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コラム>歯科トレンド

投稿日:2024/12/26

更新日:2024/12/26

歯医者が怖い...!歯科恐怖症を和らげる具体的な対策について解説

歯医者に行くのが怖いと感じる人はたくさんいると思います。歯科への通院に過度の恐怖を感じる場合「歯科恐怖症」に陥っている可能性もあります。恐怖が勝ってしまい、治療や定期検診を怠ると、気が付いたときには歯の状態がひどくなってしまうこともあるでしょう。
そうならないためにもまだそれほど自覚症状がないうちから歯科検診を行うことは大切です。

この記事では、歯医者が怖い原因とその対策をわかりやすく紹介します。

▶歯科医師さんへのインタビュー記事はこちらから
【歯科医師インタビュー】歯医者さんが怖い…そんな悩みを持つ患者さんのために『歯科恐怖症学会』が設立。安心できる治療と環境づくりの“今”



歯科恐怖症の定義と主な症状

歯科恐怖症とは、歯医者に対して強い恐怖を感じることです。この恐怖はただ「行きたくない」と思うだけでなく、歯医者に行くことが大きなストレスになり、体調を崩してしまうこともあります。歯科恐怖症のせいでなかなか歯医者に行けず、その結果、虫歯や歯周病が悪化してしまうこともあるでしょう。

歯科恐怖症の主な症状は、歯医者に行くことを考えるだけで心臓がドキドキしたり、息苦しくなったりすることです。また、治療室に入るだけでパニックになってしまったり、治療器具の音に敏感に反応してしまったりすることもあります。こういった症状があると、歯医者に行くことが怖くなり、結果的に歯の健康を損ねてしまうでしょう。




歯科恐怖症になる原因

歯科恐怖症になる理由は人それぞれですが、大きく分けると「過去の治療経験」と「周りの影響」が考えられます。それぞれ詳しくみていきましょう。


過去の治療の経験

過去に痛い治療を受けた経験があると、それがトラウマになり、歯医者が怖くなることがあるようです。特に、子どものころに痛い治療を受けた場合、その記憶が大人になっても恐怖心として残ることがあります。例えば、麻酔がうまく効かなかったり、治療中に思わぬ痛みがあった経験が長く心に残ってしまうようです。

また、治療中に説明がなかったり、歯医者やスタッフが冷たく感じられたりして不安を感じてしまった方もいるでしょう。このように歯医者との信頼関係が築くことができず、歯医者への足が遠のいてしまった方もいます。



周囲からの影響

歯科恐怖症は、自分の体験だけでなく、周りの人の影響でも生まれることがあります。家族や友達から「歯医者は痛い」「怖い」といった話を聞いたり、インターネットで悪い体験談を読んだりすると、不安が大きくなることもあるようです。テレビや映画で歯医者の治療が怖いシーンを見たことがきっかけで、無意識に恐怖を感じることもあります。

特に子どものころに親から「悪いことをすると歯医者さんに連れて行って歯を削ってもらうよ」などと脅されたりすると、歯医者への悪いイメージが残り、大人になっても恐怖心が続きやすくなります。こういった周りからの影響も、歯科恐怖症の大きな原因の一つです。




    

歯科恐怖症を和らげる対策

では、歯医者の恐怖を和らげ、安心して治療を受けるためにどのような工夫が必要なのでしょうか。ここでは3つの具体的な方法を紹介します。これらの対策を試し、少しでも恐怖を減らして、歯医者への不安を和らげましょう。


相性のよい歯医者と信頼関係を作る

信頼できる歯医者を見つけることは、恐怖を和らげるためにもとても大切です。歯科治療の恐怖心は、不安や信頼の欠如から来ることが多いので、口コミや知り合いの紹介を参考に、優しく丁寧に説明してくれるなど自分と相性の良い歯医者を選びましょう。

初めての診察では、自分の恐怖心や過去の嫌な経験について正直に伝えることが大切です。歯医者に理解してもらうことで、治療計画を立てるときに配慮してもらいやすくなります。

また、複数の歯医者でカウンセリングを受け、自分がリラックスできる場所を見つけるのも良い方法です。治療前にしっかり説明してくれる歯医者や、自分のペースに合わせて治療を進めてくれる歯医者など、自分に合った歯医者を見つけることで、不安を大幅に減らすことができます。


▶歯医者さんの選び方についてはこちらの記事をご覧ください
歯医者さんが怖い…どんな歯医者さんを選べばいい?


薬品の力を借りる

どうしても恐怖を抑えられない場合、医師と相談しながら薬を取り入れるのも良い方法です。これによって、治療中にリラックスしやすくなります。特に強い恐怖を感じる人にとって、薬物療法は治療をスムーズに進めるための効果的な方法です。
精神安定剤などの飲み薬や笑気ガス(吸入麻酔)、静脈内鎮静法、設備が整った環境での全身麻酔などが利用可能です。



ただし、これらの方法を使うときは、医師としっかり相談し、副作用やリスクについても理解しておくことが大切です。


日頃から口腔ケアをしっかり行う

歯科恐怖症の人にとって、一番の理想は歯医者に行く回数を減らすことです。虫歯や歯周病になってしまうと、治療のため、何度も通院が必要になってしまいます。口内トラブルを予防するためには、日々の口腔ケアが欠かせません。正しい歯磨きの習慣をつけ、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯垢を取り除くことを心がけましょう。

また、定期的に歯科検診を受けることも大切です。怖いからといって歯医者に行かないと、虫歯などの疾患が進行してしまい、痛みが伴うようなもっと大変な治療が必要になってしまうでしょう。しかし、予防のための検診であれば痛みはほとんど無いので、少しずつ歯医者に慣れるためにも良いです。検診を続けて治療が不要な状態を維持し、歯医者への恐怖心を軽減しましょう。




信頼できる歯医者さんを見つけて歯科恐怖症を軽減しよう

歯科恐怖症は誰にでも起こりうる症状ですが、少しずつ恐怖を和らげる対策を取ることで、歯医者が怖くてたまらない状況から抜け出せます。そのためにはまず信頼できる歯医者を見つけ、必要に応じて薬物療法を使いながら、自分のペースで恐怖を克服していきましょう。

また、日々の口腔ケアをしっかり行い、治療の必要性を減らし、歯医者に行く回数を減らすのも良いでしょう。歯の健康を守るためには、恐怖心と向き合いながら、適切なサポートを受けて前向きに取り組むことが大切です。



筆者:seeker編集部

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