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2022/07/14
子供に電動歯ブラシを使っても大丈夫?

子供に電動歯ブラシを使っても大丈夫なのか、疑問に思う人もいることでしょう。あるいは、電動歯ブラシの方がきれいに磨けそうだけど、子供が扱うのは少し難しそう…と感じる人もいるかもしれません。今回は、電動歯ブラシを使用するメリットとデメリット、電動歯ブラシを子供に使用する時のポイントについてお伝えします。
子供に電動歯ブラシを使っても大丈夫?
一般的に、正しく歯磨きができれば、電動歯ブラシを使っても問題ないといわれています。ただし、子供の年齢に合った電動歯ブラシを選ぶのが大切です。サイズやデザインだけでなく、ライトの有無や使用時の音などを確かめるようにしましょう。 例えば、歯ブラシのヘッドが子供の口の大きさに比べて大きいと、細かい操作ができません。また、奥までブラシが届きにくいため、磨き残しの原因になることもあります。ブラシの柔らかさも子供の年齢に合ったものを使用し、口の中や歯茎を傷つけない歯ブラシを選びましょう。
電動歯ブラシを使用するメリット
電動歯ブラシを使用するメリットは、子供が歯磨きを楽しく感じられることでしょう。メーカーによっては音が出るものもあります。頑張って手を動かさなくても、きれいにプラークを落とせる点もメリットです。手で歯を磨くよりも多くの振動で歯を磨き上げていくため、短時間で歯磨きができます。
電動歯ブラシを使用するデメリット
電動歯ブラシを初めて使用する子供は、その振動に驚いてしまうかもしれません。そのため、慣れるまでは嫌がることもあるでしょう。また、手で磨く歯ブラシよりも重さがあるため、思ったように動かせず、磨き残しができる可能性があります。電動歯ブラシは、同じ部分に3秒以上当てたり、3分以上磨いたりすると歯や歯茎を傷つけることがあるため、操作方法を十分に理解する必要があるでしょう。

電動歯ブラシを子供に使用する時のポイント
電動歯ブラシは、メリットとデメリットを理解したうえで使用するのが大切です。続いて、電動歯ブラシを子供に使用する時のポイントについてみていきましょう。
使い始めの目安は早くても小学生
電動歯ブラシは使い方を間違えると、口腔内を傷つけたり、しっかりと磨けず虫歯になったりします。そのため、電動歯ブラシの使い始めは、小学生を目安にするのがおすすめです。また、小学校の校外学習や災害時など、電動歯ブラシを使用できない場合があります。 まずは、手で磨く歯ブラシの使い方をマスターしてから、電動歯ブラシと手で磨く歯ブラシとの違いをしっかりと理解することが大切です。小学生は、ある程度理解度があるため、正しく電動歯ブラシを使用できるでしょう。
電動歯ブラシは軽く当てる程度に
電動歯ブラシは、歯ブラシ自体が振動しているため、歯に軽く当てるだけで磨けます。45度の角度で歯茎に当てるようにしましょう。口の中に電動歯ブラシを入れてから電源を入れる点もポイントです。
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研磨剤が入っていない歯磨き粉を
電動歯ブラシは振動で磨くため、粒子の粗い研磨剤が入っている歯磨き粉を使うと、歯の表面を削ってしまう可能性があります。歯磨き粉を選ぶ際は、必ず電動歯ブラシでも使用可能なものかを確認するようにしましょう。 また、発泡剤が多く含まれている歯磨き粉は、電動歯ブラシの振動で必要以上に泡立ってしまいます。子供が上手に歯磨きできない原因にもなるため、発泡剤についても確認した方が良いでしょう。しかし、なかには、成分を確認するのが面倒に感じる人もいるかもしれません。 歯磨き粉には、電動歯ブラシの使用が可能かを記載したものも販売されています。成分のチェックが面倒な場合は、使用の可否についての記載で判断するのも方法の1つです。
磨き残しがないように
電動歯ブラシは、磨き残しができやすい点がデメリットです。電動歯ブラシを動かす順番を決めて置くことが、磨き残しを作らないためのコツでしょう。しかし、幼い子供が自分で歯を磨く順番を決めるのは、少し難しいかもしれません。 しっかりと磨けているか大人がチェックする必要があるでしょう。歯ブラシを動かす順番を自分で決められるという点も、子供に電動歯ブラシを使用させるタイミングの目安になります。

仕上げ磨きは大人が行う
電動歯ブラシを使用しているからといって、子供がしっかりと歯磨きができるわけではありません。やはり、磨き残しができる可能性はあるため、仕上げ磨きは大人が行う必要があります。LEDライト付きの歯ブラシもあるので、仕上げ磨きに活用しましょう。
子供の成長に合わせて電動歯ブラシを使おう
正しい歯磨きができるのであれば、手で磨く歯ブラシと電動歯ブラシのどちらを使用しても構わないでしょう。しかし、電動歯ブラシは使い方を間違えると、歯や歯茎などを傷つけてしまう可能性があります。使用方法をしっかり理解できる年齢になってから、電動歯ブラシを使うことが大切です。
筆者:seeker編集部