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歯の豆知識

痛み止めが効かない歯の痛みの原因と対策を徹底解説

公開 2023年7月28日 更新 2026年4月17日 seeker編集部 監修 三宅 友紀(歯科医師)
痛み止めが効かない歯の痛みの原因と対策を徹底解説

歯に痛みがあっても、すぐに歯科クリニックを受診できないことがあるでしょう。そういったときは痛みを抑えるために、痛み止めを使用する人も多いのではないでしょうか。ところが、歯や全身の状態によっては、痛み止めが効かないケースもあります。

今回は、痛み止めが効かない歯の痛みが起こる原因と、その対策についてお伝えします。

痛み止めが効かない歯の痛みの原因

痛み止めが効かない歯の痛みには、どのような原因があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

虫歯が神経にまで近づいている

歯の内側には神経が通っているため、神経の近くまで虫歯が進行すると、直接神経を刺激し、ズキズキとうずくような強い痛みを感じます。痛みが強くなるほど虫歯が神経により近づいているため、痛み止めが効きづらくなってしまいます。

虫歯の進行による歯の痛みには、麻酔を使ったり歯の神経を取ったりする治療が必要です。歯科クリニックを受診し、相談してみましょう。

あごの骨や歯茎に膿がたまっている

虫歯などが原因で神経を取り除いた部分に細菌が増え、膿が溜まってしまうことがあり、この膿が原因で歯に痛みを感じることがあります。あごの骨で囲まれている部分に急激に膿が増えると、膿は外に出ることができず骨を圧迫するため、痛みを感じてしまうのです。

また、虫歯を治療しなかったり、歯周病や親知らずの炎症が起こったりした場合には、歯茎にも膿が溜まることがあります。こうした膿による痛みは、痛み止めの使用が根本的な解決にはなりません。そのため、痛み止めが効かないと感じることがあるでしょう。

痛み止めが効かない歯の痛みの原因と対策を徹底解説

歯ぎしり・食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりによって、歯のエナメル質が剥がれてしまうことがあり、これも歯の痛みの原因のひとつです。

エナメル質が剥がれると、その下の象牙質が露出します。歯の神経に近い象牙質が露出すると、ちょっとした刺激を敏感に感じ取りやすくなります。これは、冷たいものや甘いものを摂ったり、風が歯に当たったりすることで痛みを感じやすくなる「知覚過敏」と呼ばれる状態です。

また、歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯の周りの歯根膜と呼ばれる部分に炎症を起こすことがあります。歯根膜は、歯や骨にかかる負荷を和らげるクッションのような役割の他、歯にかかる力を刺激として脳に伝える役割もあるため、炎症の刺激を痛みとして伝えやすくなるのです。

痛み止めが効かない歯の痛みの原因と対策を徹底解説

▶ここで紹介した以外に、歯や口腔内に原因がない場合でも歯に痛みを感じることがあります。歯やお口の環境以外の原因で起こる痛みについては、次のコラムをご覧ください。
虫歯じゃないのに歯が痛いのはどうして?

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痛み止めが効かないときの対処法

続いて、痛み止めが効かないときの対処法についてお伝えします。

なるべく痛いところでは噛まない

歯に痛みがある場合は、炎症が起こっている可能性があります。歯や歯茎などの炎症は、噛むほどに痛みが増してしまうため、なるべく痛みのある場所では噛まないようにしましょう。刺激しないように過ごすことが大切です。

清潔にする

痛みを感じる部分に食べかすが溜まることで、痛みをより強く感じているケースもあります。歯磨きなどで口の中を清潔に保つことも、痛み止めが効かないときの対策になるでしょう。

歯茎が腫れたり出血したりしている場合は、歯と歯茎の間を丁寧にブラッシングしましょう。ぬるま湯で口をゆすいだあとに、マウスウォッシュやうがい薬を使用するのもおすすめです。

過度に冷やさない

歯茎やあごが腫れている場合は、冷やすと痛みがやわらぎます。しかし、過度に冷やしすぎると、血流が悪くなり患部が硬くなることがあります。適度に冷やし、なるべく早く歯科クリニックを受診するようにしましょう。

長風呂や激しい運動をしない

歯に痛みがあるときは、長風呂や激しい運動など血行がよくなるような行動は避けるようにしましょう。

血液の循環がよくなり脈拍が上がると、神経に拍動性の圧がかかりやすくなり、痛みを感じやすくなるからです。膿による圧が原因で痛みがある場合、痛みをより強く感じることもあります。

その他、飲酒も血行がよくなるため、歯に痛みがあるときは避けるようにしましょう。

痛み止めが効かない歯の痛みの原因と対策を徹底解説

▶虫歯治療をした後に、歯に痛みを感じることもあります。そういった場合の原因と対処法については、次のコラムをご覧ください。
むし歯は治したはずなのに!治療後に痛みが出る原因と対処法まとめ

歯が痛くなりそうになったら

歯が痛くなりそうになったら、早めに痛み止めを飲んでおきましょう。ただし、痛み止めが効いたとしても痛みの原因がなくなったわけではありません。なるべく早く歯科クリニックを受診して痛みの原因を取り除くことが大切です。

▶歯に痛みが出てしまった場合の原因と対処法については、次のコラムをご覧ください。
歯に痛みが出る原因と対処法

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三宅 友紀 先生
歯科医師/都内歯科医院勤務
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監修者コメント

歯の痛みに対して使用される鎮痛薬は、炎症や痛みを一時的に和らげる作用がありますが、原因そのものを取り除くものではありません。特に、歯の神経に炎症が起こる「歯髄炎」や、歯の根の先に炎症が広がる「根尖性歯周炎」では、歯の内部や周囲で圧が高まり、ズキズキとした強い痛みが生じるため、痛み止めが効きにくい場合があります。

また、歯ぎしりや食いしばりによって歯の周囲に負担がかかることでも、痛みが続くことがあります。こうした症状は自然に改善しにくいため、無理に我慢せず、早めに歯科医院を受診することをおすすめします

監修者紹介
  • 日本歯科大学を卒業後、東北大学病院にて臨床研修を行う。その後、一般歯科医院にて10年間勤務し、現在は都内歯科医院に勤務。
  • 日本歯周病学会認定医
  • 厚生労働省認定臨床研修医指導歯科医
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この記事は2026年4月17日に更新しました。

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