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コラム>虫歯

2022/09/16

意外とある虫歯の再発?治療した歯を再治療する理由

治療した歯に虫歯が出来てしまうケースがあります。セルフケアが行き届いていなかったり、口腔内環境が悪かったりと、理由はさまざまです。また、被せ物や詰め物をしていると、虫歯の発見が遅れて歯を失うこともあります。ここでは、治療した歯が再治療となってしまう原因と対処法について見ていきましょう。


治療した歯が再治療になってしまう原因

治療した歯が再治療になってしまう原因について見ていきましょう。



口腔内環境が改善されていない

虫歯が進行してから治療をおこなった歯は、象牙質がむき出しになっている状態です。銀歯などを被せたとしても、隙間から虫歯菌が入る可能性は十分にあります。そのため、歯石や歯垢が溜まっていたり、歯周病菌に感染していたりするケースは、虫歯ができやすい口腔環境といえるでしょう。

また、銀歯を使って治療した場合は、静電気が発生しやすいため、歯垢や歯石が付きやすいといわれています。虫歯の治療を行ったら、再治療を避けるためにも口腔内環境を整えることが大切です。




歯にかかる力に偏りがある

歯にかかる力に偏りがあると、負荷のかかりやすい歯とそうでない歯が出てしまいます。一部の歯に、必要以上に負荷がかかってしまうと、その歯の寿命に影響を与えるといわれています。特に治療後の歯は、耐久性が低くなっているため、かかる負荷に耐えきれず欠けたり折れたりすることがあり、再治療を必要とすることもあるでしょう。



被せ物の経年劣化

銀歯の寿命は、個人差もありますが平均約3~5年とされています。銀歯は、主に金やパラジウムなどを使って作られており、時間の経過とともに金属の酸化・溶出がおこります。経年劣化によって、歯と被せ物の間にできる隙間から虫歯菌が入ることで、治療した歯を再治療することがあるでしょう。



取れた被せ物をそのままに

経年劣化によって、被せ物や詰め物が取れてしまうことがあります。その時、すぐに受診して治療をすれば、大きな問題は起こらないかもしれません。

しかし、取れてしまった被せ物をそのままにしたり、自分ではめ直したりすると、食べ物のカスが溜まりやすくなったり、虫歯菌が入りやすくなったりします。被せ物をした歯は、象牙質がむき出しとなっているため、虫歯菌が入ってしまうと、虫歯が進行しやすくなります。



虫歯の取り残し

虫歯の取り残しは、二次虫歯の原因となりやすいです。特に、神経まで達している虫歯は、歯の根の治療が必要となるため、虫歯の取り残しが起こりやすいといわれています。歯の根は網目状になっており、長さや形が人によって異なります。

さらに、保険治療では肉眼での治療となるケースが多いため、歯科医師の経験や感覚が頼りとなるでしょう。初期虫歯であっても、虫歯の取り残しは再治療の原因となりますが、進行した虫歯ほど、再治療のリスクは高いといえます。



治療時にできる歯の再治療対策

治療時にできる歯の再治療対策について見ていきましょう。



被せ物はセラミックやゴールドを選ぶ

プラスチックや銀歯の接着剤は、劣化しやすいといわれています。また、静電気などによって歯垢が溜まりやすいため、プラスチックや銀歯といった被せ物は、虫歯が再発しやすい素材です。

一方、セラミックは、表面がなめらかな素材のため歯垢が付きにくく、接着性も高いといった特徴があります。セラミックを使った被せ物は自費治療となりますが、歯の再治療対策としては有効でしょう。ゴールドの被せ物は、歯との密着性がとても高く2次カリエスになりにくいのでおすすめです。ゴールドは見た目が目立つので、目立たない場所に使用すると良いでしょう。




マイクロスコープなどを使用する歯科医院を選択

かなり進行してしまった虫歯に対しては、マイクロスコープなどを使って治療を行う歯科医院を受診すると良いでしょう。前にもお伝えしたように、歯の根を治療する場合、肉眼での治療には限界があります。マイクロスコープなどを使用して、細部まで虫歯を除去することで、歯の再治療対策となるでしょう。



治療後にやっておきたい歯の再治療予防

歯の再治療を予防するには、治療後のケアが重要です。ここでは、自分でできるセルフケアと歯科医による定期検診について見ていきましょう。



正しい歯磨きを身につける

毎日のセルフケアを正しく行うことが、虫歯の再発予防となります。正しい歯磨きの仕方を身につけ、歯垢を残さないようにすることが大切です。まずは、歯の一本一本を丁寧に磨くように意識しましょう。歯と歯茎の間や奥歯は、ブラシを斜めに入れて歯垢を取り除くことで、歯石ができにくくなります。




生活習慣を整える

生活習慣を整えることも、歯の再治療予防に効果的です。食事や間食で甘いものを食べると、虫歯菌は糖分から酸をつくりだすため、虫歯ができやすい口腔内環境となります。

甘い食べ物を食べ過ぎないようにしたり、ダラダラと食事を続けたりしないことが大切です。また、間食をするときは、甘味料にキシリトールを使ったお菓子を選ぶとよいでしょう。虫歯菌は、キシリトールから酸をつくれないため、歯の再治療予防に効果的です。



定期検診を行う

歯の治療を行ったら、定期的に検査しましょう。治療部分のチェックだけでなく、初期虫歯を早めに治療しておくことで、歯へのダメージを極力抑えることができます。また、セルフケアでは難しい歯石や歯垢を歯科医院で除去しておくことも再治療予防に効果的です。



虫歯治療のあとも口腔ケアを

歯は、一度削ってしまうと元に戻りません。なるべく治療回数を少なくするためにも、虫歯治療の後は、セルフケアと定期検診を行いましょう。



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筆者:seeker編集部

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