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2022/12/13

20代の歯周病が増えている?歯周病になる原因と予防方法

歯周病というと40代や50代の人がなるイメージをもっている人もいるのではないでしょうか。しかし、20代の歯周病が増えているといわれています。

今回は、20代の歯周病が増えているといわれる理由や歯周病の原因、予防方法についてお伝えします。


20代の歯周病が増えている?

2011年、2016年に行われた歯科疾患実態調査によると、4mm以上の歯周ポケット保有者の割合が15~24歳では10%弱から20%弱へ、25~34歳では20%弱から30%以上に増加しています(参考:歯周疾患の有病状況 | e-ヘルスネット(厚生労働省) )。

2005年から2011年では15~24歳を除く年代で減少していますが、2011年から2016年ではすべての年代で増加しているため、健康日本21の中間評価では、歯周病の有病状況が悪化しているとされています。歯科疾患実態調査からも20代の歯周病が増えているといえるでしょう。




歯周病とは

歯周病とは、細菌感染によって起こる炎症疾患です。歯周病の原因となる細菌は、歯垢や歯石などに住み着きます。歯と歯の間や歯と歯茎の間に歯垢や歯石が溜まると、そこで細菌が繁殖して炎症が起こるのです。

初期の歯周病は、歯茎が赤くなったり腫れたりしますが、痛みはほとんどありません。しかし、症状が進行すると歯茎の炎症が進み、歯茎や歯を支える骨が溶けだすため、歯茎から膿が出たり歯がグラグラしてきたりします。

最終的には、抜歯をしなければならないほど歯周病が進行することも少なくありません。歯周病は気がつかないうちに進行する病気であるため、正しいケアと定期検診が予防のカギとなります。



歯周病の検査

早期の歯周病からみられる症状の1つに、歯周ポケットが深くなることがあげられます。歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にできる隙間のこと。歯周ポケットの深さによって歯周病の進行度を測ることが可能です。

健康な人の歯周ポケットは1~2mm程度といわれていますが、歯周病にかかった場合は3mmを超える深さになっています。また、重症の患者さんの場合は10mmを超えることも少なくありません。

歯周病の検査では、この歯周ポケットの深さを測ることに加え、エックス線検査によるチェックも行われます。歯周病が進行すると歯を支える骨が溶けるため、骨の状態を確認するためにもエックス線検査が必要なのです。




20代で歯周病にかかってしまう背景

歯周病は年齢に関係なく発症する病気です。

それにもかかわらず「20代だから大丈夫」と過信してしまい、歯のセルフケアを怠ったり、定期検診をする習慣がなかったりする人もいるでしょう。歯周病の初期は痛みがなく、歯茎から出血する程度なので、あまり深刻にとらえていないケースもあるかもしれません。

また、20代は社会に出るタイミングでもあります。学生から社会人となる人が増える年代のため、仕事や生活のリズムが変わる人もいるでしょう。忙しさによって、口腔内のセルフケアが不足してしまうこともあります。

20代で歯周病にかかってしまう背景には、歯周病は高齢者がなる病気という思い込みや若いという過信、セルフケア不足や定期検診が習慣化されていないことなどがあるでしょう。



20代でも早すぎない!歯周病予防のためにできること

20代の人は、生活の変化に合わせてお手入れ方法を見直すのがおすすめです。歯周病予防のために20代からやっておきたいことについてみていきましょう。



正しいブラッシング

まずは、正しいブラッシングで丁寧にセルフケアを行うことが大切です。毎日のセルフケアは歯周病予防の基本となるため、正しいブラッシングを身につけましょう。v
歯並びが悪い部分や食べ物が挟まりやすいところ、歯茎が腫れたことがある部分は丁寧にブラッシングする必要があります。


正しいブラッシングの方法については次のコラムをご覧ください。
関連記事:オーラルケアの基本!歯みがきの方法や時間、歯ブラシの選び方を徹底解説!



定期検診

丁寧にブラッシングをしても、歯ブラシが届きにくい場所には歯垢や歯石がたまりやすくなります。定期検診で虫歯のチェックをすると同時に、歯のクリーニングも行いましょう。

とくに歯石は自分で取り除くことができません。歯石をきれいに取り除くためにも、歯のクリーニングはおすすめです。



生活習慣の改善

歯周病は細菌感染による炎症疾患であるため、体調管理をすることも大切です。通常の風邪と同様に、免疫力が下がると歯周病にかかりやすくなったり治りにくくなったりします。

不規則な生活やストレス、喫煙などが、免疫力が低下する原因といわれているため、生活習慣を見直すことも歯周病予防となります。


歯周病の治療の流れについては次をご覧ください。
関連記事:歯を失う原因にもなる歯周病の治療の流れを解説!




20代から歯周病予防を

歯周病は年齢に関係なく発症する病気です。20代でも歯周病になることはあるため、正しいセルフケアを身につけましょう。生活習慣を見直すことも歯周病予防に効果的です。また、歯周病の早期発見・早期治療を行うためにも、定期検診を受けましょう。



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筆者:seeker編集部

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