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子供の指しゃぶり、やめさせるべき?自然にやめる方法は?

コラム>小児歯科

2022/08/04

指しゃぶりをする仕草は赤ちゃんらしさがかわいらしく、見ていてほほえましい気持ちになりますが、歯並びに影響はないか心配になり、悩む保護者は少なくありません。



赤ちゃんの指しゃぶりは成長の過程で通る道なので、心配するほどではないものの、年齢を重ねてからの指しゃぶりは要注意!指しゃぶりによるお口への影響や指しゃぶりをやめる目安、自然にやめる方法を紹介します。



子供が指しゃぶりをする理由

生後2〜3ヶ月頃になると、赤ちゃんは自分の意志で手が動かせるようになり、指を口に入れる様子が見られます。この月齢の指しゃぶりは、成長過程で起こる生理的な行為であるため、心配をする必要はありません。子供の指しゃぶりは、母乳やミルクを吸う力をつけるためや、口に入れて物の感触や形、味を認識するために行うといわれています。退屈な時や眠い時に、特に指しゃぶりをする子供が多いとされます。



指しゃぶりをやめる目安

2~3歳くらいになると、子供は指以外のものに興味を持ちはじめます。大半の子供は、いつのまにか指しゃぶりをしなくなるでしょう。保育園や幼稚園に入園し子供同士の関わりが増え、自然と指しゃぶりをやめるケースも少なくありません。しかし、中には眠い時や不安な時、手持ち無沙汰な時など、日常的に指しゃぶりを続ける子供がいます。4歳を過ぎてからも続く指しゃぶりは、お口に影響を与えかねません。



指しゃぶりはお口にどのような影響を与える?

4歳を過ぎると指をしゃぶる力が次第に強くなるので、歯並びや噛み合わせ、骨格に影響を与えます。食べ物を噛みにくくなくなったり発音しにくくなったりと、生活に支障をきたすこともあるので、注意が必要です。



指を吸う力によって奥歯を外側から内側に押す力がかかると、歯ならびの横幅が狭くなる「歯列狭窄」を引き起こすことがあります。指を吸う力によって上の前歯は前側に押し出され、下の前歯は後ろ側へと押さえつけられます。それにより、上アゴと下アゴの噛み合わせがずれて、上の前歯が前に出てくる、いわゆる「出っ歯」になります。



また、奥歯を噛んでいても上下の前歯がかみ合わない「開咬」という状態になることもあります。開咬になると、前歯でものが噛み切れなくなったり、サ行やタ行などの発音がしにくくなったり、食べる時にクチャクチャと音を立てるようになることがあります。



そのほか、口を閉じにくくなるので口呼吸をするようになるケースもあります。口が開いたままになるので、口の中が乾きやすく、だらしない印象を与えかねません。近年では、新型コロナウイルス感染症などの流行下、衛生的な影響も気にせずにはいられません。指しゃぶりをやめさせるにはどのような方法を取ると良いのでしょう。



自然にやめる方法

幼い子供に「指しゃぶりをやめよう」と話しても、そう簡単にやめることはできません。また、無理やりやめさせたり叱ったりしては、かえって指しゃぶりに執着するようになることもあります。本人が納得した上で、自然にやめられるような工夫が必要です。



まず、子供としっかり話し合いましょう。どうして指しゃぶりをやめる必要があるのか?を丁寧に伝えます。「誕生日や進級などを機に指しゃぶりをやめる」という目標を持つことも効果的です。



そして、指以外に集中できるもの、興味を持てるものを与えてみましょう。集中できるパズルや指を使って作業するブロックなどで遊ばせたり、外で身体を動かしたり散歩に出かけたりして、パワーを発散するといいでしょう。指しゃぶりが減ってきたら、子供をたくさん褒めてあげることも忘れてはなりません。指しゃぶりをせずに過ごせたらカレンダーにシールを貼るなども、モチベーションにつながります。眠い時に無意識に指しゃぶりをしてしまう子供には、手を握りながら添い寝をして話をしたり安心させてあげたりすることで、指しゃぶりを忘れられるようにします。



また、指しゃぶりをする指に絆創膏を貼って、違和感を覚えるようにする方法もあります。口に入れると不快なので、指をしゃぶらなくなるでしょう。いずれにせよ、指しゃぶりをやめられるまで気長に付き合うことが重要です。歯や骨格への影響を考えると焦ってしまうかもしれませんが、優しく接するよう心がけましょう。指しゃぶり防止装置や指しゃぶり防止のマニキュアなど、指しゃぶりを防止するアイテムの使用も一つの手段です。どうしても指しゃぶりがやめられない場合、小児歯科医に相談してみましょう。




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筆者:seeker編集部

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