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2023/01/24

セラミック矯正とは?他の矯正方法との違いとメリット・デメリット

歯並びをきれいに見せる方法として「セラミック矯正」があります。矯正方法には「ブラケット矯正」や「マウスピース矯正」がありますが、セラミック矯正はこれらの矯正方法とは特徴が異なります。

今回はセラミック矯正・ブラケット矯正・マウスピース矯正の違いと、セラミック矯正のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。


セラミック矯正とは?

矯正方法には、ブラケットやマウスピース、セラミックを使った方法があります。セラミック矯正は、セラミックで作られた被せ物を歯に装着して矯正する方法で、ブラケット矯正やマウスピース矯正とは少し方法が異なります。まずは矯正方法の違いについて見ていきましょう。



ブラケット矯正・マウスピース矯正との違い

ブラケット矯正とは、金属やセラミックで作られたブラケットと呼ばれる矯正器具を、歯の表面または裏面に装着して矯正する方法です。1本1本の歯にブラケットを付け、ワイヤーを通すことで歯を動かしていきます。

一方、マウスピース矯正とは、マウスピースを使って少しずつ歯を動かしていく治療です。マウスピースは数週間から1か月程度の頻度で作り変え、希望の歯並びに近づけていきます。

ブラケット矯正、マウスピース矯正ともに、少しずつ歯を動かしていき歯並びを整えていく治療方法です。一方、セラミック矯正は時間をかけて歯並びを整えるものではなく、自身の歯を削り、被せ物を装着して歯並びをよく見せるための治療です。




セラミック矯正のメリット

ここからは、セラミック矯正のメリットについて見ていきましょう。



見た目が良い

セラミック矯正では、自身の歯に被せ物を装着します。そうすることで歯並びに加え、歯の色や形も整えることが可能です。

矯正をする目的は、嚙み合わせの改善やあごの発達、審美目的など、それぞれ異なります。セラミック矯正は歯並びだけでなく色や形も整えることができるため、見た目をきれいにすることが目的であれば、セラミック矯正を選ぶのも良いでしょう。



治療期間が短い

セラミック矯正は少しずつ歯を動かす矯正ではないため、治療期間が短いのが特徴です。ブラケット矯正やマウスピース矯正で歯並びを治すには、2~3年かかるといわれています。個人差があるものの、セラミック矯正であれば平均2~3か月で治療が終わります。



他の矯正に比べて治療時の費用が安くなりやすい

ブラケット矯正の相場は平均60~100万円程度、マウスピース矯正の相場は平均80~100万円程度といわれています。

一方、セラミック矯正の費用は、被せ物の種類によって歯1本につき5~20万円程度です。矯正する歯の本数が少ない場合、ブラケット矯正やマウスピース矯正に比べて1度にかかる費用が安くなりやすいといえます。

ただし、ブラケット矯正やマウスピース矯正は、自身の歯を動かす治療です。そのため、歯周病や虫歯などのトラブルがない限り、矯正後のメンテナンス費用はそれほどかかりません。



セラミック矯正のデメリット

続いて、セラミック矯正のデメリットについて見ていきましょう。



健康な歯を削る

セラミック矯正は、天然歯を土台にして被せ物を自身の歯のように見せる治療です。そのため、歯並びによっては、自身の歯を削って被せ物を装着しなければなりません。

天然歯が土台にならない場合は、歯を抜いてインプラントを埋め込むといった治療を行うこともあります。虫歯や歯周病などにかかっていない健康な歯を抜くこともあるため、人によっては抵抗を感じるかもしれません。



経年劣化で再治療が必要

セラミックを使った被せ物は、永久に使えるものではありません。平均使用年数は10年程度といわれているほど丈夫な人工歯ではありますが、天然歯に比べると、欠けたり割れたりする可能性は十分にあります。

また、人は加齢とともに歯茎が下がるといわれています。歯茎のラインが変わることで、被せ物と人工歯の境が表面化され、再治療となるケースもあるでしょう。




神経を抜くことも

前述した通り、セラミック矯正は歯を削って被せ物を装着する治療です。どの程度歯を削るのかは、歯の生え方や位置などによって個人差があります。中には、神経の近くまで歯を削らなければならないケースや、神経を抜くケースもあります。



メンテナンスの費用が必要

セラミック矯正には、矯正費用のほかにメンテナンス費用がかかります。

セラミック矯正の場合は、セラミックの寿命が10年程度といわれていることから、10年を目安に交換する必要があります。例えば、30歳でセラミック矯正を行ったとすると、40歳、50歳、60歳と10年ごとに交換しなければなりません。

また、セラミック矯正は被せ物であるため、天然歯との間に隙間や段差ができます。歯垢や歯石が溜まりやすくなるため、虫歯や歯周病を予防するためのメンテナンスも大切です。セラミック矯正は、定期的なメンテナンスに加え、被せ物の交換費用がかかる点は念頭に置いておく必要があるでしょう。



セラミック矯正は長い目でみるとどうなの?

セラミック矯正は時間がかからないうえに、本数が少なければ比較的低価格でできる治療です。しかし、健康な歯を削って被せ物を装着する治療である点や、天然歯に比べて強度が落ちる点を念頭に置いておくべきでしょう。

またセラミック矯正では、被せ物と天然歯の間にどうしても隙間が生まれてしまうため、歯周病や虫歯などを予防するためのメンテナンスも欠かせません。長期的にみると、セラミック矯正は、ブラケット矯正やマウスピース矯正に比べてリスクのある治療法であると理解しておく必要があります。




セラミック矯正をするなら

セラミック矯正をするなら、メリットとデメリットをしっかり理解しておく必要があります。 セラミック矯正を行う目的を明確にし、歯科医と相談しながら治療を検討するようにしましょう。



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筆者:seeker編集部

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