしく、見ていて…

歯を抜かなくても矯正できる?どんな時に歯を抜くの?
「歯を抜く」といわれると、歯科の知識がなくとも躊躇するもの。…
「歯を抜く」といわれると、歯科の知識がなくとも躊躇するもの。…

虫歯予防になるお菓子がある?歯に良いお菓子・悪いお菓子
虫歯の原因は、お菓子に含まれる糖分や食べかすだといわれていま…
虫歯の原因は、お菓子に含まれる糖分や食べかすだといわれていま…

歯周病予防に効果的な歯磨きと生活習慣
歯周病とは、口の中に溜まった細菌によって引き起こされる炎症疾…
歯周病とは、口の中に溜まった細菌によって引き起こされる炎症疾…

毎日歯を磨いているのに…虫歯ができるのはなぜ?
毎日歯を磨いていても虫歯ができてしまう原因として、磨き残しや…
毎日歯を磨いていても虫歯ができてしまう原因として、磨き残しや…

顔の印象は口元で決まる?清潔感UPで好印象を与えよう
口元は、顔の印象を左右しやすいパーツです。口元がきれいかどう…
口元は、顔の印象を左右しやすいパーツです。口元がきれいかどう…

子供に電動歯ブラシを使っても大丈夫?
子供に電動歯ブラシを使っても大丈夫なのか、疑問に思う人もいる…
子供に電動歯ブラシを使っても大丈夫なのか、疑問に思う人もいる…

舌のお手入れが必要な理由とは?ケア方法を紹介
歯磨きを一生懸命しても、口臭が気になってしまうことはありませ…
歯磨きを一生懸命しても、口臭が気になってしまうことはありませ…