1. トップ  > 
  2. コラム一覧  > 
  3. コラム>審美・矯正 > 
  4. 口(くち)ゴボの原因と治し方

コラム>審美・矯正

2023/07/14

口(くち)ゴボの原因と治し方

「口(くち)ゴボ」とは、口元が前に突き出ている状態をさします。医学的な疾患名ではなく、見た目の状態をあらわす名称です。口ゴボの人の中には、見た目が気になり、コンプレックスに感じている人も少なくないようです。

今回は、口ゴボの原因やデメリット、治し方などについて紹介します。


口ゴボとは?

口(くち)ゴボとは、口元が盛り上がるように突き出ており、横から顔を見ると、唇が鼻先と顎を結ぶライン(Eライン)より出ている状態です。前に出てしまった前歯を覆うために、鼻の下が長くなっているケースもあります。

一般的に唇は、鼻先と顎を結ぶEラインより内側にあると見た目がよいといわれています。そのため、口ゴボの人の中には容姿を気にして「治したい」と感じている人もいるようです。



口ゴボの原因

口ゴボの原因は、いわゆる出っ歯と呼ばれる不正咬合が原因の場合がほとんどです。不正咬合には、以下の3パターンがあります。

  • 上顎前突:上の前歯だけ出ている
  • 下顎前突:下の歯だけ出ている
  • 上下顎前突:上下の前歯がともに出ている


  • 不正咬合になる原因は、先天性のものと後天性のものがあります。

  • 先天性の原因:遺伝・骨格
  • 後天性の原因:歯に関する問題(歯が正しい位置で生えなかった・歯の大きさなど)・クセや生活習慣(おしゃぶり・指しゃぶり・口呼吸・やわらかいものばかり食べている・よく噛んで食べない・舌で前歯を押すなど)
  • 上記のようなことが原因で不正咬合になると、口ゴボになりやすくなります。



    口ゴボのデメリット

    口ゴボは病気ではありませんが、さまざまなデメリットがあります。ここでは3つのデメリットを紹介します。



    見た目が気になってしまう

    口ゴボになっている人の中には、口元の出っ張りや鼻の下の長さ、横顔を気にしている人がいるようです。口元を気にして、人に見られたり思い切り笑うのをためらったりする人もおり、コンプレックスに感じている人も少なくありません。



    虫歯や風邪など病気のリスクが上がる

    口ゴボになる原因のほとんどが出っ歯(不正咬合)です。出っ歯になると口を閉じづらくなるため、口呼吸になってしまう人が多いです。

    口呼吸になると、唾液が出にくく口の中が乾燥しやすい状態となり、虫歯菌などの細菌が増えやすい環境となってしまいます。また、細菌やウイルスなどが喉に付着しやすくなるため、風邪などの病気にもかかりやすくなることが知られています。



    咀嚼や発音しづらい

    口ゴボは歯並びがよくない状態のため、噛み合わせが悪く、食べ物を咀嚼しづらい状態です。十分に咀嚼しないままの食事を続けると、胃腸への負担が増える場合もあります。

    また歯並びの悪さから、発音しづらい、発音が悪いなどの影響が出る人もいるようです。




    口ゴボの治し方

    口ゴボをコンプレックスとして抱えつづけるのは精神衛生上よくありません。また日常生活への支障もある場合は、治療を検討するのもひとつの方法です。

    ここからは口ゴボの治し方についてお伝えします。



    歯列矯正

    歯列矯正では歯を動かして位置を整えるため、治療に時間を要します。しかし、口ゴボの根本的な原因である歯並びを正すことが可能です。

    歯列矯正には、マウスピース型の装置を使って歯を動かす「マウスピース矯正」と、ワイヤーを用いて歯を動かす「ワイヤー矯正」があります。

    ワイヤー矯正は歯1本ごとにブラケットという器具を装着するため見た目が気になる人もいますが、多くの場面で適用が可能な矯正方法です。


    ▶矯正治療についてはこちらもご覧ください。
    矯正治療には、どんな方法があるの?




    セラミック矯正

    セラミック矯正とは、自身の歯を削り、セラミックで作られた被せ物を歯に装着して矯正する方法です。矯正装置を用いないため、治療中の見た目を気にしなくていいほか、形や色も同時に整えられる、治療期間が短いなどのメリットがあります。


    ▶セラミック矯正について詳しく知りたい方はこちらもご確認ください。
    セラミック矯正とは?他の矯正方法との違いとメリット・デメリット



    美容外科手術

    単に歯並びが悪いのではなく顎自体が前に出ている場合、矯正だけで完全に歯並びを治すことは難しいです。その場合は、骨を削る「セットバック」という施術で治す方法もあります。

    ただ骨を削るのは大きな外科手術となるため、副作用や後遺症が出ることも考えられます。医師からの説明を十分に理解したうえで選択しましょう。



    クセ・生活習慣の見直し

    クセや生活習慣を主とした後天性の原因で口ゴボ気味になっている成長期のお子さんなどは、早い段階で習慣を見直し対処すれば、歯の出っ張りを抑えることができるかもしれません。ただし、すでに歯が出っ張ってしまった場合、自力で治すのはほぼ不可能です。




    口ゴボに似ているアデノイド顔貌とは?いずれも歯科医院で治療可能!

    アデノイドは「咽頭扁桃」といい、鼻と喉の間にあります。このアデノイドが肥大化した影響が顔にあらわれた状態が「アデノイド顔貌」です。

    口元が出ているなどの特徴があるため、口ゴボと同義だと理解する人もいるようですが、正確には異なります。

    アデノイド顔貌は、口元の特徴以外に「顎と首の境目がわかりにくい」「顔がふっくらした印象がある」「二重顎になりやすい」といった見た目の特徴があります。

    アデノイド顔貌も口ゴボ同様に、歯科医院での治療が可能です。いずれにせよ口の出っ張りが気になるのであれば、一度歯科医院に相談してみるとよいでしょう。



    →矯正治療が得意な歯科医院選びはこちらから



    筆者:seeker編集部

    人気記事ランキング

    審美・矯正ランキング

    人気記事ランキング

    矯正治療が得意な歯科医院

    こちらもcheck!