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2019/10/10

一般的にも知られるようになった「インプラント」治療の流れを解説!

インプラントとは簡単に言うと失った歯のところに人工の根っこと歯を入れることで、「食べる」ことや「歯の美しさ」を取り戻すことです。今回はインプラント治療の流れについてご説明したいと思います。


1.カウンセリング

インプラント治療は手術になりますのでまず初めに全身状態の検査を行い、お口の中の状態を診査します。(レントゲン撮影含む)



2.治療計画

診査の結果をもとに診断し、どのように治療するかを歯科医師の先生と相談しながら決定していきます。



3.CT撮影

お口の中を型取りをし、どのような歯を入れるのかを設計します。「診断用ステント」と呼ばれる、仮で設計した透明のマウスピースのようなものをつくりCT撮影をします。



4.治療シミュレーション

撮影したCTをもとにこれから手術するところの骨(歯槽骨)は大丈夫か、またインプラントを埋める位置や方向・本数や最終的に被せる人工の歯の設計などを決定しシミュレーションを行います。

また「診断用ガイドプレート」と呼ばれるドリルの角度や位置を決定するものを作ります。



5.治療説明

治療の前に患者さんに今までの検査結果やこれから始まる治療の説明を行い、同意を受けてからインプラントの手術が始まります。



6.インプラント埋入手術の流れ

  •           麻酔
  •          ↓
  •        切開・粘膜剝離       
  •          ↓
  •     インプラント体埋入窩の形成      (外科用ガイドプレート使用)
  •          ↓
  •       インプラント体埋入
  •          ↓
  •           手術


インプラント体埋入時の種類

インプラントには1回法、2回法とあり、それぞれにメリットやデメリットがあります。

1回法とはインプラントを埋入したところが見える状態にします。2回法はインプラントを埋入した後、切った粘膜で覆いインプラントが骨としっかりと固定されてから2回目の手術を行います。



1回法のメリット・デメリット
    *メリット*
  • ・2回目の手術が不要
  • ・角化粘膜を確保しやすい
  • ・手術の負担が小さくて済む

    *デメリット*
  • ・治癒期間中の入れ歯の影響を受けやすい
  • ・感染しやすい


2回法のメリット・デメリット
    *メリット*
  • ・術後の感染が低い
  • ・入れ歯の影響を受けにくい


    *デメリット*
  • ・2回手術するため負担が大きい
  •     
  • ・角化粘膜を失いやすい




7.かぶせ物の製作

お口の中を型取りし仮の歯をつけます。この仮の歯は最終的な人工の歯が出来上がるまで入れておきます。


8.かぶせ物の装着

そして出来上がった最終的な歯を調整し装着します。



9.メインテナンス

インプラントは自分の歯と違い、人工物のため虫歯などにはなりませんが、インプラントを埋めた周りは感染に対しての抵抗力が劣るといわれており、インプラントの周りに炎症が発生してしまう恐れがあります。

そのため「インプラントは入れたら終わり」ではなく、歯科医院に定期的に通院し、クリーニングなどプロによるメインテナンスを受け、またご自身によるブラッシングによってセルフケアをすることがなによりも大切です。



■参考文献
冠橋義歯補綴学テキスト第1版2015年 會田 雅啓 永松書店
1からはじまるインプラント治療第1版2013年 小川 勝久
クインテッセンス出版株式会社
NEWTEXT2020④加齢・補綴 2019年第11斑 麻布デンタルアカデミー



→インプラントの治療が得意な歯科医院選びはこちらから



筆者:seeker編集部

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