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2022/09/29

抜歯後の過ごし方とは?気をつけるべきポイントを紹介

抜歯をするのであれば、抜歯後の過ごし方をある程度知っておいた方が安心です。出血が止まらなかったり、痛みが治まらなかったりしたときにすぐに対応ができます。また、抜歯後は、食事の仕方や歯磨きの仕方、運動など、意外と注意しておかなければならない点があります。今回は、抜歯後の過ごし方を5つのポイントに絞ってお伝えします。


抜歯後の過ごし方1:傷口にできる血の塊は取らないように

抜歯をすると、傷口に柔らかい血の塊ができます。この血の塊は血餅と呼ばれており、血餅には「抜歯後の穴をふさぎ出血を抑える役割」と「細菌などが傷口から入らないようにする役割」があります。

無理やりはがしてしまうと強い痛みが出ることもあるため、抜歯後にできる血の塊は、指や舌などで触ったり取ったりしないようにしましょう。また、血餅はとても脆くてはがれやすく、うがいをして取れることもあります。時間の経過とともに自然と剥がれるものですが、抜歯後はなるべく傷口に負荷がかからないように過ごすことが大切です。



抜歯後の過ごし方2:歯磨き・うがい

前述した通り、抜歯後は血餅が取れないようにすることが大切です。頻繁にうがいをしたり強くうがいをしたりするのは避けましょう。

また、抜歯後の歯磨きはいつも通り行って構いません。ただし、傷口に歯ブラシが当たると、血餅がはがれてしまう可能性があるため、抜歯した歯茎には歯ブラシが当たらないように磨きましょう。抜歯後は、傷口に食べ物のカスがつまってしまうことがありますが、指やつまようじ、歯ブラシなどで取ると細菌に感染して化膿することがあります。食べ物のカスがつまった時は、自然ととれるのを待つか、歯科医に相談するようにしましょう。



抜歯後の過ごし方3:運動

抜歯後に激しい運動を行うと、体が温まって血行が良くなるため再出血しやすくなります。では、いつ頃から運動ができるようになるのでしょうか。痛みのピークは1~3日といわれています。

そのため、抜歯した翌日は無理をせずゆっくり過ごし、最低でも抜歯後2~3日は激しい運動をしない方がよいでしょう。特に、親知らずを抜く場合は、歯肉を切ったり骨を削ったりすることがあります。
そのため抜歯後3日間は安静にして、腫れや痛みが落ち着いてから運動するようにしましょう。

ただし、痛みの感じ方は個人差があるため、場合によっては3日以上の安静が必要なこともあります。運動を始めるタイミングに迷う場合は、医師と相談すると安心です。




抜歯後の過ごし方4:食事

抜歯には麻酔を使用するため、抜歯当日の食事については、治療後1~2時間ほど経ち、口の中の違和感がなくなってから摂るのがおすすめです。

麻酔が効いた状態で食事を摂ると、舌や頬を噛んでしまったり、飲み物や食べ物の温度が分からず気が付かないうちにやけどをしてしまったりすることがあります。出血が止まっていれば抜歯をしていない側の歯を使って食事をすることは可能ですが、麻酔の効果が切れてから食事を摂る方が安心でしょう。

また、抜歯後に食べる食べ物についても注意が必要です。おせんべいといった硬いものを食べると、傷口に触れて痛みを感じたり、血餅がとれてしまったりすることがあります。香辛料のきいたメニューは傷口を刺激したり、血行がよくなって出血したりするかもしれません。アルコールも血液の流れがよくなりやすいので、抜歯後は避けるようにしましょう。




抜歯後の過ごし方5:処方薬は指示通りに服用を

抜歯後は抗生剤やうがい薬、痛み止めを処方されるケースが多い傾向にあります。処方された薬は指示通りに服用しましょう。特に抗生剤は、決められた通りに服用することが大切です。

自己判断で服用を中止すると、傷口が化膿することがあります。また、薬剤の耐性菌を作ってしまう原因にもなるため、しっかりと飲み切るようにしましょう。



痛み止めについても、痛みが強いからと、決められた量以上に服用してしまうのは避けましょう。胃に負担をかけてしまい、胃痛などを起こすことがあります。耐えられないほどの痛みがある場合は、炎症が起こっていたり、化膿していたりする可能性もあるため、受診して医師に相談することが大切です。

処方された薬は基本的に指示通りに服用することが大切です。ただし、副作用が疑われる場合はすぐに処方医や薬剤師に相談するようにしましょう。



出血が止まらないときは歯科受診を

抜歯後に出血が止まらない、眠れないほどの痛みが続いている場合は、遠慮せず早めに歯科医院に連絡しましょう。必要に応じて受診することで、安心して治療を受けることができます。



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筆者:seeker編集部

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