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コラム>小児歯科

2024/03/21

仕上げ磨きのコツが知りたい

小さいお子さんをお持ちの方の中には、「仕上げ磨きできちんと磨けているか心配」「子どもに仕上げ磨きを嫌がられてしまう」など、悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、仕上げ磨きのコツやポイントについて詳しく解説していきます。

仕上げ磨きの重要性

子どもが自分で歯を磨くと、どうしても磨き残しがある場合が多いです。特に歯ブラシが届きにくい奥歯の噛み合わせの部分や、歯と歯の隙間などはなかなか上手く磨けません。

仕上げ磨きをすることで、子どもが磨ききれない部分の磨き残しを解消できます。磨き残しは虫歯や歯周病の原因の一つです。しっかりと仕上げ磨きをして磨き残しを解消することで、虫歯や歯周病のリスクを軽減できるでしょう。

また仕上げ磨きには、子どもに正しい歯磨きを教える目的もあり、歯磨きを毎日の習慣にする上でも大切です。仕上げ磨きを毎日続けることで、子どもにとっても歯磨きをすることが当たり前となり、自然と歯磨きをする習慣が身に付くでしょう。



仕上げ磨き方のコツ

仕上げ磨きをする際のポイントを見ていきましょう。



ブラシの毛先を歯の表面にしっかりと当てる

歯の面に対して歯ブラシの毛先を垂直に当てます。歯と歯の隙間や、歯と歯茎の境目など、汚れが溜まりやすい部分を意識しましょう。



軽い力で動かす

仕上げ磨きの際は、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力加減で行い、歯茎を傷つけないようにしましょう。



小刻みに動かす

歯ブラシを大きく動かすと毛先があちこちに当たり、痛みを感じることがあります。歯ブラシは小刻みに動かし、1cmくらいの幅を目安に1~2本ずつ丁寧に磨くことを意識すると良いでしょう。



奥歯と前歯に注意する

奥歯と上下の前歯の裏側は、歯垢が残りやすいため注意が必要です。

生えている途中の奥歯は背が低いため、歯ブラシを奥から前に動かすだけでは毛先が当たらず磨けません。奥歯を磨く際には歯ブラシを斜め横から当てて磨きましょう。

また、前歯の裏側の凸凹している部分は、歯ブラシを横に当てて磨くと、凹んでいる部分に歯ブラシの毛先がうまく当たりません。歯ブラシを縦に当てて磨くことが大切です。



仕上げ磨きの姿勢

仕上げ磨きをするときの姿勢は、子どもの成長段階によって変えましょう。

子どもがしっかりと立っていられないうちは、子どもを仰向けに寝かせた状態で仕上げ磨きをしてください。大人の膝の上に子どもの頭をのせ、子どもの肘と膝をまっすぐ伸ばすような姿勢をとらせると磨きやすいでしょう。

子どもがしっかりと立てるようになったら、歯磨き剤や唾液を飲み込みにくくするためにも、子どもを立たせた状態で仕上げ磨きをするのがおすすめです。大人が子どもの背後にまわり、頭をお腹や脇で固定して歯磨きしてみてください。



仕上げ磨きのタイミング

仕上げ磨きは、毎食後、子どもが歯磨きをした後に行うのが理想です。

しかし、朝は忙しくて仕上げ磨きの時間が取れなかったり、昼は保育園や幼稚園などで仕上げ磨きができなかったりする場合もあるでしょう。

そういった場合は、1日1回、夕食後や夜寝る前に仕上げ磨きを行いましょう。寝ている間は唾液の分泌が減るため、一番虫歯のリスクが高まる時間帯とされています。

1日1回夜だけは仕上げ磨きを続けるようにしてくださいね。



子どもが仕上げ磨きを嫌がる…対策は?

「仕上げ磨きは1日1回でも大丈夫!」と思っても、毎日子どもが嫌がるようだと親もツラくなってしまいます。 仕上げ磨きを嫌がられないためには、子どもの負担を最小限に抑えることが重要です。

仕上げ磨きのコツを見ていきましょう。



力加減に注意する

親としては「しっかり磨いてあげなければ!」という気持ちから、つい力が入ってしまいます。しかし、力を入れすぎると痛みを感じることがあるようです。

特に上の前歯を磨くときには、歯と歯茎をつなぐ筋の部分に歯ブラシが当たらないようにしましょう。この部分に歯ブラシが当たると痛がることが多いため、指でカバーしてあげると良いでしょう。



手早く行う

仕上げ磨きは、手早く終わらせることで子どもの負担が減ります。時間がかかると子どもが飽きてしまうこともあるので、手早く丁寧に磨くことが大切です。



楽しい話をする・歌を歌う

歯磨きは毎日行うものであり、子どもにとっては面倒な作業となりがちです。子どもに嫌がられないためには、楽しい話をしたり歌を歌ったりして、仕上げ磨きの時間を楽しいものにすることが効果的です。

仕上げ磨きの時間が楽しくなると、子どもの歯磨きに対する抵抗感を減らせます。口腔ケアの習慣を身に付けさせることにも繋がるでしょう。



無理に行わない

虫歯予防のためにも仕上げ磨きは大切ですが、子どもの機嫌が悪いときや疲れているときなどに、無理に仕上げ磨きをすることは良くありません。

無理に仕上げ磨きを行うことで歯磨き自体を嫌がるようになったり、仕上げ磨きに力が入りすぎて歯や歯茎を傷つけてしまったりすることもあります。

子どもの機嫌が悪いときには、子どもの好きな絵本を読んだり、好きなぬいぐるみと一緒に歯磨きごっこをしたりするなど、一度他のことをして子どもの気分を変えてから再度試してみるのも一つの方法です。



仕上げ磨きの後は褒める

仕上げ磨きが終わった後に「偉かったね」「よくできたね」などと子どもを褒めることも大切です。褒められることで仕上げ磨きに対する抵抗感が減り、自然と歯磨きの時間を楽しめるようになるかもしれません。


▶子どもに歯磨きを嫌がられないコツについては、次のコラムをご覧ください。
子供が歯磨きを嫌がる!歯磨きを楽しむポイント4つ



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筆者:seeker編集部

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