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2022/09/06
変色した歯の詰め物は交換できる?原因とセルフケア、予防法を解説
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歯の詰め物が変色していることに気が付くことがあります。「虫歯になってしまった?」「詰め物を交換した方がいいの?」など悩んだ経験がある人もいるかもしれません。今回は、歯の詰め物が変色する原因をお伝えするとともに、変色した詰め物を白くする方法を解説します。
歯の詰め物が変色する原因はさまざまです。詳しく見ていきましょう。
*経年劣化* 歯に使う詰め物の1つに、コンポジットレジンと呼ばれるプラスチックがあります。コンポジットレジンは、メーカーによって成分に差があり、審美性や強度を高めるために改良されています。安価で扱いやすいメリットがあるコンポジットレジンですが、数年で詰め物とその周りの歯が黒く変色してしまうことがある点はデメリットでしょう。この経年劣化は、プラスチックが水分を吸収することで膨張して変色すると考えられています。
*着色汚れ* 食品の色素が詰め物や歯に付着することで、着色汚れが起こることがあります。カレーやコーヒー、赤ワイン、チョコレートなど、色の濃い食品だけでなく、タバコのヤニでも歯の詰め物は変色しやすいです。特に前歯や詰め物と歯の境目は色が変わりやすいといわれています。

*虫歯* 詰め物をしている歯の境目や内側に虫歯が出来てしまうことで、歯が黒っぽく変色して見えることがあります。詰め物をしている歯は、歯の中に虫歯が出来ても気が付きにくいです。そのため、詰め物の変色によって虫歯を発見することがあります。
食べ物などによる変色であれば、セルフケアで落とせることがあります。詳しく見ていきましょう。
*丁寧な歯磨き* 食べ物などによる変色はステインの付着によるものです。そのため、丁寧に歯磨きをすることで、ある程度着色を防ぐことができます。色の濃い食べ物を摂った時は、歯磨きやうがいを行うようにしましょう。歯磨きをする際は、一本ずつ丁寧に優しく磨くことが大切です。ゴシゴシと強い力が磨くと、歯や詰め物の表面に小さな傷が付いてしまい、食品の色素が入り込みやすくなってしまいます。
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*薬用歯磨き粉を使用* 薬用成分が配合された歯磨き粉を使用すると、歯の表面に付着した着色汚れが取れやすくなります。ステイン除去ができる歯磨き粉に変更するだけで、歯のステイン対策となるでしょう。自宅で出来る簡単なセルフケアなので、歯の着色が気になる場合は試してみてはいかがでしょうか。
*ステインクリーナーを使用* ステインクリーナーとは歯の着色汚れを落とす物で、市販でも購入できます。消しゴムタイプやスポンジタイプなど種類はさまざまです。ステインクリーナーを使って歯の表面を優しく磨くことで、着色汚れを落とせる場合があります。ただし、力強く磨いてしまうといった使い方をすると、歯にダメージを与える可能性があります。歯のトラブルを防ぐためにも、歯科でのプロフェッショナルケアやクリーニングがおすすめです。
変色した歯の詰め物を白くするには、さまざまな方法があります。詳しく見ていきましょう。
*変色した歯の詰め物は交換可能* 変色した歯の詰め物は、取り除くことで交換ができます。ただし、短い期間で詰め直しを行うと、歯に負担がかかるため注意が必要です。また、ただ単に白さを求めて詰め替える場合、見た目をきれいにすることが目的となるため、保険適用されない場合があります。詰め物が取れかけていたり、詰め物をした部分に虫歯があったりする場合は、保険適用となるでしょう。

*変色した詰め物をセラミックに交換する方法も* 変色した詰め物を交換するのであれば、セラミックを選ぶのも一案でしょう。セラミックは変色しないため、白い歯を維持しやすいです。また、着色汚れも付きにくいので、前歯や下の歯など、人から見られる歯はセラミックを選ぶとよいかもしれません。ただし、セラミック治療は、見た目をキレイにする治療と判断されるため、保険適応になりません。また、型取りが必要なため、最低2回は通院する必要があります。
*詰め物の交換をせずに歯を白くするには* 詰め物を交換せずに歯を白くするのに、歯科用のマニキュアを使用する方法があります。詰め物の表面に白いマニキュアを塗ることで、歯を白く見せることが可能です。歯科用マニキュアは、歯科医院で行う方法とセルフケアで行う方法があります。どちらも、短時間で理想の白い歯を手に入れることができるでしょう。ただし、市販のものは1日で、歯科医院で行うものは数か月でマニキュアが剥がれるため、定期的に塗り直す必要があります。
変色した詰め物を白くする方法はさまざまです。歯の詰め物の変色が気になってきたら、まずは、セルフケアをはじめたり、歯科医に相談したりするのがおすすめです。歯を白くしたい理由や予算、期間などを考えながら、理想の白い歯を目指しましょう。
筆者:seeker編集部