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詰め物・被せ物

差し歯の根元が黒くなる原因とその対策

公開 2023年3月3日 更新 2026年8月26日 seeker編集部 監修 三宅 友紀(歯科医師)
差し歯の根元が黒くなる原因とその対策

差し歯の根元が黒くなっていることはありませんか。黒くなる原因はさまざまです。今回は、差し歯について解説するとともに、差し歯の根元が黒くなる原因や黒くなった時の治療方法などをお伝えします。

差し歯とは?

差し歯とは、虫歯で歯を削った後に被せる『歯の被せ物』のことで、クラウンとも呼ばれています。歯の根っこの部分が残った時にできる治療法です。

歯の根っこに土台を差し込み、その上に歯となる被せ物を装着します。この土台となるものをコアと呼びます。保険適用内ではメタルコアやレジンコアを、保険適用外ではファイバーコアを使用するのが一般的です。

▶被せ物については、次のコラムをご覧ください。
奥歯の被せ物、セラミックと金属どちらを選ぶ?メリット・デメリット徹底比較!

差し歯の根元が黒くなる原因

差し歯を使っていくうちに、根元が黒くなることがあります。差し歯の根元が黒くなる原因はさまざまです。ここでは3つの原因を見ていきましょう。

差し歯の金属部分が露出

差し歯の根元が黒くなる原因のひとつが、被せ物に硬質レジン前装冠を使用することです。硬質レジン前装冠は、金属で作られた被せ物をレジンでコーティングしています。わずかですが、付け根の部分に金属が見える構造となっています。

硬質レジン前装冠の装着直後は、歯茎の中に付け根の部分を入れ込むため、根元が黒く見えることはありません。しかし、年を重ねて歯茎が下がってくると差し歯の根元が表に出てきてしまい、黒く見えることがあります。

差し歯の根元が黒くなる原因とその対策

虫歯ができている

差し歯と歯の境に虫歯ができている場合も、根元が黒く見えます。差し歯をしている歯茎が下がると、歯根部分が露出することがあります。歯根は歯垢が溜まりやすいだけでなく、歯磨きがうまくできない場所です。そのため虫歯ができやすく、それが原因で黒く見えることがあるのです。

▶虫歯の仕組みについては、次のコラムをご覧ください。
虫歯の仕組み、4つの要因とは?

歯茎が変色している

歯茎が変色していることも、根元が黒く見える原因のひとつです。銀歯やメタルボンドクラウンといった金属を使った被せ物、メタルコアを使用した差し歯の場合、歯茎の変色が起こることがあります。

これは、銀歯などの金属を使った差し歯や被せ物を使用すると、金属イオンが象牙質の中の血管を通って染み出し、歯茎に色素沈着を起こすことで生じるものです。ちなみにこの現象は、顕微鏡で確認すると入れ墨のような状態となっていることから、メタルタトゥーと呼ばれています。

差し歯の根元が黒くなる原因とその対策
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差し歯の根元が黒くなった時の治療法

差し歯の根元が黒くなった場合、原因に合わせて対処することが大切です。虫歯の場合は、虫歯治療が優先となります。その他の原因については、差し歯の交換や変色の治療などを行います。それぞれについて見ていきましょう。

差し歯の被せ物を根元が黒くならないものに交換

歯茎が下がり金属部分が露出して黒く見えている場合、根元が黒くならない差し歯に交換するのも治療法のひとつです。

金属部分の露出を防ぐには、オールセラミッククラウンなどセラミックの被せ物がおすすめです。金属アレルギーを予防する観点や口元を美しく見せる観点からも、メタルフリー治療は今後増加すると予想されます。

差し歯の土台を根元が黒くならないものに交換

差し歯の土台としてメタルコアを使用すると、歯茎への色素沈着を起こす可能性があります。歯茎の変色を防ぎたいのであれば、メタルコアではなくレジンコアやファイバーコアに交換することが有効です。

ただし、差し歯の土台を交換する際には注意点もあります。太くて長いメタルコアを取り外す時に歯根を傷つけるリスクがあるのです。状態によっては、金属部分を削りながら取り外さなければなりません。また、歯根の一部を削ることもあるため、歯根の強度が下がる可能性がある点も頭に入れておきましょう。

差し歯の根元が黒くなる原因とその対策

歯茎の変色を治療

ここまで紹介したように土台や被せ物を交換すれば、黒くなった歯茎の色を徐々に薄くすることはできますが、すぐに元に戻せるわけではありません。早く効果を感じたいなら、レーザー治療で歯茎の変色を治療する方法もあります。

歯科で行うレーザー治療は「ガムブリーチ」とも呼ばれています。レーザーをあてることで、黒い色素を通常よりも抜けやすくすることが可能です。麻酔が必要ない場合もあり、身体への負担も少ないので、歯茎の変色が気になる人は歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

差し歯の根元が黒くなったら

差し歯の根元が黒くなってきたら、まずは原因を探ってみましょう。基本的には歯科治療に使用した金属が原因となっていることが多いです。差し歯の土台や被せ物を交換したり歯茎のレーザー治療をしたりすることで、見た目を美しくすることができます。原因に合わせて治療を行い、きれいな口元を目指しましょう。

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三宅 友紀 先生
歯科医師/都内歯科医院勤務
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監修者コメント

差し歯の根元が黒く見える場合、金属が透けて見える、歯ぐきが下がって歯の根元が露出している、二次う蝕(虫歯)、金属による歯ぐきの変色など、さまざまな原因が考えられます。見た目だけでは原因を判断できないため、黒ずみに気づいたら歯科医院で確認してもらうことが大切です。

虫歯が原因の場合はまず治療を行い、金属の影響や被せ物の劣化などが原因の場合は被せ物の交換を検討することもあります。ただし、土台の状態によっては交換が歯根への負担になる場合もあるため、歯の状態に対応する治療のメリット・デメリットを歯科医師と相談して決めることが重要です。

監修者紹介
  • 日本歯科大学を卒業後、東北大学病院にて臨床研修を行う。その後、一般歯科医院にて10年間勤務し、現在は都内歯科医院に勤務。
  • 日本歯周病学会認定医
  • 厚生労働省認定臨床研修医指導歯科医
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この記事は2026年8月26日に更新しました。

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